#56 【果物の消費ランキング】意外と産地じゃないところで食べられている?大阪人の特徴は?
今回は果物の消費者の傾向を見ていきます。
2人以上の世帯が年間に品目別に購入する量と金額のデータがあります(家計調査:2020年~2022年の平均値で県庁所在地別(+政令指定都市)のデータ)。
こちらをもとに、大阪および全国の果物消費の特徴について考えてみます。
大阪の果物消費の特徴
大阪は果物にあまりお金をかけない
生鮮果物への支出額の全国平均は36,781円、大阪市は35,471円で全国平均より低かったです。
福島や山形などの産地が上位に来る中、東京も6位に入っています。
その中で大阪市は全国35位で、あまり果物にお金をかけていないようです。
大阪の消費が多い果物
大阪の果物の年間消費額はこちらのとおりです。
バナナが最も多く、りんごやいちごが上位に入ります。これは全国平均の傾向とあまり大きな違いはありません。
全国Top5の消費額に入るような果物もなく、特定の果物を食べる傾向はあまりないように思います。
全国の果物消費の特徴
バナナ、りんごの消費が多い
全国の傾向を見ると、バナナ、りんごの消費額が多いです。バナナは年間を通じて売り場に並ぶので消費額が高いのも納得です。
りんごやみかんなど贈答用というよりは家庭用の品目で消費額が高くなっているのではと思います。
産地で消費が多い品目
梨(鳥取市)、ぶどう(甲府市)、桃(福島市)、メロン(水戸市)は特に産地で消費が多かったです。
梨、桃に関しては2位の2倍近くを消費しています。
ぶどう、メロンについても主産地が上位に入っています。
産地以外で消費が多い品目
みかんは宇都宮市が最も消費額が大きいです。
最近のこちらのニュースにもあるように、その消費量の多さのため、「マルケンみかん」という高品質なみかんが宇都宮と石巻にしか出荷されていないそうです。
オレンジは富山市が、柿は岐阜市が圧倒的に多いです。
岐阜は柿を贈答で贈る文化があるようです。
まとめ
大阪は目立った特徴はありませんでした。
しかし産地ではない場所で消費が多い果物もあることがビックリです。
今回のデータにはありませんでしたが、大阪が生産量3位の”いちじく”だとどうなるのか気になります。(愛知以西の都市部で消費が多いのではと思っていますが。)
次回は野菜についてまとめてみます。