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3分で読める「バッドマン」感想 MCUとDCへの深い愛

コミカルとシリアスなヒーロー

  • とにかく、ヒーローへの愛が深い。売れない役者がバッドマンという劇中劇に参加して物語が始まる。記憶喪失になり、自分を本物のヒーローと思い込むのが良い。生半可なヒーローでは、MCUやDCに勝てないからこその映画で目新しい作品だと思う。

  • アクションシーンはかなりしっかりしていて、バットマンのようなヒーローに見える。まあ、まんまバットマンで、内蔵された武器、バットモービルまで出てくる。ジョーカーまでいて恐れ入った。

  • 基本的にシリアスとギャグと下品なネタが散見されていて、下品なネタが苦手だと笑えないかもしれない。主人公が記憶喪失なので、シリアスなのが一人だけという状況だ。他人からしたらただの迷惑なのだけど。

既存ヒーローへの愛

  • 劇中劇はまんまバッドマンである。アクションはしっかりしているし、バットモービルもあり、スーツには数多の内蔵武器が搭載されている。バットマンのシグナルも出てきて、愛が凄まじい。

  • さらに、MCUへの愛もある。最終決戦で、ソー、キャプテンアメリカ、アイアンマン、ハルクに模した仲間たちが戦う。ほぼ、素人なのでスッキリはしないが、作品の世界観は破壊していないので安心できる。主人公の妹が緑の粉をかぶった時点でハルクっぽいなと感じた。

  • とはいえ、正当なヒーロー物ではないので、悪党をバッタバッタなぎ倒すシーンは少ない。記憶喪失なヒーロー役者のドタバタ劇というのが本質だ。ただ、ラストには勧善懲悪的なシーンもあり、家族の和解場面もあるので安心してほしい。

恋人の伏線にビックリ

  • 主人公の恋人には驚いた。記者がそうなのだが、ヒーロー物によくある、巻き込まれ型のヒロインかと思いきや、別れた元カノというオチだ。

  • 伏線がシッカリしていて

    • ヒッチハイクの時に、一度無視した後に戻ってくる。

    • 車内で別れた元彼の話で号泣

    • 下品なネタに動じない

    • 主人公のヒーロー話を真剣に聞く

  • など、元カノでないと話がおかしくなるようになっている。ヤケにあっさりと主人公を信じると思って、疑問だっだが、伏線消化に舌を巻いた。

  • 序盤で彼女と別れた話が出てくるが、ラストで回収されると感動した。売れない役者の主人公がラストで家族と恋人に見守られながら、舞台挨拶をするシーンは、「ああ、よかったなあと」思える。

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