ライターの大城/大城文筆事務所

ライター。自転車やアウトドア、食に関することなど、雑誌やWebメディアで記事を執筆中。…

ライターの大城/大城文筆事務所

ライター。自転車やアウトドア、食に関することなど、雑誌やWebメディアで記事を執筆中。当サイトでは、日本在住のしがないフリーランスライターの生態観察をできる。

マガジン

  • カメラのこと。オールドレンズやトイカメラまであれこれ。

    カメラについて書いた記事をまとめています。

  • 毎日のこと、昔のこと

    雑記です。日々のこと、起きたこと。人生にまつわるあれやこれ。

  • 酒を讃えよ 食らうぞ飯

    ご飯を食べる回数と酒を飲む回数は有限です。限られた数の飲食をどこで行うか──そら自由よ自由。東京で旅先で、アジアで飲んだり食べたり。ウマいだけが飯じゃない、気持ちいいだけが酒じゃない。辛酸舐めつつ飲食をやめられないわしらの話。

  • 自転車のこと、山のこと、キャンプのこと

    自転車やキャンプといったアウトドアについて書いた記事をまとめています。

  • 世界の寝床から

    ふかふかのベッド、畳に敷いた布団、夜通し走る公共交通機関や、ゴツゴツの岩上……。自称・どこでも寝られる人間は人生を有利に進められる(に違いない)。 筆者ことライターの大城がこれまでに寝てきたシチュエーションや場所を紹介するドキュメンタリーシリーズだ。

最近の記事

  • 固定された記事

近所から海外まで。BROMPTON(ブロンプトン)な日々の記録

この世には非常に興味深い自転車がたくさんある。その中で世界的にも多くのファンを抱える車種として挙げられるのがイギリスの小径車・BROMPTON(ブロンプトン )だ。 私も本業の執筆で詳しく解説させていただいているので、「なにも知らないわん」という方がいらっしゃれば、ぜひご一読いただきたい。 簡単にこの自転車を要約するならば、 20秒あれば折りたためる。 走破性がそこそこ高い。 日々の足から旅先まで幅広く使える。 というのが特筆すべきポイントだろうか。 まあいいの

    • 雨のLAをひとりで放浪した雑記。片手にトイカメラを握りしめて

      2024年2月上旬、私はロサンゼルスへ行った。 現地の親戚の家に泊まらせてもらいながら(本当にありがとう!)、行きたいところへひとりふらりと訪れた。 ■前日の話はこちら 今回書くのは2月7日、ロサンゼルスのダウンタウンへ行ったときの雑記で、ちょうど帰り際に寄ったグランドセントラルマーケットのバーで手帳に走り書きに肉付けをしたもの。Papershootというトイカメラで撮影した写真とともに、雨のLAを記録しようと思う。 9:30にはUberで外出。 10:00にダウンタウ

      • 【自戒】確定申告を速攻で終わらせた私は、春の美しさを知った

        「春が嫌いである」 数年前までの私は、そう唱える人間であった。 雨水の頃には湿気をはらんだ空気が町を覆う。啓蟄の頃には地より虫が蠢き這い出て、花粉が鼻孔にちょっかいを出し始める。なんだかムカつく。 そして、確定申告──またの名を苦行、個人事業主の拷問、自省、苦悶。 ここではあえて”何を”確定させて、”どこ”に申告するかなど言わない。察してくれ。 このイベントのせいで、本来ならばツボミが膨らみ、命が瞬く美しい季節がすべて灰色に見えるのだ。確定申告、許すまじ。 ……と、思って

        • ロスの寂れたショッピングモールで映画を観た話

          唐突だが、私はいまロスにいる。アメリカのあのLos Angelesだ。 諸事情は割愛しつつ、今回は『異国の映画館で映画を観る』という実績解除をしたので記念に筆を取った次第。それでは、はじめよう。 アメリカの劇場で映画を見てみたかった理由旅先で向かう場所は人間、千差万別だ。ある人間は観光地へ向かったり、またある人は地元のスーパーやマーケットに赴くかもしれない。私は後者側の行動をするのだが、アメリカを旅するに際してどうしても映画館に来たかった。 理由は明白。アメリカの人々は

        • 固定された記事

        近所から海外まで。BROMPTON(ブロンプトン)な日々の記録

        マガジン

        • カメラのこと。オールドレンズやトイカメラまであれこれ。
          13本
        • 毎日のこと、昔のこと
          57本
        • 酒を讃えよ 食らうぞ飯
          14本
        • 自転車のこと、山のこと、キャンプのこと
          12本
        • 世界の寝床から
          5本
        • 【短編小説】 夜の街を、濡羽と泳ぐ
          1本

