一般財団法人大阪デザインセンター(ODC)

2020年10月で創立60周年を迎えました。 事業戦略としてのデザイン、組織のデザイン…

一般財団法人大阪デザインセンター(ODC)

2020年10月で創立60周年を迎えました。 事業戦略としてのデザイン、組織のデザイン、あるいはブランディング… そのすべてにおいて、大阪デザインセンターならではのDesigned inな視点を生かし、企業の発展を通じて社会の発展に寄与していきます。

マガジン

  • 経営の見える化「私は会社が大好き!」 by能勢鋼材株式会社

    「共創共栄」の経営理念を掲げる能勢鋼材様が、さらなる進化を目指し、社員一丸となる過程をお見せします。

  • デザイナー、今こんな感じです。

    いやはや、なルール改変で、揺れに揺れる今日この頃。 どうせ変わらなきゃならば、精神の可動域が広がるように変わっていけたらよいですね。 この連載では「デザイナーは、このところ、こんな気分ですよ」を記録していきます。ときどきODCスタッフも参加します。

  • 50代クリエイターのオワコン回避マガジン

    「ベテラン」と言えば聞こえはいいけれど、創造力や好奇心は明らかに下り坂・・・。そんなこと自分でもわかっているけれど、単に年数を重ねただけでなく、キャリアを積んできたつもり!のover50世代のが、迷いながらもクリエイティブ道を続けていく話を集めました。 企業(とくに中小)や団体における、「世代交代」の話題も拾っていきます。

  • Narratives [先輩かく語りき]

    先輩たちの活躍を支えているものは何? そもそも、どうやってデザイナーになったの?  「Narratives [先輩かく語りき]」では、デザイナーという仕事、アティチュードを深堀するインタビューを連載していきます。

最近の記事

経営の見える化「私は会社が大好き!」Vol.4

能勢鋼材株式会社の試み④ ー成長の秘密ー ☆前回の記事はコチラ>> 第1回目で能勢鋼材をご紹介したとき、社員数80名超のうち半分が女性で、ここに能勢鋼材の成長の秘密があると述べました。 今回は、能勢鋼材の女性社員がどんなふうに会社の成長に力を発揮しているのか、お伝えしたいと思います。 能勢鋼材は、私たちの身の回りに多く使われているステンレス鋼材の「小ロット・多品種・短納期」での販売・加工を主なビジネスとしています。 常時約3,000社もの取引先がありますので、毎日の

    • 経営の見える化「私は会社が大好き!」Vol.3

      能勢鋼材株式会社の試み③ ー統合報告書を作ってみましたー ☆前回の記事はコチラ>> ワークショップの開催により社員の皆さんの会社愛を肌で感じたのですが、経営陣にはまだ少し悩みがありました。 あと10年もすると経営陣が代替わりすることになりますが、次代の幹部候補となる中間管理職層に「経営を自分のこととして捉えてもらうにはどうしたら良いだろうか…」というものでした。 これまで様々な改革を実行し、順調に業績を伸ばしてきた能勢鋼材ですが、専務取締役の能勢善男氏は先のこともしっ

      • 経営の見える化「私は会社が大好き!」Vol.2

        能勢鋼材株式会社の試み② ☆前回の記事はコチラ>> ワークショップのテーマは「自分たちの共創共栄」。 『共創共栄』は能勢鋼材の経営理念で「共に時代を創り、共に幸せになる」という意味です。 言葉ではわかっていても、本当に自分のこととして腹に落とすのは、特に若い人には難しいかもしれません。 ワークショップ当日、大阪本社、滋賀工場から18名の社員が集まりました。入社1年目から40代の中堅社員まで、いろいろな部署から集まったメンバーです。 企画はODC会員である合同会社m

        • 経営の見える化「私は会社が大好き!」

          能勢鋼材株式会社の試み① 現在、大阪デザインセンターがお取引をさせていただいている企業の1社に『能勢鋼材(のせこうざい)株式会社』があります。 能勢鋼材株式会社は、大阪市旭区に本社を持つステンレス鋼材の販売・加工を行う中小企業です。 1969年の設立以来、ステンレス鋼材をお客さんの求めるサイズにカットし翌日には納品するというビジネスモデルで成長してきました。 モノづくりネットワーク力、顧客密着力、品質管理力に優れ、関西を中心とする製造業を一貫して支援してきました。

