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映画「香水の魔女」香水の物語は良かったが、恵麻以外の人のその後が観てみたい

予告を観て思っていたのと違っていた。てっきり、人生で挫折した恵麻が魔女と出会って人を幸せにする香水を作るのかと思ったら、起業して香水を売る話に帰着する。それは終盤だが、魔女こと弥生の香水を売る売らないが関わってきて、魔女の人生そのものも問題になる。最初、恵麻が派遣で切られる、厳しい現実があって、どんなに頑張っても結果を取られる。そこから起業するのだけど、何とか闇落ちしなくてよかったと感じた。ただ、仕事初日から先輩から仕事奪う形になるのはどうだろうと思った。割と大きい企業みたいだから、香水を作ろうと思ったら、複数の部署が関わり大変な仕事になる。新商品となれば尚更。先輩が正しいかと思ったら、恵麻の仕事は取るわ、結果を自分のものにするわ、恵麻をやめさせようと部長に吹き込むわで最悪だった。恵麻の力を認めて、怒るけど実はサポートします的な人なら良かったのに。先輩の男性営業がクズにしか見えなかった。逆にメガネの先輩が良かった。恵麻が辞める時にアドバイスや慰めてくれれし、恵麻の会社にヘッドハンティングで来てくれる。しかも、IT部門担当みたいで頼りになるのがいい。やっぱこーゆー人がいてほしい。

一つ思うのが、恵麻が恋する社長いる?とは思った。最初に、営業で恵麻が実力を見せる相手で、恵麻が起業してから力になると思ったが、いきなり落ちぶれて、やさぐれた姿で定食屋で再開するという。しかも、会った回数が少ないのに、恵麻がベタ惚れになったり、恵麻に金を貸してくれと言ったり、いまいち存在意義が分からなかった。最後に手紙と指輪を残して死ぬのだけど、恵麻の恋愛感情がほとんど描写されていないから、いまいち感情移入出来なかった。普通に、恵麻の取引先の社長として参加させていれば、物語が盛り上がったはずだ。ただ、恵麻が社長の金の要求を断ったのは良かった。恋愛感情にまかせて貸してしまいそうだったからだ。恵麻の親は会社を畳んでいる伏線があったから怖かった。内心、貸すな貸すな!と思っていたぐらいだ。もうちょい恵麻と社長の恋愛を描いて欲しかった。いきなりベッドシーンになるし、かなり戸惑った。恵麻、そんなに社長のこと好きだったの?と。

また、魔女のお客さんで、「女の価値は、若さと美しさ」と言っていた女性のその後が気になる。夫は金持ちだが、不妊治療で上手くいかなくて、妻に精神的なDVを働くやばいやつだったので、女性が自信を持ち、趣味のカバン作りを大切にするのはいいが、ヤバい夫から逃げ切れたかな?とめちゃくちゃ不安だったよ。恵麻が起業で成功して、元上司の女性共同で香水を作るなど、会社が軌道に乗るなど細かい描写があるが、魔女以外の他の人の描写が少ない印象だった。

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