        記事

          【はじめてのヘアドネ】4年伸ばした髪の毛をバッサリ切った話

          年始にバッサリ散髪した。 切った長さは30㎝オーバー。我が人生において一番の収穫量ならぬ収毛量である。 『ヘアドネーションする』ことを目的にロングヘアを目指した4年。切ってしまえばあっという間だが、なかなかに気付きの多い日々だった。 一種の節目、せっかくなので筆でも走らせてみる。 ヘアドネーションとは近年ではある程度名が知れてきた「ヘアドネーション」という活動だが、改めてどういったものかまとめてみた。 髪の毛を寄付する際の要件としては、 31㎝以上の長さがあること

          【はじめてのヘアドネ】4年伸ばした髪の毛をバッサリ切った話

          【ワンマン?ツーマン? それともピザパ?】新進気鋭ラッパーwebnokusoyaro、仙台でイレギュラーなライブを開催<レポ>

          ネットを中心に活動をするラッパー・webnokusoyaro(以下、webkuso氏)によるライブ「帰省の足代くれくれライブ」が、2024年1月7日(日)宮城県・仙台monetにて開催された。 コロナ禍を経て数年ぶりの開催となった2023年12月末のライブ「リハビリのような時間」では、予想を上回るチケット倍率を記録。筆者も例のごとく抽選落ちし、落胆したのも記憶に新しい。 それを受けて(かは不明だが)、急きょ1月7日(日)にライブする旨が発表となり、多くのwebnokuso

          【ワンマン?ツーマン? それともピザパ?】新進気鋭ラッパーwebnokusoyaro、仙台でイレギュラーなライブを開催<レポ>

          ひも一筋70年のメーカーが作ったオニヤンマ柄ハットが可愛かった話【森製紐・ヤンマガード】

          一時、大流行をした虫除けアイテム「オニヤンマくん」。大型のトンボ・オニヤンマを模したもので、帽子やザックに取り付けることでアブやハチなどを寄せ付けない(かもしれない)という実寸大モチーフです。 私も検証記事として専門家さんの見解を取材し、過去に記事を執筆しました。 私個人としては、虫除け効果は正直わからないけれど、虫好きキッズにモテるし、オニヤンマの生態を知るきっかけにもなるし、なんだかユニークだよねという見解に至りました。 シビアに「虫除けできるのか、否か!!」という

          ひも一筋70年のメーカーが作ったオニヤンマ柄ハットが可愛かった話【森製紐・ヤンマガード】

          非モテアラサー、地縛霊と飲み友達になる。【小説】

           男は築五十年にもなろうかというオンボロ木造アパートを出て、太陽を睨んだ。頭上には突き抜けるような夏空が広がっている。プールバックをぶんぶんと振り回しながら小学生軍団が駆けていく。楽しそうに声を上げ、無邪気に夏を迎え撃つように。対照的に男はうなだれながら、いつもの通勤路を歩くのだった。  男の勤める不動産屋は、都市部から数㎞外れたベッドタウンにあった。この土地というのも、近年の働き方の多様化により価値を見直され、近年注目を集める郊外のひとつであり、男が勤めだした矢先にその波が

          非モテアラサー、地縛霊と飲み友達になる。【小説】

          【短編小説】姉ちゃんはこじらせてる

           母さんいわく、常子姉ちゃんはこじらせているのだそうだ。正直、ボクには「こじらせている」っていうのがどんなことなのかわからない。  常子姉ちゃんというのはボクのいとこで、遠くに住んでいるとても年上のお姉ちゃんだ。一人っ子のボクにとって、あまり会えない親戚でも姉ちゃんのと呼べる存在がいるのは嬉しいことだし、最後に会ったのもボクが小学一年生の頃だから、どんな人だったかもう忘れてしまった。  ただぼんやりとした記憶の中で姉ちゃんは、大人たちとはあまり喋らずに、ボクだけに優しかったこ

          【短編小説】姉ちゃんはこじらせてる

          chu!ソーシャルバッテリー瀕死でごめん♡ コミュ耐性低めな私の処世術

          人間なので人と支え合わずして生きていけない。心を通わせて生きていきましょうね♡ と思ってはいる。 だが、人間が集まり「人々」および「群衆」になると話は違う。 人に飲み込まれると心理的HPゲージは瞬く間に毒状態&ヤケド状態になり、その場に存在するだけでゲージがどんどん削れていく。しまいには心的ダメージを翌日以降まで引っ張り、しばしLINEを見ることさえ怖くなってしまうのだ。それが、私だ。 本記事は大人数での飲み会、パーティ、結婚式等でひどく疲弊してしまう人間の生態を解説する

          chu!ソーシャルバッテリー瀕死でごめん♡ コミュ耐性低めな私の処世術

          だし巻き卵のマイベストレシピ、爆誕。卵、白だし、片栗粉があればおいしく巻けるし、楽しいぞ!

