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Vol.20そのままがおいしいの!

「そのままがおいしいの!」

シンプルを好む子どもたち

調味料の使い方や、切る・焼く・煮るなど調理の工夫で、おいしくごはんをいただけたなら幸せですよね。一方で、小さいこどもたちの中には、「野菜そのまま」「ほんの少し塩を少しかける」、「蒸すだけ」のような、手をあまり加えずに素材そのものをおいしく味わいたい人がいるのも事実です。

これは、主宰する親子料理教室で出会った2歳~3歳ごろの子どもたちが教えてくれました。味覚がとても敏感な時期にいる子どもたちは、素材そのものの味がとてもよく分かるから、味をつけることを好まない場合もあるのかもと想像します。

小さい子どもの味覚の敏感さは本当にすごい!「うちの子は、とれたての野菜だと食べるけど、そうでなかったら食べようとしない。」というお母さんもいらっしゃいました。

ごはんの味は「目利き」で決まる!?

お買い物に行った時には、魚にしろ、大根にしろ、味見してから買う、というわけにはいきません。目でみて購入を決めます。

その時「おいしい」の基準の「目利き」ができれば、食卓に並ぶ料理の味は確実に変わります。食卓での家族の「おいしいね」の笑顔。それをつくる大きな一歩が「目利き」なのです。

「晩ごはんはさんまの塩焼きにしよう」と「さんま」を選ぶときには、目が澄んでいて、銀色の皮に交じって青いうろこが少し残っているものを選びます。さんまのキラキラ輝く青色のウロコは、漁で引き上げる時にほとんどがとれてしまうのだそうで、それが残っているなら傷みが少ない可能性が高い。逆に、目が赤くなっていたり、肛門から内臓がのぞいたら鮮度はよくありません。

「大根おろしを塩焼きに添えたい」と大根を買う時にも目利き。大根はつるつるした皮の中に「くぼみ」が何個かあります。「くぼみ」は根が生えていた箇所なのですが、このくぼみが縦にまっすぐに並んでいる大根は辛みが少ないです。辛いのが苦手な私は「くぼみ・まっすぐ」な大根を選びます。1本の大根の中では「葉」に近い方が、辛みが少ないですよ。

おいしく目利きを親子で実践!

冷蔵庫に何日か眠っていた「にんじん」、今お店で買ってきた「にんじん」、畑から抜いたばかりの「にんじん」。同じ「にんじん」だけど、きっと何かが違うはず。

「手触りは?」「切った時の断面は?」「においは?」「色は?」…いろいろ確かめたら、次は「味」です。ほんの少しのにんじんを舌先に乗せてみる。「利き酒」ならぬ「効き野菜」(笑)。鮮魚は同じ魚種であってもお店によって味が違うこともあるので、「あのお店の魚はおいしいな~」などお店の目利きも♪目利きの腕前は、体験を重ねるたびにぐんぐん上がっていきます。

メキキマンからのクイズを皮切りに、親子で楽しむ「リアル目利きクイズ」をぜひ♪

筆者:こどもキッチン 主宰・講師 石井由紀子

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