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狂い鳴き

28℃の真夜中

セミが

鳴いている

昔には

こんなこと

なかった筈なのに

いつ頃から鳴くように

なったのだろうか…

いやいや

熱帯夜が続く

今日この頃が

25℃以上なのに

日中

気温が低いと

感じる気候が

狂っているのだ


温暖化と人は言う

けれどもわたしは

熱帯化と呼んでいる

いや今

灼熱化と叫びたい

この現状に

セミの異様さを見る

セミは夏の生き物だが

夏は

婚活をするために鳴き

地下で生きている時には

殻にこもって

静かに過ごしていた


夏の日差しが暑いから

鳴くのではなく

温度を基準に

鳴いているのだろうか…


生きるため

次の世代に

いのちをつなぐため

メスへのアピールをする

メスは

だから鳴かない

鳴くのはオスの仕事

そんなオスだけが

狂っているとも言えまい

夜のさなかに鳴くことも

遺伝子の中に

くみこまれるだろうか…


何℃からは

夜でも鳴くものとーー

暗くても

暑かったら

活動するものと言った

体感温度計があるのだろうか…


ジリジリジリリ

セミが鳴く

漆黒の暗闇を

ビリビリビリリと

破くかのように

嗚呼

夜な夜なセミが

大きな音を立て

猛烈な暑さに

ノイローゼにされてしまった

                           (2020.8月10日)

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救急車発動/コロナとどっこい/熱中症

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