シュラノスケ

シュラノスケ

最近の記事

文フリ岩手感想3

▽コエヌマカズユキさん 「ヤクザ短歌」 「ゴールデン街で一番の美女」 読了。人の声がする本。楽しかったです! 「月に吠える」行きてえ……。 コエヌマカズユキさんは、以前ジモコロで記事(文学作品のおすすめを主に)を読ませていただいたことがある。 以降、新潮文庫の本を買うと、脳内で「スピンがついているのは新潮文庫だけなんでね……」と話し出してしまう。 なんだか嬉しくて速攻で本を買った。 確か、会場の入口付近にいらっしゃったので、一番最初に買った気がする。 ひと癖もふた癖もあり

    • 文フリ岩手感想2

      ▽中野ウミネコさん 302号室 「掌編小説集 おぼれた」 「ムーンライト・実験室/トマト」 中野ウミネコさんと真っ直ぐに目が合ったことが印象に残っている。丁寧な人だと思った。 読了。どうすりゃいいんだ! 適切ではない表現だけど、凄く面白かったです。ずっと喉が痛い。 辛いことがあると、喉がきゅっと絞められるような感覚がある。終始、喉が痛くてたまらない。喉の渇きに似ている、わけでもなくただこう、喉が詰まる。大きな感情は言語化できない。 泣きそうなときはよく水を飲んだ。喉の痛み

      • 文学フリマ岩手感想

        ▽雑食喫茶さん「雨アンソロジー 雨音の詩」 読了。感想というより雑記じゃねえか! 申し訳ない。 沢山雨に降られさせていただきました。ありがとうございます。 アナボミンCさん うおー、あでやかだぜ。 ページを捲って直ぐにカラーイラストがあるとインパクトがある。 雨雲の向こうは、意外と華やかで、こういう存在が舞ってたりするんだろうか。そういう国があったらいい。 雨のち晴男 古月玲さん オチ、温かい! 「心臓さえあれば」が印象的だった。 「俺」と「晴男」が互いを知っていく。ヒ

        • バトルフィールド文学フリマ

          ※感想文は読み途中ゆえ後日だ! ただの日記だぞ 文学フリマ岩手に行くぞ。 鞄に筒井康隆氏の「虚人たち」、かんべむさしの「むさしキャンパス記」を入れて長旅を楽しむ。それは空想に終わった。寝坊したからだ。馬鹿。 虚人たち、を数十ページだけ読めたのは良かった。著者紹介が好きな写真でニッコリ。ページを捲ると「今のところまだ何でもない彼は何もしていない」という一文から始まり、ニッコリ。 破顔という言葉がある。ニッコリしたうえに、更にニッコリしたもので、口から顔がどんどん破けて化け

        文フリ岩手感想3

          誘う策

          創作活動をしていようがしていまいが、読んでいて楽しい創作活動に於ける話がある。 創作の難関、名付け。 俺が小学生時代に考えていたファンタジーな物語の登場人物は、ナイトだのルナだのといったイカニモネームだった。ナイトは光を浴びるとライトという別人格に変わる……というアイタタ設定もあった。 中学生になっても、考える物語の人物名はキラキラしていた。 もう、病ではなかろうか。とりあえずWEBで『ギリシア語 かっこいい』『闇 外国語 一覧』などと検索をしたものである。 まあなんだ

          a certain サ店

          本を持って喫茶店に行こう。思い立ち、決行。 天気も良く、新調した靴を履いて気分も良い。喫茶店は家を出て駅方面の辛うじて賑やかな町の方にある。 自分はここ、東北の田舎に20年以上も住んでいるのだが、方向音痴であった。信号を渡った後で、駅方面と逆方向に歩いていることに気づく。 然し、またすぐに引き返すのは、恥ずかしい。周囲に人はおらず、信号を渡っていたときに自分を認識しただろう車はとうに通り過ぎている。それでも恥ずかしいもんは恥ずかしい。 やむなし、遠回りをすることにする。 ゲ