#106: こんなときだから♪メント〜仕事のグチも歌ってしまおう!「バナナボート」

ベラフォンテ/メント(ジャマイカ民謡):バナナボート(1956)

#106 -112のテーマは「歌と踊りがなきゃやってられない!?ー仕事と音楽」

みなさんにとって「仕事」ってなんですか?

2020年,新型コロナウイルスは,我々の生活を一変しました。
特に影響を受けたのは,それぞれにとっての「仕事」ではないでしょうか?
「働き方改革」というキャッチコピーだけが先行した生温い雰囲気に冷や水を浴びせるかの如く,バシャンと音を立てながら一気に変化しました。

中には,働くことを強制的に奪われた人もいます。

音楽家もそうです。

決まっていた演奏会が次々と中止となり,廃業を考えるアーティスト。
<密集・密接・密閉>が醍醐味だったパフォーマンス空間がウィルスに乗っ取られ,営業停止せざるを得ないライブハウス。

今まで正解だったもの,信じてたものが否定される日常。

しかも,それが生活に直結した仕事であれば,切実な問題として向き合わなければなりません。

そして,誰もが考えたと思います。「仕事」ってなんだろう?って。

家主も考えました。

そして,今,強く思うことは「しぶとく生きる」ということ。
この「しぶとく」は,根性というよりも,我がままという意味合いが90%占めた「しぶとく」です。

世の中どうなるかわからないんだから,やりたいことをやり,会いたい人に会う。
そのためには,どんなことだってやる。その代わり,今まで以上に我がままになるぞ! と,腹をくくると,元気が出てきました。

考えてみると,しぶとく仕事をするために,人は歌を歌い,リズムをとり,ステップを踏んできました。

「音楽」は,優雅なひと時を演出するためだけのものではなく,しぶとく生きるための知恵でもあったわけです。

#106 -115はそんな「仕事と音楽」をテーマにお送りしたいと思います。

本日お送りする曲は,伝説のチャリティーソング「We Are The World」を生み出した功労者であるハリー・ベラフォンテ(1927- )の歌声で知られる「バナナボート」です。この曲は,港でバナナを船に運ぶ人々が「Day-o, day-ay-ay-o」と日本でいうところの「エンヤコラ」と叫びながら心のうちを歌ったの労働歌であり,ジャマイカの民謡の一種であるメントと呼ばれるジャンルの音楽です。

「早く家にかえりたいよー」という嘆き節も,メロディにのせるとネガティブに聞こえてこないのが音楽の良いところ。
音楽のしぶとさを感じる一曲です。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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