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現地で見て話すことが大切。地域の方との関わりの中で見えた自分の進む道【おてつびとインタビューvol.24】

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昨年から続くコロナウィルス感染拡大の影響で、実際に誰かと会って話す機会が減っている方も多いのではないでしょうか。

人と会う機会が少なくなったとはいえ、初めての人と会って話をするのは、ワクワクとたくさんの刺激をもらえる体験だと思います。

今回お話を伺った佐藤巧さんは「現地で見て話すことに意味があった。」とおっしゃってくれました。

大学で地方創生を勉強し、将来は地域の社会課題を解決する人になりたいという佐藤さん。どこにいてもオンラインで繋がれる時代に、現地で見て話すことの大切さについてお話を伺いました。

●基本情報●
おてつたび先:NPO法人雪浦あんばんね・Bugs Well・西海市クリエイティブカンパニー
地域:長崎県西海市
期間:2021年10月04日(月)~10 日(日)
お手伝い内容:食用コオロギの飼育、イベント準備など

◆食用コオロギが地域創生の救世主!?

おてつたびを見つけたとき「旅費を抑えて自分の知らない地域で知らない人と関われるのが楽しそう」と思い、やっと日程が合ったので参加しました。

「地域づくり」や「地域商社」に関心のある方へ。

僕が行った長崎県西海市の雪浦地区のおてつたびの募集にはこのようなメッセージがあり、興味を持ちました。僕は大学で地域創造について学んでいるのですが、地域商社がどんなことをしている会社なのだろうか、と疑問に思い、参加を楽しみにしていました。

現地でしたお手伝いは、食用コオロギの飼育

地域商社の社長さんが"Bugs Well"という食用コオロギの飼育・販売の事業を行う会社も経営されていて、食用コオロギの飼育のお手伝いをしました。食用コオロギは、将来的なタンパク源不足を防ぐために飼育されているそうです。世界的な人口増加や所得水準が上がることで、肉食を選択する方が増える。その結果、タンパク源不足が懸念されていることから、コオロギなどの昆虫食が研究されていると聞きました。

また、コオロギは比較的どんな人でも飼育がしやすく、高齢化が進む地域でも雇用が生まれるというメリットがあり、実際にコオロギの養殖の仕事を西海市の社会福祉施設に依頼していると聞きました。

僕は昆虫があまり得意ではないので、恐る恐るお手伝いしていたのですが、一緒に参加していた方は「かわいい!」と言いながらお手伝いしていたのが印象に残っています。

他にも、"NPO法人雪浦あんばんね"のお手伝いや、地域商社の会議や地域のさまざまな企業を見学もさせていただき、地域のために活動する組織のお仕事について具体的に知ることができました。

地域商社とは、地域の資源を生かして、生産や加工、販売までを一貫して実施している企業のこと。

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◆おてつたびで変わった、学業への姿勢

おてつたび期間中にたまたま地域の人と食事をする機会があり、その際にお祭りの話になりました。

僕は大学のゼミでお祭りの共同研究をしていて、ゼミの活動で高知県に出かけた経験もありました。地域の方と話をしている中で、「そういえばお祭りについて勉強していたな」と思い出したんです。

それで、地域の方にお祭りのことを聞いてみたら、地域の方がすごく熱く語ってくれて。中にはお祭りのために生きているというような方にもお会いしました。その時間がすごく楽しくて、それ以降は西海市で出会う人たちにお祭りのことを聞くようになりました。

正直、ゼミの活動で高知に出かけた時はお祭り研究をあまり面白いと感じていなくて、積極的に活動していなかったんです。でも、今回西海市の皆さんにお話を聞いたら本当に楽しくて。

おてつたびに参加している期間の方が、ゼミの活動をしているときよりも自発的に勉強していました。

僕は最初から「大学の勉強に役立てよう!」といった目的を持っていったわけではなかったのですが、おてつたびに参加するのに何か目的があると、よりその時間を楽しめるのだと実感できました。

おてつたびに行って、なにをしたいのか。それが明確だと現地で行動もしやすくなるし、おてつたびで得られる学びの深さも全然違うんだろうなと思います。

僕自身、帰ってきてからお祭りの共同研究もやる気になったし、おてつたびを通して地域の方とお話ができて本当によかったと思います。

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◆おてつたびで見つけた、人生の"大先輩"

