僕らが分からないことに触れているとき、僕らは分からないことに触れられている。
「分からないことがある」
っていうのは
腹立たしいことかもしれないし
寂しいことなのかもしれないし
自分の力不足の結果かもしれないし
誰かの無理解の産物かもしれないし
軽い会話の糸口になるかもしれないし
長い拒絶の契機になるかもしれないし
進むのを止めるものかもしれないし
進むのを促すものかもしれないし
要はどうとでも受け取れて
それらのどれでもない
分からないことはただ「ある」
分からないことはただ「ある」
分からないことはただこの世に無数にあり続ける
分からないことに僕らは死ぬまで触れ続ける
その
僕らが分からないことに触れているとき
僕らは分からないことに触れられている