コロナ禍出産 -立ち会えない出産編-
こんにちわ、おしりくまです。
長い長い産休までの日々を乗り越え、いよいよ産む日を迎えるだけ!となりました。
が、願いもむなしく、
産院は立ち会い出産、お見舞いの全面禁止を
掲げたまま。
うーん、どうにか条件が解かれないかしら、と
検診のたびに貼り紙を眺めておりましたが、
臨月になってもしっかりと貼られた
"産院からのお願い"は剥がされることはなく…
出産が近くなり渡されたバースプランの用紙に、
「可能であれば立ち会い出産」とひっそり添えて
提出してみたものの、
そこに関しては助産師さんの申し訳なさそうな
苦笑いだけが返ってきたのでした。
いよいよ入院
お腹の中の人はのんびりしていて、予定日より遅くなるかもね〜と検診では言われていましたが、
予定より早く突然の破水。
これって破水なのかしら〜?と呑気な夫婦。
産院へ向かうと、あっさり先生に入院と告げられ
駐車場で突然のしばしの別れを告げられる夫。
ハトが豆鉄砲をくらった顔ってこんな感じ?
と思いながら夫の車を見送りました。
さて、肝心の出産は翌日まで持ち越し。
眠れない一夜を過ごすのですが、1人でうとうとと
痛みに耐え、耐え、耐え、、、
思いやりの心は消え去り、夫と連携した陣痛アプリに痛みを知らせる通知を送りまくり、
最終的には電話をかけ、1人で苦しんでいる辛さを
たらたらと垂れ流し。
いやいや、まだまだこんなもんじゃないのにね。
そんなこんなで出産当日を迎えます。
女神登場?いよいよ出産
ねむれぬ夜も明け、救世主となる助産師さんが
病室へとやってきました。
色んなことを割愛して書いてますが、
そこそこハードな工程を乗り越え、控えめにいって
野生のゴリラくらいの本能むき出しの
うめき声を出しはじめた頃です。
おはようございまーす!!とやたら明るい声と共に
病室に入ってきたのは同年代くらいの助産師さん。
特徴は優しい、明るい、素早い。
そう、素早い。これ大事。ほんとに大事。
立ち会えない出産の真髄はここ。
助産師さんという女神が
ずーっとそばにいてくれるんです。
1〜2分おきに来る、もはや1人では乗り越えられない
痛みのビッグウェーブに間に合うように駆けつけ、
痛みのツボをおさえつつ気を紛らわせる
声かけをしてくれて、痛みが引くと風の如く立ち去り、
ベビーを迎えるための環境作り。
こちらも身内が1人もいないという状況を良いことに、
遠慮なくナースコール。
本当にしつこく、1分おきに押しまくります。
(ゴメンナサイ)
分娩室に移動する頃には、駄々をこねる5歳児を
優しく促す先生のような状態で、
家族以外に見せたことのない本能丸出しの自分を
さらけ出していました。
そのとき夫は?
そうそう、肝心の夫とは、音声だけですが
通話でつながっていました。
痛みの波が来るたびに、電話越しに聞こえる
「がんばれー!」の声。
応援、ありがとう。
でもね、野生のゴリラでも、なぜだか頭の中は
とてもクリアーで、色んなことをぐるんぐるんと
フル回転で考えているんです。
そしてピリピリした何かを身体から常に発している
センシティブな状態。
電話越しに"ごくり"と水分補給の音が聞こえれば、
頑張れといっている夫が、今どんな姿勢で
電話の前に居るのか想像し、
ソファーにゆったり足を組んで
座ってるんじゃなかろうか?だとしたら許さない
今の姿勢は床に正座一択だわ!!
と勝手に想像して勝手にイライラ。
実際の夫は、通話記録を録音しておいてくれたし
(これは本当にオススメ!いい記念になります)
陣痛中にも病院の受付まで追加の飲み物を
届けてくれたし、飲み物には私への感謝の手紙を
添えてくれていて、と
できることを一生懸命やってくれていたのですが
野生のゴリラにはいかんせん余裕がなかった。
多分出産時の女性は大体そうなんでしょうね。
助産師さん、何度も言ってました。
"優しいご主人だね〜" "すごーく心配してたよ〜"
"手紙なんて仲良しだね〜" etc…
あの時は、
夫のことそんなに持ち上げてくれなくていいから、
ずっとそばにいて〜!!!なんて思ってましたが、
あの声かけがなかったら私はきっと産後すぐに
夫に噛みついていたでしょう。
誤解を生まぬようここに書いておきますが、
夫との通話が無ければきっと産めなかった。
ありがとう、夫。
産まれた!!おわった〜!!!
産まれた瞬間に思ったのは、やっと会えた、の前に
コレです。
おわっ…た……!!
思って、その後自分で自分に笑ってしまった。
感動の前に、終わった…!って!!
もちろんその後すぐに
じわじわと感動したし、そこから産後ハイで
ほとんど眠れず過ごすことになりましたが、
最初の感想、きっと経験者はみんなわかるわかると
うなづいてくれていると思う。
出産ってどんな痛み?
出産を経験したら、どんな痛み?って
絶対自分なりに例えようと思ってたんです。
よく言う、鼻からスイカ、とか、
大好きな漫画家さんのエッセイには、
おマタにギザギザの鬼の金棒つっこまれてグリグリされてる感じ、みたいな例えがあって。
鼻からスイカってちょっと想像し難いし、自分なりに言葉にしたいなと。
個人的に、痛みは段階で変わっていくなあという感想で。
子宮口3センチくらいまでは、辛めの生理痛
子宮口5〜8センチくらいまでは、
体内からメリメリとすごい力で広げられてる感じ。
どこか一部に圧がかかるでもなく、
腰回り全体的にメリメリと。
分娩台の上で思ったことは、
あ、おマタに大ぶりの梨が挟まってしまった…!!
辛い、これは辛い、次のいきみで絶対産みたい
ムリムリムリムリ
という感じでした。
頭は冴えわたっていたのに、語彙力のなさ…。
例えるってむずかしいんだなあ。
出産前に経験者から聞いていた、
始まったらゴールするまで
棄権はできないマラソン。
痛くても痛くても、まだまだこんなもんじゃない!
という精神で!
というアドバイスがとても役に立ちました。
本当にありがたいお言葉だったので、ここに記しておきます。
これから出産の皆さん、心にコピーしていいですよ。
コロナ禍出産のよさ
結論としてコロナ禍出産、良いところもあるよ、と言うのが私の結論です。
立ち会う人がいない分はプロに支えてもらえるし、
産後ボロボロの姿で院内を歩いても
他人に会うこともない。
ベビーのお世話以外はマイペースに寝ていられて、
自分の回復に時間を使えます。
ひとりきりで産むのはこわかったけど、
案ずるより産むが易し。
まさにこの一言に尽きます。
まあでも次の機会があれば立ち会って欲しいかな!
辛いところは見せつけたいので。
長くなりましたが、これが私の出産記録。
次回は産後について書いていこうと思います。
おしりくまでした!
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