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モノとの思い出

by カーム株式会社 企画課 アカウントプランナー 佐藤友香

気にならなかったものが見えてきて

少し先の「豊かな暮らし」とは何かを考えながら、家での暮らしを意識した、日常に寄り添うファブリック商品を開発する仕事をしております。

家での暮らしは個人的にも大切にしており、仕事から帰って来た時の安心感や匂い、ベッドで寛ぐ時間、掃除した後の満足感、友人を呼んでご飯を食べる時間など、すべてを愛おしく感じます。

2020年を振り返ると、家にいる時間がとても長かったように思います。家での暮らしを大切にしているといっても、コロナ禍で外出を控えなければならない状況には息苦しさも感じていました。人間って勝手だな〜と苦笑いです。

「家の中を見直した。」なんて話をよく聞くようになりましたが、テレワークや外出を控えることで家にいる時間が長くなった分、いつもは気にならない部分が見えたりするのかなと思います。

私もその一人で、ものの多さに嫌気が差したり、テーブルや床の傷が気になったり、新しい観葉植物が欲しくなったり。足元を見てみると、ラグの毛がくたくたになっていて、6年も使っていたことに気がついたり…。気になり出すと止まりませんね。

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記憶を辿れば次々と

家での時間が増えたこともあり、久しぶりに木製のテーブルやテレビボードに、みつろうクリームを塗り込んで潤いを補充しました。部屋の中が蝋燭のような油っぽい匂いでいっぱいになったのですが、艶がでてきた木目はとても気持ちがいいです。

この木製テーブルは引越し時に悩みに悩んで購入したものなのですが、お気に入りのテーブルが見つかるまでは一時凌ぎのものは買わない!と謎の縛りをかけてしまい、テーブルがない状態で暮らしていた時期がありました。ダンボール箱に布をかけてそれをテーブルにしていたのは、いい思い出です。

記憶を辿ると、テーブルにうっかりつけてしまった油のシミに落ち込んでいたのに、逆にこれは味なんだと考えるようになったことや、長期間、旅行に行った際にテーブルに観葉植物を置いて旅立ったのですが、帰ってきたら給水用の水が漏れていてびしょびしょになっていて、涙目で掃除をした時のことも思い出しました。

このように、モノとの思い出が自然とできていたことに少し嬉しくなりました。

2020年も残り僅かですが、来年も引き続き、思い出を少しでも作っていただけるようなモノづくりをしていきたいと思います。

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カーム株式会社
日本発の美意識を大切にしたタオル・マットなどの日常に寄り添うファブリックを基に安らいだ気持ち、穏やかな気持ち、充実感を提供する会社です。
Calmland、TRIABEAT、365の3つのテイストや商材の異なるファブリックブランドを展開しています。
https://www.calmland.jp/index.html


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