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Vol.21子どもが一人で「はかる」ことを可能にするには?

子どもが一人で「はかる」ことを可能にするには? 

たとえば「5」という数字をみて、「ご」と読むことができる子どもも、「物の数、量、重さ」と「数字」との関係をまだ明確には理解していないことがあります。

「200gはかる」と言葉で伝えるだけでは、一人ではかることはまだできません。アナログのはかりでいうと、「パスタなどの食材の重さ」と「はかりの針」と「針の示す数字」との関係性を、大人のように認識することがまだ難しいのです。

では、どうすれば子どもが一人で「はかる」ことを可能にできるのでしょう?

パスタ200gをはかるとします。
【アナログのはかり】の場合は、水性ペンを用意して、目盛りの「200g」のところに、ペンで印をつけておきます。それから子どもを呼んできて、パスタをはかりに少し乗せ、針が動く様子を子どもに見せます。
「200gは針がここにきた時だよ」と、「はかり」の針を指さしながら伝えます。そうすると子どもは、「200gの水性ペンの印」と「針」を合わせるように、パスタを乗せていけばよいので、一人ではかることが可能になります。

【デジタルのはかり】の場合は、「200と書いた紙」をはかりの横におきます。「はかりで表示される200」と「紙に書いた200」、この2つ「200」が同じになればOKというわけです。

失敗することを前提に準備してみると

日常での、手や手首、腕を使う体験が少ない子どもにとっては、「注ぐ」がまだ適切にできない場合があります。ですから、計量カップや計量スプーンではかる時には、大き目のバットやお盆の上ではかるようにします。
こうすると、こぼれても床をふく手間はなく、バットを洗ったりふいたりするだけでよいですから、見守る大人に余裕が生まれます。

場合によっては、バットにこぼれてしまった液体を計量カップに注ぎ戻すことも可能ですから、「もったいない」を防ぐことにもつながります。
子どもがこぼすことを前提に準備しておくと、大人の気持ちの負荷がグーンと減るのです。

大人が数字や目盛りを読んであげて、「ストップ!これでOK!」と答えを教えるのも一手ですが、子どもに任せてみた時と比べると、達成感がまるで違います。

子どもにお任せするワクワクとドキドキを楽しむ

子どもに任せた後は、想定外のことが起きたとしても、グッとこらえて忍の一字、「危険がない限りはよし」です。

「そんなにたくさん入れないで~!(汗)」、「わ!そんなところにこぼす~!?(涙)」、そんな失敗たちにも目をつむりましょう。こぼれたら一緒にふいてみると、「こぼしたら、こうすればいいんだな」と、失敗への対処をスッと自分のものにしてしまう子どもたち。台ふきや床用のぞうきんも準備しておきましょう。

果たして「子どもが一人ではかる」ことから、何が起きてくるのやら!冒険を楽しむようなワクワクした気持ち、うまくできますようにと祈るようなドキドキ感、それらを味わった先に、子どもの輝くような瞳に出会うことでしょう。大人も子どももレッツトライ!

筆者:こどもキッチン 主宰・講師 石井由紀子


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