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新卒失敗談②: 新卒社会人の一つの判断ミスで、大きなトラブルに発展した話

この記事の内容は私のある友人の実体験をもとに書いたものです。
これから新入社員として社会に出るみなさんに少しでも参考になればと思っています。


私は新卒の社会人として、配属後にあるプロジェクトに配属された。
このプロジェクトは新製品の開発に関わり、納期は非常に厳しいものだった。
プロジェクトの中期段階で、私は特定の部品の設計を担当することとなった。
この部品は製品全体の性能に直接影響する重要なもので、納期の管理も私の責任の一つだった。

ある日、予期せぬ製造上の問題が発覚し、この部品の完成が遅れることが確実になった。
この問題は、使用していた素材の品質不良によるもので、急遽、代替の素材を探すか、または製造プロセスを調整する必要があった。

納期に間に合わせるためには即時の行動が必要だったが、解決策を見つけるには時間が必要であることが明らかだった。この時点で私は、プロジェクトの重要性と厳しい納期を強く意識しており、取引先に対する信頼を損なわないためにも、透明性を持って情報を共有することが最善だと考えた。

しかし、その判断を急いでしまった。
プレッシャーの中、私は上司やチームメンバーに相談することなく、直接取引先に連絡を取り、納期の遅延を通知してしまったのだ。
私の考えでは、迅速な対応が取引先からの信頼を保つ鍵だと感じていたが、その決断は結果的に大きなトラブルへと発展してしまったのである。

まず、取引先は突然の納期変更に強い不満を示し、その理由となった製造上の問題について詳細な説明を求めてきた。
この時点で、私が上司やチームと相談をしていなかったため、取引先からの質問に対して即座に、かつ適切に回答することができなかった。
この対応が更なる不満を積もらせる要因となり、取引先の信頼を大きく損ねる結果となった。

そして、取引先からのクレームで私の行動が社内で知られると、上司は取引先との交渉や納期調整の機会が失われたことと、プロジェクト管理における社内プロトコルの重要性を無視して勝手に判断した私の行為について激怒した。
取引先との関係だけでなく、社内での信頼も失墜したのである。

トラブルはこれだけに留まらず、取引先は納期変更に関する補償を要求してきた。
彼らのプロジェクトスケジュールも私の通知により乱れ、それが他のビジネスにも影響を及ぼしていたためだ。
最終的には、私の会社は追加のコストを負担し、取引先との関係修復に努めなければならなくなった。

正しいと思い行ったはずが、私は単なる納期の遅延通知がどれほど大きな影響を及ぼすかを痛感した。
迅速な対応が必要な状況ではあるが、それには適切な内部の相談と協議が不可欠であり、取引先への一方的な通知がどれほどのリスクを伴うかを学んだ。
結果として、取引先の信頼を損ねるだけでなく、社内外に多大な迷惑とコストをかけることになり、深く反省することとなった。

この失敗から得られる学びは大きく二つある。
まず、報告・連絡・相談のプロセスの重要性である。
緊急を要する状況であっても、速やかに関係者とコミュニケーションを取り、適切な指示を仰ぐことが不可欠だと痛感した。
そして、問題が発生するのは避けられないが、大切なのはそれをいかに早期に発見し、最小限に抑え、解決するかということである。

この失敗談は、新卒社会人が直面する可能性のある失敗の一例であり、社会人として必要な考え方が詰まっている。
報連相を徹底し、困難に直面した際は、恐れずに速やかに上司や同僚に相談することが、より大きなトラブルを避け、成長するための鍵なのだ。


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