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ブラックユーモアと侮ると痛い目をみる、定年オヤジ改造計画

以前、本屋さんで立ち読みをしていて、
面白かったので図書館にリクエスト!
やっと届いたので、見てみると、2時間ほどで読み終わりました。

母は、
郷ひろみが出演してたドラマを見たそうです


もうね、
社会風刺であり、
主婦の代弁の小説であり、
時代錯誤の男性諸君のバイブルだと思えてしまう。

こんなにも、
男と女の価値観が食い違うのか!と思いつつ、名言ばかりで面白かった。

気になったセリフと
わたしの感想、
ってカタチで文章を進めていきます!

ここからどうぞ!ネタバレ含みます!
🔻

ーー
「結婚して子供を産んでこそ一人前」
「夫婦ってなんなの?
 年に一回の同窓会のときでさえ
 子どもの面倒を見てくれない夫って」

ーー

付き合いだー、なんだー、と、
楽しく飲み歩いてるくせに、年に一回さえも【母なんだから】と行かせてもらえないっておかしいよねー。

家事が残ってるのに、俺のやることじゃないしー、と、
洗濯物の山を無視し、子どものおもちゃを跨いで歩き、大掃除も手伝わない。
おかしいよねー。


ーー
「父さんって常識ないんだね」
「父さんて、神話の中に生きてるよね」
「父さんは古くないよ。
 古いんじゃなくて間違ってるんだよ」
ーー

3歳児神話、母性神話。
わたしも思う。
虐待のニュースを見るたびに、お母さんのつらさがわかるもの。
早く助けてあげられたらよかったのに、って思う。


ーー
「あなたが羨ましいですわ」
「俺の何が羨ましいんだ?」
「あなたには専属の家政婦がいるけど、わたしにはいないんですもの」

ーー

本当それ!
わたしには、コーヒーを淹れてくれる人も、おやつ食べる?と聞いてくれる人も、
ご飯できたよ?とあたたかいごはんを出してくれる人もいない。
実家に帰ったときだけ!!
夫は? あれー? わたしがやってるじゃんね? わたしも仕事してるのに。




ーー
「女ってものは
 生まれつき気遣いが細やかにできているし、母性本能ってもんがあるんだから、子どもの扱いだって得意だろ。だけど俺は男だから、細かく指示してくれなきゃわからないよ」

ーー

女とか、男とか関係ないじゃん。
仕事で、相手が見やすいように資料作るじゃん?
同じだしね


ーー
「男はさ、
 自分より強いものの顔色には敏感だけど、
 格下の人間の感情には鈍感なんだ」
「格下という言い方もなんだかなぁ」
「じゃあ、女房は格上の人間だというのか」
「それはないよ」
「ほらみろ、即座に否定するじゃないか」
ーー

結局、同等には見てないんだよ。
心の中では下と思ってる。


ーー
「ソノウチ日本人のダンナサン
 使い捨てニサレルヨ」

ーー

日本の社会が完璧な家事を求めるし
最低限の妻を求める。
その最低限のレベルが高いんだよ。
本当、あり得ない。



ーー
「話の中で女が急に黙ったとしたら
 それは納得したんじゃない。諦めたんだ」
「亭主と話し合っても進展がないと見限るのさ」

ーー

それー!
と、何度も頷きながら読む 笑



ーー
「母親は子育ての責任を1人で背負わされている」
ーー

親の顔が見てみたい、と良く言うが、
結局は、母親のせいにして逃げるじゃんね。
本当、人1人の人生、母親1人の責任にされるなんて、たまったもんじゃない。



ーー
「だって、夫は結婚しようが子供ができようが、独身時代のままの生活を送ってるんですもん。親になったのは私だけなんでしょうか」
「家のことは何もしないんですもん」
ーー

わたしも思うー!
大学生みたいな暮らしで羨ましいわね!って。
もう、しつけも習慣もほとんどついている完成形(気分で物を投げたりしない、話の通じる我が子たち)だけの相手をして、
つらいつらい、子供がわからないって、
馬鹿なの?
ねぇ、馬鹿なの?
もっとわからない時に、子育てに関わってないからです。



ーー
男が言う「イザというとき」
女たちができないことをカッコよくやってみせて、褒められたかっただけなのだ。
ーー

そうなんだよねー。
いざというときなんか、こない。
だから普段から役に立ってくれ。




と、

女性陣は共感しかない本だと思います 笑笑
救いなのは、
郷ひろみが演じた主人公が
少しずつ変わっていくことかな?と。

これで変わらなかったら、
熟年離婚小説になるでしょうから。

でも、
これが昔ながらの考え方なんだなぁ、
と、
感じると、

自分の母世代って本当に大変だったよね。
と、
思ってしまう。

ここまで育ててもらって感謝だなぁと、
思うのです。

これを読んで自省出来る人は、まだまだいいんじゃないかなーと思うところ。

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