        経営の見える化「私は会社が大好き!」Vol.4

        マガジン

        • 経営の見える化「私は会社が大好き!」 by能勢鋼材株式会社
          2本
        • デザイナー、今こんな感じです。
          33本
        • 50代クリエイターのオワコン回避マガジン
          7本
        • Narratives [先輩かく語りき]
          8本

        記事

          若年層をターゲットとした企業戦略-Z世代を知る- 開催レポート

          1. Z世代を意識した企業戦略は欠かせないVUCAという不確実性の現代、経営環境の変化に対応できない企業はやがて淘汰されると言われている。経営者は、経営環境変化を予測したうえで、自社が存続し成長していくための道筋=戦略を描く必要がある。企業が経営基盤を確立し、持続可能な企業の成長を考えたとき、経営に、マーケティングに、様々な場面で戦略は必要不可欠である。 今後の経営環境変化を予測し、戦略を構築していくうえで、Z世代と呼ばれる若年層は重要なキーとなる。 2023年2月7日(火

          若年層をターゲットとした企業戦略-Z世代を知る- 開催レポート

          #01 感覚的で成果物が見えないデザインにお金を出すのは中小企業にとって大きなリスク。でも、アセスメントを受けてみたら、これは「経費」じゃなくて「投資」になると思えたんですよ。

          成熟市場の寝具販売で 自社競合を恐れぬ新規出店かつて、婚礼準備や冠婚葬祭の返礼品として高い需要を誇っていた「寝具・リネン」業界。しかし、1990年代半ばをピークにマーケットは少しずつ縮み、近年は横ばい状態が続いている。 「正直なところ、そんなに儲かる商売じゃないんです。低価格帯の商品を扱う量販型のインテリアショップも人気ですし、一度購入したら頻繁に買い替えるものでもありませんからね。そして意外に思われるでしょうが、寝具は通信販売と訪問販売で売り上げの6割以上を占めており、当社

          #01 感覚的で成果物が見えないデザインにお金を出すのは中小企業にとって大きなリスク。でも、アセスメントを受けてみたら、これは「経費」じゃなくて「投資」になると思えたんですよ。

          バズるより「心を動かす」をKPIに。

          関西には多いですよね。 「一人広報、かつ兼務」 みなさんの会社には、「広報」という部門がありますか? あるいは、専任の「広報担当者」がいますか? 私が大阪デザインセンターでお世話になっている会社やデザイン事務所さんも、副業で続けているライターとして取材させていただく方やお店なども、代表者や秘書の方が「広報役」を担っておられるか、マーケティング部門などの方が兼任されているケースがほとんどです。 それでも数年前と比べたら、 いまは YESの割合が高くなっているのかもしれませ

          バズるより「心を動かす」をKPIに。

          データ集計で切り捨てられるもの

          2022年7月から、大阪デザインセンター(ODC)のfacebookでニュースや雑誌の記事、プレスリリースなどをピックアップし、スタッフが感想などを添えてご紹介してきましたが、noteのほうが相性がいいのではないか? facebookではつながっていないけれど、デザイン経営に関心の高い皆さんに、たくさん読んでもらえるのではないか? という下心が芽生え🌱こちらも動かしてみることにしました。 どうぞ、よろしくお願いします。 さて。下の記事は、今年6月に発売された『企業の「成長

          データ集計で切り捨てられるもの

          ODCもメタバースやってみたいな~

          「東大がメタバース工学部」 というニュースの見出しをみつけて、 おぉ、ついに国立大トップがメタバース専門の学部を創設か~!!! と思ったら、 工学分野の教育プログラムを提供するプラットフォーム つまり、市民大学的な集まりをバーチャルでやろうという話でした。 正式な学部ではないですが、 「中高生や保護者、学内外の学生、社会人らを対象」 にしている点が、逆に面白いかもしれません。 なかなか日本の公教育で実現させるのは難しいと思いますが、 私がもう一度子どもからやり直

          ODCもメタバースやってみたいな~

          日本初の「W」が、東京ではなく大阪に誕生した理由。それは…

          心斎橋にあるラグジュアリーホテル #W大阪 さんから 客室を、地元アーティストを支援するアートギャラリーに! というニュースが発信されていました #ニューノーマル をコンセプトにした新しい形のフェスティバルということで 「norm Art & Design Festival 2022」とネーミングされています。 大阪デザインセンターも、地元クリエイターさんの活躍の場として、また、大阪から世界へ発信するキャラクターを共創する機会として、今年のGW期間には #ビリケンクリ

          日本初の「W」が、東京ではなく大阪に誕生した理由。それは…

          海外から選ばれる日本のデザインアイテムとは?