僕は友人と一緒に、さまざまな職種の人にインタビューをして発信する「職業部」の活動をしています。今回のおてつたび先でも、その活動をしてきました。職業部は「職業を知り社会を知る」というコンセプトを持っています。

僕自身、進路選択を考える中高生の時期に自分の将来やどんな職業につくかを学ぶ機会が少ないと感じていて。今はその問題意識から職業について知ってもらうきっかけとして、実際にさまざまな職業の方たちにお話を聞いて、それをSNSやラジオで発信しています。最終的にはこの活動を進路選択に関して悩んでいる中高生に知ってもらって、実際に学校の部活として広まってほしいと思っています。

これまで教師やプログラマー、NPOでお仕事をされている方などにお話を聞いてきたのですが、今回はおてつたび先の「NPO法人雪浦あんばんね」代表のとくろうさんにお話を伺いました。

NPO法人雪浦あんばんねは雪浦の地域資源を生かしながら、その地域を訪れる人を増やして、移住を促進し、地域を活性化するためのさまざまな活動、事業を行っている団体です。

雪浦あんばんねの代表であるとくろうさんは、一度故郷である西海市雪浦を離れて、別の地域で活動してから西海市へ戻ってきた方でした。地元では皆から慕われる「ボス」のような方で、地域に貢献するために活動をされています。

<インタビュー内容>とくろうさんのお仕事は「地域づくり」。とくろうさんが携わるゲストハウス「森田屋」でのエピソードや、具体的にどんな活動をしているのか。なぜ地元の雪浦で地域のために活動しているのか、地域づくりのお仕事のやりがいや大変なこととは。(2部制)

とくろうさんのお話を聞いて、地域おこしには外の風に触れている旗振り役が必要だと改めて実感しました。僕は大学で地域創造について学んでいるのですが、勉強をするなかで、地域にとって地域外の知識がある人は必要不可欠だと思っていました。今回とくろうさんとお話して、それが明確になりました。

僕は将来地域の役に立つ人材になりたいと思っていたので、これからも地元に住み続けるだろうと考えていました。ですが、とくろうさんのようなみんなを引っ張るリーダーのような人になるためには、地元以外の場所で経験を積む必要がある。だから一度地元から出て、また戻ってこようかなと思っています。

やっぱり地元って一番好きな場所だけど、今の自分では地域に貢献できる力はない。それなら、若いうちにどこか別の場所で勉強して、体力があるうちに戻ってこよう。地域の外で経験を積んでから地元に貢献したいと考えるようになりました。

僕は今、大学の三回生で就職活動をしていたのですが、民間企業への就職も行政への就職も、しっくり来ていなかったんです。漠然と、できるだけ公共性が高いような仕事に就きたいと思っていました。ですが今回、おてつたびでまちおこしを目的としている、企業でも行政でもない団体があるのだということを知りました。

それまで選択肢としてはなかったけど、こんな風にまちおこしをしている組織があるなら、自分に向いているかもしれない。自分の将来の選択肢を増やすことができました。

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◆現地で見て、話して、だからこそわかったこと

今はコロナ禍で、画面上の交流で終わる場合も多い。でも、実際に同じものを見て、同じ場所で話すからわかることってたくさんあると思っています。

今回のおてつたびも現地に行って、見て、話さなければ大学でのお祭りの研究への取り組み方にも変化はなかった。とくろうさんのような憧れの人を見つけることも出来なかったと思います。

普通の観光では、なかなか地域の人に話しかけることは難しい。でも、おてつたびでは地域の人と話す機会がたくさんあります。

実際に地域を見たり、地域の方と話したりできて本当によかったです。

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佐藤さんはおてつたびへ参加する前、不安や緊張もあったそうです。ですが、現地で積極的に行動していただいたからこそ、素敵な出会いがあり、たくさんの発見があったのだと、お話をしていて感じました。

おてつたびでは地域の方と関わるチャンスがたくさんあるはずです。多くの方が、佐藤さんのように地域の人との出会いの中で、たくさんの発見をしていただけたら嬉しいです!

佐藤さん、ありがとうございました!

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☆おてつたび先情報

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◆西海市オフィシャルサイト
https://www.city.saikai.nagasaki.jp/
◆西海市観光協会公式サイト
https://www.saikaicity.jp/

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