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セックスしたがる男、愛を求める女


男と女は違う。どちらが良い悪いではなく、ただ違う。


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この本は、「Why Men Want Sex & Women Need Love──Unravelling the Simple Truth』(Allan & Barbara Pease)の翻訳である。

前作は以前感想を投稿した「話を聞かない男、地図が読めない女」である。

男性と女性のどうにもならない性質の違いを、「ホルモンと脳」の観点からユーモラスに皮肉たっぷりに書いている。

具体的に感想を書く前に一応断っておくが、今回はタイトルでも分かるとおり、主なテーマが「男女の性生活」である。

本書の中でも「セッ○ス」という単語が幾度となく出てくる。

感想ではなるべく避けて書いていくが、これを読んで万が一本書を読みたいと思った場合は、少し気をつけて欲しい。

noteに纏めるにはテーマがセンシティブすぎるかとも思ったが、面白すぎて誰かに共有したかったので投稿する事にした。

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男と女は脳の配線が違う

これが本書、そして前作を通した著者のテーマだ。

男女平等が叫ばれる世界の中、「男女は外見だけが違うのであって内面の本質は同じである」という主張は多いと思う。

しかし、内面においてそれぞれが異性に対して理解できない部分があるのは確かで、更にそれが一個人の性質の所為にされるような場面も多い。

本書の著者はそれは間違いだと言う。

男女それぞれで脳の配線、それにホルモンの働きやその量も異なる。

それはもはや先天的な、本能に近い。

著者は、本能の部分で男女が大きく異なるという。

とはいえ「本能だから」と言う理由で全てを容認して良いわけではない。

人間には判断する力、「理性」がある。

男女間で生まれた時からの違いがあると認めた上で、結果を予測しながら理性的に行動を変えることが望ましいとされる。

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男女の違い

私が個人的に面白いと思った男女の違いを3つあげようと思う。


①性行為中に女性が気を散らすのは、動物的な本能からと言われている。

行為中の周囲の安全を確認するためだ。

男性は、もともとシングルタスクな脳の配線をしており、行為中はそれ以外のことは考えられない。

なので女性が監視の役割を担っている、ということらしい。


②男女で異性に重視するものは違う。

男性は女性に対して、視覚的なイメージ(若くて健康であるなど)を重視するように出来ている。

一方女性は男性に対して、権力や地位など「何を持っているか」を重要視する傾向が強い。


③40歳の男性は4分に1回セッ○スのことを考える。18歳の若者は11秒に1回だ。

これは、原初の部分から言えば子孫を残すためのシステムなんだろうが、改めて数字を出されるとなんか嫌だな。

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最後に

マイルドな部分だけ抽出してざっくりと書いてみたが、如何だっただろうか。

著者は本書を通して男女のシステム的な違いを示しており、それを認識することが大事だと言っている。

私は、「背筋が冷える面白さ」があると思った。

男女という普遍的なテーマが題材なので、多くの人が共感できる内容だと思う。

しかしそうであるからこそ、本書の皮肉のダイレクトアタックを喰らってしまうのだ。

ユーモラスに書かれているので多少マイルドになっているが、それでも背筋が冷える程には男女それぞれの性質と関係について掘り下げている。

浮気についても記述もあって、浮気に対しての男女の価値観の違いやなんかも書かれていた。もちろん、浮気はするべきではないと言うのが本書の意見だ。


あとひとつ、少し関係のないところで言うと、「男の脳には【何もない部屋】があり、男は1日4、5回はそこにいてボンヤリしないと精神的に疲れ果ててしまう」という記述があった。

わかりすぎてこわい。

「何考えてるの?」と言われる瞬間はだいたい何も考えていない。

ただぼんやりしているのだ。


思うままにバラバラと書いてしまった。

何はともあれ、男女の最強のあるある本だと思うので、気になった方は是非読んでみて欲しい。

それでは。


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