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#25 どこの市町村が最も農産物(生産額ベース)を生み出しているのか??

大阪の中で最も農業産出額が多い市町村はどこだと思いますか!?
自然の多い能勢か、水なすで有名な岸和田か、はたまた・・・・

最も農業産出額の高い市町村

市町村別農業産出額(2019年市町村別農業産出額(推計)より)
黄色は野菜が多い、青色は果樹が多い、緑色は米が多い。白塗りはその他。

なんと、産出額1位は堺市でした!!
都市部のイメージがあるので意外ですよね。
以前の記事で、農業経営体数が一番多いのは堺であったことから、堺の農業のポテンシャルがかなり高いことに気づかされます。

堺市では野菜も多いのですが、畜産が産出額を引き上げています!!
(堺には堺酪農団地というエリアがあり、乳牛が育てられています。)

全体的にみるとやはり、泉州地域が多くを占めています。水なすの産地であり、大阪の農業といえばやはりそのエリアのイメージが強いかと思います。

ちなみに八尾市は花の生産額が半分弱を占めています。

品目別農業産出額の高い市町村

次に品目別に見ていきましょう!

市町村別農業産出額(2019年市町村別農業産出額(推計)より)

米は堺市、能勢町、高槻市、茨木市の順で、大阪の北摂地域が上位に多いです。
このエリアは兼業で田んぼを維持されている方が割合として多いのだと思います。

市町村別農業産出額(2019年市町村別農業産出額(推計)より)

野菜になると貝塚、泉佐野、泉南など、大阪の泉州エリアが上位に並びます。

市町村別農業産出額(2019年市町村別農業産出額(推計)より)

果樹だと羽曳野市柏原市ともにブドウの産地)が頭抜けています。
3位の岸和田市も、みかんと桃とブドウが育てられており、4位の太子町もブドウの産地です。
ブドウの多いエリアが産出額が高くなっています。

生産者1人当たりの産出額が高い市町村は!?

では生産者1人あたりの産出額はどこの市町村が高いのでしょうか??

なお、データの有無の関係から、農業産出額は2019年の市町村別農業産出額、農業経営体数は2020年の農林業センサスデータを使用しています。

1経営体当たりの農業産出額

大阪全体では、1経営体あたりの産出額は416万円です。
そして1人あたりが最も多いのは柏原市の1214万円です!!
次に続くのが羽曳野市、4位には太子町と、ぶどう産地が続きます!!
やはり単価の高いぶどうは、1人あたりの産出額が大きいようです。

面積(1ha)当たりの産出額が高いのは?

同じく、面積当たりの産出額はどこの市町村が高いのでしょうか??

こちらも、農業産出額は2019年の市町村別農業産出額、経営耕地面積は2020年の農林業センサスデータを使用しています。

面積当たりの農業産出額

大阪府全体だと255万円/haです。
やはり1位は柏原市でその2倍以上の670万円/haとなっています。
こちらもぶどう産地や水なす産地で高くなっています。

まとめ

産出額では畜産が大きく影響するので、堺市がトップでしたが、全体としては泉州エリアの産出額が大きいです。

一方で、人数当たりや面積当たりですと柏原市や羽曳野市などの果樹産地が入ってきます。

特に柏原市が両方とも1位です。

柏原市はぶどう狩りなどを地域でまとまって実施していることが関わっていると考えます。

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