Day 8&9 ミラクルにいつも遭遇するワタシ そして帰国
2023年9月10日。
ロンドン滞在最終日。深夜バスを乗り継いでライブから戻り、シャワーを浴びて晩酌を終えたのが午前3時。ベッドに横になると毎日1分以内には眠りにつく。しかし何故か必ず6時頃には1度目覚めてしまう。時間に迫られるような予定はない。帰国便に乗るためにヒースロー空港へ向かうだけだ。
前日にYasukoの予定を聞くとAyakoとカーブーツ(フリマ)に行くようなので、もし時間的に私の出発時間に合わせて帰ってこれて、そして私が朝起きられたら、一緒に連れて行ってもらいたいと前日に伝えてあった。
6時半・・・7時・・・7時半。3時間半しか寝ていないのにすっかり目が覚めてしまい、ヒースロー空港までの帰り道や、オイスターカード(Suicaのような交通機関のカード)の返金方法などを調べたりしていた。8時半に出て14時半くらいには戻ってくると言うので一緒に行くことにした。それほどお腹も空いていないのでバナナ1本の食事とした。
まずはバスでハローまで。そこから乗り換えライスリップという街のスポーツセンターにたどり着く。
入場料は1ポンド。
ラグビー場の芝生の上に車で出品している骨董品、日用品、食品など日本のフリマと同じと思ってもうと想像が出来ることだろう。
並ぶ列ごとに見ていく。するとサッカー日本代表のユニフォームを着たご主人と奥さまが出品している。思わず声をかけると在英50年を超えると言う。ならば私が働いていた日本食レストランわかばをご存知かどうか聞いたら、その店のオーナーの事も知っていた。私の過去の小さな接点をこのご夫婦と共有出来てとってもハッピーな気持ちになった。もしかしたら私が働いていた頃当時、お客さんで来てくれていたかも知れないのだから。
でもこれで話は終わらず、ご主人に私が横浜鶴見から来て、これから帰国することを伝えると、かつてのロンドン時代のお友達が昨年お亡くなりになり、その方が住んでいたのは鶴見の私の住む隣の町名であった。
カーブーツをそれぞれ楽しみ、全体を見終わった私は、合流する待ち合わせ時間まで木陰で休むことにした。芝生が湿っているので何か敷くものを持っていないかカバンを探すと、パリ日本文化会館でもらった観光紙があった。小型の新聞だ。汚してしまう前にパラパラとめくり読んでいくと、ラグビーワールドカップの日本の初戦が、あと2時間後にあることに気付く。
休憩を終え、再び日本の方の出品場所に戻ると、ちょうどYasukoたちも近くにいた。呼び会わせると、その方とYasukoはお互いに知り合いで何年ぶりかの偶然の再会であった。一緒に来ているAyakoと、このご主人の奥さんは共に札幌出身。私も札幌に住む伯母を訪ね2月の雪まつりを楽しんだ札幌。繋がりや偶然がこれだけ重なると、これはきっと必然なのであろう。ここで出逢うことは。
カーブーツでのショッピングを終え、近くのパブでランチをとる事に。しかしちょっと早かったので眼の前のスーパーマーケットで自分へのお買い物。お土産のクリスプス(ポテチ)と食べたかった酸味のある青りんご、濃厚なトマトジュースを買う。
パブにてブラウンエールのABBOTT(アボット)を。
食事はローストターキーとローストビーフのランチ。柔らかなローストターキーの下から現れるローストビーフ。どちらもボリュームがあり、柔らかなお肉に舌鼓を打つ。
ふと店内のテレビを観るとパリで行われているラグビーワールドカップ、日本対チリの試合が放送している。何と言うタイミングだ!ビールを飲みながら応援する。前半を21対7で折り返したところで店を出る。
Yasukoの家に戻りサクラジャパンの大勝を知る。甘酸っぱいりんごとトマトジュースでイギリスの思い出の味と再会し、そしてYasukoとAyakoとお別れだ。
Yasukoのご主人にイーリング・ブロードウェイまで車で送ってもらう。途中ほんの少しだがフロントガラスには雨。私はロンドンを去るが、翌日から短く暑かった夏も去るようだ。
ここからエリザベスラインに乗車し、ヒースロー空港に到着。すでにオンラインチェックインをしていたのですぐに搭乗手続き。
フライトの時間まで少しラウンジで過ごす。
19時20分。夕暮れ時のヒースロー空港を飛び立ち13時間20分の空の旅へとら日本航空044便は羽田へと飛び立った。
北極圏を経由した航路ではなく、フランスやドイツ上空をトルコ方面に向かい、イラン、アフガニスタン、中国、韓国を横切るルートだ。
一回目の機内食は、海老フライが2本入ったカレーライス、サラダ、酢の物、パスタサラダ、蕎麦、味噌汁、ウォーカーズのショートブレッド。赤ワインにおつまみ、デザートにバニラアイスと行きのフィンエアーのフライトは何だったのだろうと言うほど内容もボリュームも違う。食後に温かいお茶はいかがですか?と。
2回目の食事は、スクランブルエッグ、ソーセージとほうれん草添え、クロワッサン、フルーツ、デザート。
山陰地方から大阪上空へ。富士山が見えてきた。
これから着陸する航路が気になる。私が今まで西日本方面から羽田に着陸するのは駿河湾、相模湾、千葉県上空で高度を下げ、アクアライン沿いに羽田空港に着陸する着陸パターン。風向きにより羽田空港へ着陸するアプローチは他にもあることは知っていたが、近年開放された都心部が眺められる着陸パターンになったらいいなと、予約の段階で左側の窓際を確保してあったのだった。左側の座席からは東京のランドマークが沢山見られるのだ。
木更津上空には大きな積乱雲が窓から見て取れる。
これを回り込むためなのか、風向きで都心部ルートなのか分からないが北上し左へ旋回。船橋競馬場、中山競馬場が見て取れる。
ヨシヨシ!望んだ通りだ!池袋上空より、スカイツリー、東京ドーム、皇居、六本木ヒルズ、東京タワー、レインボーブリッジを見下ろし羽田空港に無事に着陸。心躍るルートであった。
撮影した動画をYouTubeにアップしました。下記からご覧下さい
手荷物受取、入国手続、税関手続きを終えて京急エアポート急行を利用して無事に帰宅となった。
やっとこの素晴らしい旅の記録を書きながら、思い出の品々と共に晩酌をする。
旅を支えてくれた方々に改めてお礼を言いたい。
本当にありがとうございました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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