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旬のおいしさを食卓に上らせる効用

旬は、食材の味が最もよいといわれる時期であり、食材が豊富に出回る時期をいいます。
今はハウスものの流通や、海外からの輸入食材の充実によって、時期を問わず年中出回る食材も多いですが、たとえば「きゅうり」は、ハウスものに比べ、路地ものには独特の美味しさがあります。また、夏が旬のきゅうりは、体をクールダウンしてくれる効果が期待できます。旬の最もおいしい時期の食材をいただくことが体にとってよい効用がある、ということに自然の中で私たち人間が生かされていることを感じます。また、冬が旬の「ぶり」は体を温めてくれます。生で食べると体を冷やす「大根」は、ブリ大根などにして加熱すれば体を温めてくれる食べ物になります。先人が編み出した「旬」を活かすメニューもまた、自然の摂理に従った結果生まれた知恵であることを感じます。

食材が豊富にとれるからこそ 生み出された知恵

畑で野菜を育てると分かるのですが、できる時には一度にドサッとできますから、収穫量は「その日使うちょうどよい量」というわけにはいきません。大量収穫できた食材の中でもそのままでは長期保存が難しい「生もの」は、「どうすれば長期保存が可能になるだろうか」と昔の人は考えました。きゅうりや白菜などは塩の力を借りて「漬物」にしたり、果物であれば砂糖たっぷりでジャムに。大根やキノコ類は干して乾物に、魚は干物に。瓶詰・缶詰なども含め、冷蔵庫がまだ発明されていない時期に、様々な食品ストックの工夫が生まれ、生とは一味違うおいしい味わいが生まれました。

「ばっかり」で 料理レパートリーを広げてみると

お年を召した方の中には、旬の季節の「ばっかり料理」のご体験がおありで、かぼちゃであれば、今日もかぼちゃ、明日もかぼちゃ、その次の日もまたかぼちゃ…というように、子どものころは、毎日「かぼちゃ」ばかり食卓にのぼり、今は「かぼちゃはみるのもイヤ!」という方も。さて時を進めて今。「かぼちゃなら、どんなメニューができるかな?」と探せば、煮物、てんぷら、ポタージュ、マッシュサラダ、クッキー、かき揚げ、団子、オーブン焼き…など「こんなメニューはいかが?」と豊富なレシピ情報が提供されていますから、いろいろ選べます。調理レパートリーを広げることで、旬の食材で日々の食卓をおいしく飾ってみると、おいしくて体によいごはんになり、さらにお値段も控えめでお財布にもやさしい。「旬」にはいいこといっぱいです。

子どもと一緒に旬を楽しむ

一年を通して四季がある日本にいて四季の移ろいを、旬の食材を通して親子で感じてみるのも楽しいものです。いろんな場面で「旬さがし」。お買い物する時、親子で料理する時、食卓を囲む時、旬探しを楽しみつつ、おいしさに舌鼓をうつ。春夏秋冬それぞれの「旬」を味わうひとときを親子でぜひ!

筆者:こどもキッチン 主宰・講師 石井由紀子


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