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【8月】図書館で借りた本の紹介

こんにちは😇おたけです。
暑い日が続きますので、家や図書館、カフェで読書するに限ります📕
今日は台風13号が日本列島を縦断しており涼しいですが、
来週からまた暑さが戻ってくるようです☀️

というわけで、今回も8月に図書館で借りた本の紹介をします。


344、『ねじの回転 上』恩田陸、集英社、2005

二二六事件を題材にしたお話です。
歴史好きにはたまらないでしょう。
主人公たちは未来からやってきて、
二二六事件のやり直すために奮闘するお話。

歴史が国連によって監視されていて、
現代においては都合よく解釈されていたようです。つまり、事実というより史実があるということです。

作者の恩田陸さんらしくSFでした。

現実の世界では、「AIDS」がありますが
物語の中では「HIDS」が流行します。これは歴史的な出来事の修正を行うためにタイムリープを繰り返しすぎると発症してしまう病気のことです。

史実と異なることが起こると、その後の子の代、孫の代にまで影響が及んで結果的に現代にまで影響する可能性があるので、「不一致」と見なされない程度に修正していくことに奮闘しており、
その描写がハラハラしました。

また、敵を知るにはまずは味方からとはよく言ったもので、味方の中にも敵がいる可能性があります。その攻防や思うところが色々ある、という様子が読んでいて止められない要素になりました。

歴史を変えるって大変なことですね。

345、『阪急電車』有川浩、幻冬舎、2010

日曜の朝イチに図書館に行ってこちらの本を読んでいたのですが、
室内の中央にあるベンチで号泣してしまいました。
それくらい感動する、刺さってしまう話でした。

特に好きなのは、女子高校生と社会人が交際していて受験やら体の関係やらで悩んでいる章です。
女子高校生が長女タイプなので、
大学受験においてあまり挑戦できない、
家族や下の兄弟を思って安牌な大学に行こうている描写があります。
このシーンが昔の自分を見ているようで感動してしまいました。思い出し泣きしてしまいました。

他にも、元婚約者が花嫁にリベンジするために
呼ばれた結婚式であえて白いドレスを着るという章も好きです。

長年付き合っていざ結婚というときに、彼氏を寝取られたのですからそれくらいの地獄は見てほしいですよね。
元婚約者目線で物語が進むのですが、仕事もできるし美貌もあるし、花嫁より応援しがいがあるんですよね。花嫁は妊娠したらすぐに産休を取りずるずるとその流れで仕事を辞めてしまうと予想される女なので。

さらに読み進めると、大学生カップルや祖母と孫の話も出てくるオムニバス形式なので読みやすいと思いました。
映画化もされているので、原作との比較をしてみるのも面白いと思います!
そして、人生の機微に触れてみてほしいです。

346、『君の働き方に未来はあるか? 労働法の限界とこれからの雇用社会』大内伸哉、光文社新書、2014

こちらの本はほとんど読めなかったのでまた今度にします。
働き方については永遠の課題なので、ソクラテスやプラトン並みに考えていく所存です。

347、『間宮兄弟』江國香織、小学館文庫、2007

30代の兄弟が一緒に暮らしているのはなかなか珍しいと思います。
実は途中までしか読めなかったのですが、
奥手な兄弟が女性陣を家に招いてホームパーティーチックなことをしているシーンは
ほのぼのとしました。
また、誘われた女性陣も自分の不貞を振り返り、自分自身の幸せを見直していくという描写もありました。

もしかしたら、冴えない間宮兄弟は知らず知らずのうちに周りの人々の人生を動かしているのだと思うと私もなんだか勇気が湧いてきました。
たとえ世界中でちっぽけな存在でも、私たち個人の力が及ぼす影響は大きいのかもしれません。世界中を変えることはできなくても、私の半径10メートル範囲くらいは変えられるのか、としみじみ思いました。

そしてこちらもまた今度じっくり読んでみたいです。

348、『本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング』島原万丈+HOMES総研、光文社新書、2016

住みたい街ランキングはよく聞いたことがありますが、
本当に住んで幸せな街ランキングはなかなか聞いたことがありません。
か、後者の方が重要ですよね。そう思い、この本を手に取りました。

私に所縁のある地域が紹介されていて嬉しく思いました。

例えば、江戸川区葛西は友人に聞いてみると「外国人が多くて治安が悪そう」と意見をもらったことがあるのですが、
住んでみるとファミリーも多いし公園も多いので子育てしやすそうで治安良し!という印象を受けました。
外国人は確かに多い気はするけど、実際に接する人といえばカレー屋さんかケバブ屋さんにおいてです。そんなに怖いことはありません。

「幸せ」の指標に、「平日の昼に酒が飲める」とか「買い物の時に店員さんを喋れる」などがあり、ちょっと他のランキング指標とは異なって面白いと感じました。
確かに土日働く人にとって、平日に有給をとって昼飲みできる街は魅力的ですし、
旬の食材やかわいいコーディネートを教えてくれる店員さんは、SNSで出会う人々とは違う安心感があります。

私も人生を通じて本当に住んで幸せな街に出会いたいと思いました。というか、私が住んだ街は結構当たりで今でも住みたいと思っています。
住めば都ですから!

349、『毎日読みたい365日の広告コピー』WRITERS PUBLISHING、ライツ社、2017

「理不尽を知って、私、もっと強くなれ」
「しあわせは買えないけど、買い物はしあわせ。」
「もっと知りたいと思う子は、それを勉強とは考えない。」
「結婚しなくても幸せになれるこの時代にあなたと結婚したいのです」
「42.195キロ。私には、理想の体重にみえる。」
「生まれ変わるなら、生きているうちに。」
などなど、
「なるほどね!」と思わせてくれるキャッチコピーや広告コピーが365日分収録されている本です。

一番ハッとさせられたのは、
「このままだと、この先ずっと、このままだと思う。」
という言葉です。
「やばいなー、なんか新しいことしなきゃなー、でも何がしたいんだろう」
っていう自分との対話で、私の脳内再生が止まりません、エンドレス中です。
このままがいいっていう人にとってはいいのかもしれませんが、私は割と飽き性なので、自分自身の人生を飽きさせないために日々活動しています。
しかし、仕事で疲れた時や給料低さを悩んでいる時にふとこの言葉を噛み締めて、
今の冴えない自分を脱却したいと思っています。


以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました😇
おたけでした。


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