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映画「DC がんばれ!スーパーペット」感想 ペットとヒーローと愛情表現の難しさ

DCヒーローとして、スーパーマンやバットマン、フラッシュが存在する。今回は、スーパーマンのペットのクリプトが主役だ。意思疎通ができるだけあって、スーパーマンと連携が取れる。DCヒーローも活躍するが、メインはペット達。不思議な石の力で能力を持った動物が活躍する。わたしは、ペットが可愛く、強さよりも優しさを持った存在だと認識した。印象に残ったのは、猫でなく犬が主役であること。猫は気ままのイメージで、本作でも敵に回る。律儀な犬で、クリプトもエースも人間を本質的には守ろうとしている。犬のイメージピッタリで、従順さを見せたいのかもしれない。大型犬で力強さが目立っていた。わたしは猫をもう少し活躍させてほしかった。敵対したままラストまで行ってしまう。予告を観た感じでは、味方だと思っていたが、これには驚いた。中身もまだまだ子供で、ある意味でヒーローのシャザムの相棒を連想した。子供っぽく、次回作に出番があるのかもしれない。次回作への伏線があり、楽しみではあるのだが。

人間と動物の愛情表現が本作の魅力の一つだが、ペット目線だと、悲しいこともある。飼い主が恋愛や結婚などで、ペット自身への対応が変わるかもしれない。その不安から、クリプトはスーパーマンとはなれてしまうのだが、人間としても恋愛は物語に不可欠。恋人が自分と同じようにペットへの愛情があるか分からない。

現実社会でも問題になるが、本作では、スーパーマンと恋人がクリプトに対して愛情たっぷりだ。逆にバットマンの相棒エースは、赤ちゃんを助けようとしたのに、勘違いで捨てられてしまう。この人間とペットの愛情表現は物語の永遠のテーマの一つだ。

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