          台湾発・アジア最大級のグローバル通販サイト「Pinkoi」が 2022年上半期の人気カテゴリートップ3を発表しました。 コロナ禍3年目を迎え、注目されたテーマは「家充」。 そう、日本語でいう「おうち時間」です。 👑1位 調理用品 👑2位 スイーツ、焼き菓子 👑3位 グラス、酒器 みなさんがご存じのデザインも、選ばれているのでは? https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000033945.html @PRTIM

          海外から選ばれる日本のデザインアイテムとは?

          「感性」は生まれつき? それとも努力で高められる能力?

          6月。 じわじわと気温が高くなり、日も長くなってまいりました。 個人的に苦手な『夏』が目前に迫る中、 暑さを吹っ飛ばす講座がスタートします。 テーマはずばり「感性」です。 ーーーいますぐ詳細を見たい方は、こちらからどうぞ。 目に見えないから憧れる「感性がある人」 「感性があるね」と言われると、褒められたと感じるのではないでしょうか? ということは…裏を返せば、 多くの人が、感性について高い評価を受けてこなかった わけですね。 「感性」 は、人間が持つ知覚的能力のひ

          「感性」は生まれつき? それとも努力で高められる能力?

          見て、触って、感じるショールーム 北浜「studio calm」に行ってきた。2022年5月

          2022年のGWは、3年ぶりに「制限なし」で過ごせるとあって、行楽やお買い物に出かけられた方も多かったと思います。 私も、久々に繁華街に繰り出したせいで気分が⤴⤴になり 財布の紐が緩みっぱなしの連休でした。 とくに私の消費欲をくすぐるのは、 「暮らしを充実させてくれるもの」です。 毎日の食卓で使う器やカトラリー、心地よい眠りを誘う枕やシーツ、ふわふわのタオル…などなど。 ”ステイホーム”の間は、オンラインショップで検索することもしばしばでしたが、ようやく…実際に手に取って

          見て、触って、感じるショールーム 北浜「studio calm」に行ってきた。2022年5月

          創業がいっぱい🎊交流に期待~ある日のODC(2022年4月)

          新年度を迎えて、早くも半月が過ぎようとしています。 ODCのワーキングサロンでは、常連の会員さまに加えて、新しいお顔をおみかけすることが増えてきました。 2021年11月に船場センタービルに移転してから 「立地が良いですね」 と評価していただくことが多く、スタッフ一同も喜んでいます。 とくに4月初旬は 「個人事業主として独立したばかりだけれど、お相手が大企業であっても、堂々と商談できるオフィスがほしい」 「シェアオフィスの住所で登記して、法人としてスタートを切りたい」 と

          創業がいっぱい🎊交流に期待~ある日のODC(2022年4月)

          世界限定1000冊の「プレソラマガジン」を見てきた~会員さん訪問2022年4月

          お菓子缶のデザインに革命を起こした アスピリンさんのギャラリーへかねてよりODCのInstagram でご紹介しておりました 「プレソラマガジン」をひと目見ておきたいと 中央区上町の「ギャルリ キイロ」さんをお訪ねしました。 近くにある難波宮公園の桜が満開で、到着前から目の保養に。 デンマーク・コペンハーゲン発の「プレソラマガジン」は、 世界限定1000冊という希少価値の高いアート雑誌です。 「絵画好き 写真好き 紙好き グラフィックデザインが大好きな人に見て欲しい」 と

          世界限定1000冊の「プレソラマガジン」を見てきた~会員さん訪問2022年4月

          ここちのいい間を、考え続ける

          by 合同会社mano CEO 西川将史 近頃「間(ま)」についてずっと考えてます 皆さん、はじめまして合同会社manoの西川です。 堺筋本町に出来た新事務所の居心地がよく、最近、大阪デザインセンターに加入した新参者です。「ちょっといい、間のプロデュース」というのを大切にしながらお仕事をしている事情もあり、日頃から「間(ま)」についてつい考え込んでしまいます。 考え込むといっても、ささやかな情報の雑多なつながりでして。 たとえば、芸事において生身の演奏者や踊り手や武芸者

          ここちのいい間を、考え続ける