マーケティング初心者に優しく、わかりやすい本に出会いました。
3月の早朝読書会に選んだのは、タイトルを見て思わず購入を決めてしまった本。「弱者でも勝てるモノの売り方」~お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門~。ずばり私のこと?
今回は、感想文というよりも今後役に立ちそうだったので自分のアウトプットも兼ねた感じで書いてみようと思います。
本当に初心者の方でもわかりやすく、サクサク読める本でした。内容は登場人物のストーリーに沿ってマーケティングの道のりを解説してくれています。
まずは帯にも書いてある「マーケティングってそもそも何?」私ももやっとしてました。本を開くと「はじめに」のところにわかりやすい言葉が並んでいます。
ムリな販売・営業をせずに、お客様のほうから「あなたの商品を買いたいです」「売ってください」と言ってもらえる状態を創る「すべての活動」がマーケティングです。
「売らずに売れる」状況は、誰でもマーケティングで作り出せます。
なんだか心が励まされる本のスタートです。
<ストーリー概要>
祖父が経営していたつぶれかけの喫茶店を孫のエミちゃんが復活させていきます。このストーリーを通じてマーケティングの基礎が学べます。
■マーケティング的にマズい3つの行動?
これは各種ビジネススクールなどでも例としてよく出てきますが、
・理由なき値下げ
・思いつきの広告
・スタッフを減らす
どれも目先の作戦な気がします。
エミちゃん、この3つをやってしまうのですが、誰でも陥りそうなマズい行動ですよね。わかるわかる。
■「強み」を掘り起こす3C分析
いきなりマーケティングらしい単語!このあとも、いくつかこのようにマーケティングといえばよく出てくる!といった聞き覚えのある単語が出てきます。でも、私はずっと疑問でした。一連のマーケティング活動の中で「どんな時に利用するもの?」っていうのがピンときていなかったからです。
エミちゃんはおじいさんがお店を開いたきっかけに始まり、当時のお店の過去を知ることで強みを知る(探る?)ことになります。3Cとは
・自社Companyが提供できること
・顧客Customerが求めること
・他社Competitorが提供できること
そして、そもそもこれらを考える場合には、常にマーケティング志向でいることが大切。つまり、お客様の視点から商品や売り方を考えるということですね。
でも、3C分析を考える順番は自社からスタートなんですって!
Company→Customer→Competitor
3Cは自社を分析しコンセプトを決めるんですね~。
■自分のお客さんをみつけるSTP分析
STPとは、
・セグメンテーション(Segmentation)
・ターゲティング(Targeting)
・ポジショニング(Positioning)
これにも考える順番があるそうです。
Segmentaion→Targeting→Positioning
この順番て、鳥のように俯瞰し、的をしぼって、お客さんのハートをつかむという順番なんです。
さらに本にはそれぞれの分析のコツがわかりやすく書かれています。ふむふむ。勉強になるなあ。このあたりから「自分でもやってみよう!」っていう気持ちがワクワクしてきます。
ストーリーでは、「こんな人が理想のお客さん」という女性が現れますよ。
■4P分析でお金にかえる
4Pとは、マーケティングミックス 4つのP
・Product(商品)
・Price(価格)
・Place(流通)
・Promotion(販売促進)
この部分、勉強になるなあ!ワクワク気分が一気に「やってみよう!すぐやりたい!」に変わってきます。
3CやSTPをやると自社が見えてくる。そのあと4Pでやるべきことを整理していくって感じなのかな?と感じました。
本の中では4Pによって整理できたことを元にお店をリニューアルしていきます。「生まれ変わります!」っていう感じですね。
■SIPSプロモーション戦略
SIPSは消費者行動モデルのひとつ。消費者行動モデルはこれだけではないのです。ですがSNS時代の派生モデルということで、シンプルでわかりやすいのだそうですよ。
他にもAIDMA、AISASなどありますが、どれを活用するか業種・業態によって変わるのだそうです。
本には、どのモデルを使うかのポイントも書かれています。
自分のビジネスはどれに当てはまるのか…そして、どれを選んでも行動モデルの各段階で、どうやったら顧客が次に進みやすいかの仕掛けを作ることが大切なようです。「森の中に順路の看板を置くようなもの」と例えていますが、ナルホド!ですね。
■クロスSWOT分析
この単語、よく聞きますね~!創業支援の講座などで説明を受けたり資料をいただいたりしましたが、正直その時は全くわかりませんでした!
でも、この本はエミちゃんのストーリーに沿って解説されているからなのか、今までで一番納得!「どんなときに」「どんな風に」この分析を使うのか。一連のマーケティング活動の流れの中でタイミングよくつかわないと、私のように意味がわからなくなるのではないかと思います。なるほどね~!
■マーケティングに終わりなし
終わりないんだ!?マーケティング活動を続けるのは結構しんどいよなーって思っています。
でも続けることそのものが楽しく出来るようになれば「しんどいな」って思い続けなくていいのでは?
マーケティングを続けて、グルグル回していく…それをマーケティング・ホイールというのだそうです。これは進化させるために回し続けるもの。その進化の結果を実感することが出来ればやっぱり楽しい活動になるのではないでしょうか。
今回、この本を読んで、今までどちらかというと苦しい、難しいと思っていたマーケティングが「なんかワクワクしそう」「楽しそうだからやってみたい」と思えたことが一番の感想です。
そして、むやみやたらにマーケティング用語を並べて片っ端からやるのではなく、どこで効果的なツールを使えばいいのかがわかったことはとても大きなことでした。
私のように、マーケティング超初心者の方にはとても優しく・楽しく学べる本だと思います。
タイトルだけで選んだはずが、とても大切な一冊になりました。
続編出ないかな…と期待したくなります。
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