コロナ禍出産 -産後ガルガル編-
こんにちわ、おしりくまです。
今日は産後の、いわゆる産褥期の思い出を書いていこうと思います。
妊娠中に知った言葉、"産後のガルガル期"
産後のホルモンバランス変化は、ニンゲン以外の動物と似たようなもので、まわりにかなりピリピリしたり、感情の起伏も激しく出るようです。
ガルガルという言葉がきらいな方もいると思いますが、
私はこの言葉のお陰で産後のイライラしてしまう
自分を肯定してあげられた、自分の感情の上下に
素直に振り回されて、自己嫌悪に陥ってしまわずに済んだと感じました。
そんなガルガル期の思い出です。
あ、痛みについて生々しい表現があります。
にがてなひとはお逃げください。
産褥期の体調
産後は私の実家に里帰り。
出産は全治1ヶ月の交通事故のダメージ、なんて言いますが、まさにそんな感じでした。
授乳のたびにぎゅーっと痛くなる後陣痛。
子宮だけじゃなく、腸の方まで痛い。
授乳しながらトイレに駆け込みたくなる痛み。
これが子宮の大きさが戻るまで。
母乳を勝手に生産しまくって、岩のようになる胸。
岩のようにカチカチになる、と体験談を読むたびに
何を言っているのか理解できなかったけど、
これはまさに岩。
リアルに脇の下からゴツゴツと硬くなり、
いつ詰まるかとヒヤヒヤ。
ナイーブな乳頭はベビーの吸引力に耐えられるのか
気になって気になって。
授乳が軌道に乗るまでは、締めつけも痛く、蒸れにも堪えきれず、授乳ブラを取っ替え引っ替え。
出産準備で、必要なのかな?といいながら
1番安い授乳パッドを買った過去の自分を殴りたい。
そしてグラグラと不安定な骨盤。
まるでそろそろ勝負がつきそうな
ジェンガくらいの不安定さ。
いつぎっくり腰になってもおかしくないなと思いながら、1日に何十回もベビーを抱き上げます。
おまけに会陰切開の傷跡が一部腫れてしまって、
円座でもゆっくり座れず、
痛み止めを飲み続ける日々。
薬の効果が切れるとジンジンと痛くて痛くて
他の何にも集中できない状態。
もちろん新生児なので、
毎晩開催される夜泣き祭。
うとうとしながらオムツを変えて、授乳して、、、
できることは全てやった。
なのにどうして泣いてるの?
いつになったら寝てくれるの?
暗い部屋で半分寝た頭と共に抱っこして
ぐるぐると歩きつづけて…
他にも足のむくみやら貧血やら、
数えきれない身体中の不調たち。
たるたるになった自分のお腹を見ては、
元に戻れるのかな?と心の中はざわざわ。
それでも全部、もう良くなっていくしかないから!
と気持ちだけはポジティブ。
そんな中、私をめいっぱいガルガルさせたのは
実家に暮らす独身の弟でした。
バトル開始
最初のピリリは退院後すぐ。
退院時に何キロ減ったかな?とワクワクしながら乗った体重計は、60キロオーバーのままでした。
予想はしてたけど、ほとんど減ってないじゃん…と
がっかりしながら育児日記に挟んでおいた測定記録。
育児日記をつける時に、ヒラリと落ちたそれを拾った弟が一言。
"姉ちゃん、俺よりデブじゃん。"
産後の姉を労わない無神経な一言で
戦いのゴングが鳴ったのでした。
次の戦いは生活音について。
ベビーが寝静まった時間帯に
階段を勢いよく降りてくる弟。
私たちの部屋にドドドドッと音が響き、
ベビーがふぇっと泣き出します。
そーっとそーっとベッドに置いた努力が、、、。
悔しいけど、怒らせたくないし、と
下手に出つつ、静かにして欲しいなーとお願い。
階段に注意書き貼っといてよ〜と冗談を言われつつ
階段は静かに降りてくれるようになりました。
そう、階段は。
翌日、そーっと階段を降りる音。
うんうん、ありがとう、と思って聞いていたら
階段を降りた途端に鼻歌を歌いつつ
脱衣所のドアを力強くバーン!!
そしてふえぇっっとベビーの泣き声。
ぜんっぜんわかってなーい!!!!
もういい、これはもう言ってやる。
また言いに行くのも面倒になり、長々とLINE。
は?そんなことしてねえしと返事。
いや、してたんだよキミ。
わかるよ、自宅でそんなの言われたくないよね?
でも1ヶ月ばかり、姉のために我慢してはくれないか?
すこーし夜は静かに過ごそうと、心くばりしては
くれない?こっちもいろいろ我慢してるよ?
翌日、リビングでうたた寝をしていると弟の声が。
聞いていると、母に昨日のLINEの話をしてる様子。
私が寝てると思って、愚痴を言っているらしい。
これが決定打でした。
日々の小さなモヤモヤが限界を超えてしまって、
もうイヤだー!!と夫の前で大号泣。
まさか弟にいらだって泣くとは。
自分でも想定外の相手にガルガルを発揮することになったのでした。
その後、俺よりデブ発言も、生活音についても
母にたしなめられた弟は、気遣いを見せてくれるようになったのですが、もう完全にガルガルスイッチが入ってしまった私。
誰もいない休日に、リビングでベビーを寝かしつけ
見たいわけでもないテレビをぼーっと眺めていると
出掛けていなかった弟。
"暇そうだね、Netflix観る?"
この声かけはただの優しさだった。
わかっているとも。頭では。
わかってるんだけど、プッチーン。
ひま、じゃないのよ。
毎日毎日ひまだからこうしてるんじゃないんだよ。
昼も夜もないベビーの世話して、
やっと休める合間に産後の体を労ってんだよ。
ひまそうだね?ふざけんな!
優しさのつもりで声をかけたのに、
理不尽にキレられる弟。
ここでようやく姉のホルモンバランスがおかしいと
自覚したのか、この後私のガルガルスイッチを押す
発言はしなくなりました。
結局里帰りは予定より早く終了し、
産後の諸々の苦しみから解放されるとともに
ガルガルも落ちつきました。
弟の名誉のために言っておくと、
後日全部ゆるそう、と思うフォローがありました。
そしてもちろん叔父としてメロメロのようで、
子どもはかわいがってくれてます。
プラス、必要以上にピリピリしたのはコロナ禍での衛生観念なども原因だったと思います。
毎日出勤する家族と、ずーっとずーっと自粛が続いている私。
まあ、分かり合えないか。
でもまあ、もしまた里帰りすることがあれば、
またバトルになるだろうなあ…
さて、今度はもう少し成長してからの話でも
書いていこうと思います。
おしりくまでした!
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