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●散文、雑記、詩っぽいの。

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ギンフルマの青いやつの延長とか
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2020年2月の記事一覧

僕らが分からないことに触れているとき、僕らは分からないことに触れられている。

僕らが分からないことに触れているとき、僕らは分からないことに触れられている。

「分からないことがある」
っていうのは

腹立たしいことかもしれないし
寂しいことなのかもしれないし

自分の力不足の結果かもしれないし
誰かの無理解の産物かもしれないし

軽い会話の糸口になるかもしれないし
長い拒絶の契機になるかもしれないし

進むのを止めるものかもしれないし
進むのを促すものかもしれないし

要はどうとでも受け取れて
それらのどれでもない

分からないことはただ「ある」
分か

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said

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星を見ようね 毎夜の逃避癖
 誰のことも見てられないし
月を見ようね 毎夜の自己防御
 誰かに見られたくもないのかい

望む声は
 伏し目がちな少年の青い晴れに
僕を睨む
 耳を塞がれた君

分かるといえることには雁字搦めで
 分からないといえることを嘲笑う

砂をつかもうよ 毎夜のとんぼ掛け
 誰も分かりたくはないし
草をつかもうよ 毎夜のおままごと
 誰にも分かられたくないのかい

迷う声は

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「『愛は見返りを求めるものじゃない』なんて正論言われたら『見返りなんて求めてません』風を装うけどさ。期待した見返りが簡単に返ってきたら絶対好きになるでしょ」

「ボタン1つで、お金いくらかで、絶対に私だけを見てくれて、期待しただけ返してくれる存在とか」

「もっと愛されたくなる」

秋葉原、主人公多過ぎ。

秋葉原、主人公多過ぎ。

 秋葉原というのはまったくフィクションで出来ている街で。
 「主人公」を描いたポスターや、「主人公」を映し出す画面が大小様々にある。
 みんな「主人公」が大好きなんだ。

 中央通り沿いの店先のラジカセから、ロリボイスの「萌え萌えきゅんきゅん♪」とか言う合唱曲が流れてくるのが好きじゃなかった。その声を聴くと、ラジカセの上に貼られた萌え絵のメイドたちではなく、懸命に声を吹き込んでいる女性たちのピリつ

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