そして面接へ

面接当日。
この日は集団面接だった。
新卒採用の子達もいたのだ。
私を入れて全員で6名。
うち3名が新卒の子だろう。
更にそのうちの1人がジャージで来ていて度肝を抜かれた覚えがある。

全員が揃って面接会場へと通されて名札が渡された。
会社説明会から始まり、テストへと移った。
正直テストはそこそこ出来たと思っている。
結果は未だに知らないけれど。
この時に言われた
「正直このテストに於いては自信があってここに来たと思います。
でも仕事となるとそれでも足りない」
と言われた言葉が凄く印象に残っている。
知らずに天狗になっていた鼻に気付いた瞬間だ。
内省せねばと思った。

そして新卒3名は集団面接、残る3名は個人面談へと変わった。
受け答えは正直自信がある。
今迄面接不採用になった経験がないからだ。
近々結婚をする予定はないかと、30歳を超えると当たり前に聞かれると噂の質問に初めて直面した。
別れて2年経とうとしていた。
今はまだ疲れて1人で居たいと正直に話したのを覚えている。
履歴書に書いた前社はどういった会社かと聞かれた。
上場して会社名が変わったからか?
いや、上場してもう5年以上は経つ筈。
女性で知らないとなると興味がないのか。
そんな事を思いながら答えていた。

そう、私は今迄割と有名な大企業でしか働いた事がなかったのである。

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