          18歳で親元を離れて以来、黙々と自炊を続けている。 「時間を忘れほど料理が好き!」というわけではないが、自炊すれば安く上がるし、好きな味に仕上げられるし、なんだかんだで調理工程も楽しいし、12年間黙々と台所に立ち続けている。 好みのメニューは多数あるが、答えが見つからない料理もある。 そのひとつがだし巻き卵だ。 さまざまな配合、焼きやすさ、量……個人的に究極だと感じる配合は何なのか。さまざまなレシピを調べ、気が向けば作り、反省し、日を改め作り直しを繰り返していた。 そし

          だし巻き卵のマイベストレシピ、爆誕。卵、白だし、片栗粉があればおいしく巻けるし、楽しいぞ!

          ロサンゼルスを旅することになった。意を決するまでの小市民的アクション3つ

          筆者はひょんなことで24年2月に1週間程度ロサンゼルス(以下、LA)へ旅することになった。これはその「ひょんなこと」をまとめた駄文である。 いっけな〜い、激安航空券を見つけちゃった⭐︎成田〜LA:往復77,000円 その航空券を発見したとき、心が確かに震えた。 私の日課である『エクスペディア妄想世界旅行』を嗜んでいた時のことだった。欧米諸国など一般個人事業主にとって価格が高くて気軽に飛べやしない。この日も東南アジアを中心に成田発の就航便をあれこれ吟味して、むくむくと妄想旅

          ロサンゼルスを旅することになった。意を決するまでの小市民的アクション3つ

          天神橋筋商店街をトイカメラ片手に歩いてみると。

          残暑の厳しいある日、大阪を訪れていた。降り立ったのは日本一の長さを誇る天神橋筋商店街。何も分からんが、とりあえず歩いてみようと、トイカメラ片手に歩いたのである。 ▶前日の記録はこちら 天神橋筋商店街とはともあれ、読者にとって何もわからん場所を歩いているレポートは苦痛であろう。先んじて簡単に天神橋筋商店街についてまとめてみたので、どうぞ。 エリアごとの飾りに、歩きながらキョロキョロ午前中はまだ人もまばらで、開いていない商店も多い。だが、さすが商業の街・大阪。個人商店がこん

          天神橋筋商店街をトイカメラ片手に歩いてみると。

          階段状に削られゆくその山へ。武甲山に登った記録。

          あの日見た山の名前をわたしはもう知っている。 直線的に切り取られた山肌は要塞もしくは神殿のようで、秩父の風景に必ず映り込む。人はその姿に感動したり悲観したり、さまざまな印象を抱く。 視界に入れば思わず二度見してしまう山容、それが「武甲山」だ。 わたしは武甲山が気になっていた。 「あの花」を視聴したあの日、秩父旅行帰りの知人に「異様な山だった」と話を聞いたあの日、地図で異様な等高線を見たあの日から── 樹林帯を登っていく武甲山、それは秩父盆地の南にそびえる単独峰だ。地域にお

          階段状に削られゆくその山へ。武甲山に登った記録。

          どこでも寝られる女、敗北。夜行フェリー・さるびあ丸にて震える。

          屈辱だ。未だに信じられない。 旅の間は、「眠れない夢を見ていた」設定で過ごしていたが、確かに寝られなかった。これは紛うことなき敗北だ── さて、何の戯れ言かというと、先日乗船した夜行フェリーについて。どこでも寝られることを自身の長所として誇らしく思っていたわたしだったが、あろうことか微塵も寝られなかったのである。 ああ、悔しい。負けてたまるものか。ここまで寝られなかったことは、今までにあるまい。一体何が悪かったというのだ。 今日は当日の記録、そして敗因を徹底分析する。そし

          どこでも寝られる女、敗北。夜行フェリー・さるびあ丸にて震える。

          モノクロで東京散歩をしてみる【papershoot日記】

          台湾発のトイカメラ・papershootを入手してから約1ヶ月。日々のワンシーンがどんどんドラマチックになる魔法にかかってしまった。 最近のマイブームは、よく見知った街をモノクロモードで撮影することだ。 例えば、東京・有楽町の交通会館前広場をカラーで撮影するとこうなる。 それをモノクロモードにすると、 もう行くことのできない、遠い過去のような写真になるから不思議だ。 今回は、そんな令和における東京周辺をモノクロで撮影した雑記を綴る。 東京〜有楽町ガード下ずっと昔から

          モノクロで東京散歩をしてみる【papershoot日記】