#118: こんなときだから♪坂本龍一〜奇才と鬼才の饗演「Grasshoppers」
坂本龍一:Grasshoppers(1978)
#113 -119のテーマは「鍵盤の上を駆け巡る!?ーピアノが奏でる虫の世界」
<教授>こと坂本龍一(1952- ),26歳デビューアルバム『千のナイフ』は,まさに近づく者に容赦無く傷痕を付けるかの如く,するどい切れ味で襲いかかってくる音楽が満載です。
そんな,若き奇才が放ったアルバムに収められた現代音楽界の鬼才・高橋悠治(1938- )との2台ピアノで演奏される「Grasshoppers」は,今聴いてもゾクゾクします。
バッタがピョンピョンと飛び跳ねるような印象的なメロディと,シンセによって彩られる二つの世界のクロスが,情景とバッタの視界が三次元的に広がるような感覚を覚え,感激しました。
家主も,YMOをはじめテクノ,シンセなどの音楽にのめり込みんだ時期がありますが,YMOの原点とも呼べる音の世界に触れることができる作品と言えるでしょう。
新緑が美しいこの時期に,芝生に寝っ転がって聴きたいー。
そんな一曲でもあります。
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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