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社会人2年目のサラリーマンが、成功した話よりも失敗した話ばかりを聞き続けた結果

この記事の内容はある営業職のサラリーマンの実体験をもとに書いたものです。
社会人としてためになる話ですので、ぜひ参考にしてください。


社会人3年目に差し掛かった私は、営業職としての日々を振り返ると、2年目の時期が特に印象深い。
その頃、営業の壁にぶつかり、何度も失敗を繰り返したが、先輩たちがよく励ましてくれていた。
自分も若い頃はこんなミスをしたぞ、と失敗談を聞かせてくれた。
しかし振り返ると、その失敗談こそが私が乗り越えるための糧となったのだ。

先輩たちからの失敗談は、飲み会の席や外回りの途中、しつこいほどに聞かされた。
その一つ一つが、営業職にとってありがちな落とし穴であった。
先輩たちの営業職の苦い記憶が刻まれたそれらの話を聞くことで、私は同じ過ちを避けることができたと感じている。

例えば、ある先輩は、自分の提案する商品に自信を持ち過ぎて、顧客のニーズを見落とした話をしてくれた。
彼は、顧客が本当に求めているものを深く掘り下げることなく、自分の提案に固執してしまったらしい。
その結果、顧客は別の提案を受け入れてしまい、大きな契約を逃すことになったという。

また、別の先輩からは、大切な商談の日に準備不足で臨んだ話を聞いた。
プレゼンテーションの資料を最終チェックせずに会議に臨み、重要なデータの誤りを顧客に指摘されてしまったという。
結果、商談を通じて築いてきた信頼関係に大きな傷をつけ、結局そのプロジェクトは競合他社に奪われてしまった。
先輩はそれ以降、どんなに忙しくても、商談資料の最終チェックを欠かさないようにしているみたいだ。

先輩たちの失敗談は、僕にとっても細部にまで注意を払うことの重要性を教えてくれたのだ。

さらに、顧客との信頼関係を築く上で、小さな約束を守れなかったことが原因で、大きなビジネスチャンスを逃したという話もあった。
納期の遵守や、返答の期限を守るなど、些細なことが顧客との信頼関係に直結するという教訓を、この失敗談から学んだ。

今思えば、成功談を聞くよりも、先輩たちからの失敗談の方がずっと参考になったと感じている。
部長からはよく過去の自慢話を聞かされているが、その内容を実務で活かすのは難しく思えたのだ。
なぜなら、部長の自慢話はその成功が個人の努力や工夫よりも、環境や周囲のサポートに依存していることが多かったからだ。
成功への道は、人それぞれで、再現性のあるものではないことを痛感した。

失敗談を聞き続けたことで、私はリスクを避けるための知恵を学ぶことができた。
若手営業マンにとって必要なのは、どのような行動が失敗につながりうるかを知り、その失敗が将来どのような影響を及ぼす可能性があるかを理解することだ。
この学びは、確かに私が直面した営業の壁を乗り越える助けとなっていただろう。
そして、失敗を恐れずに挑戦し続けることの大切さを教えてくれた。

結局のところ、失敗談は私にとっての貴重な教材だった。
それらの話を聞くことで、私は失敗を避ける方法だけでなく、失敗から立ち直り、さらに強くなる方法を学んだ。
失敗を恐れずに、何事にも挑戦する勇気を持ち続けること。それが、営業職において最も重要な教訓の一つだと、今は心からそう思っている。


最後まで読んでいただきありがとうございます✨
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