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出来る大人・素敵な男の線引き。若者たちへ贈る処世術。足し算から引き算へ。した方が得か、せざる方が得か

春が過ぎて、新社会人になった方。転職して新しい環境に入った方など、出会いがあるし、そんな皆さんと5月に入って飲みにいくこともあり、いろんな若い人の考え方やエネルギー、ちょっと青い自分を思い出すようなエピソードに触れる機会がある。

そこで、不惑(四十代)に入った自分が思ったことを書き留めておくね。
これも一つの処世術として自分が身に着けてきた考え方なんだろうな。

大人になることは一瞬でリスク判断して行動するということ

先日、中学1年生の息子から話題提供があった。
要約すると
「ひどいクラスメートが1名(A君とする)いて、B君がいじめをうけている。A君にやめろと言ったが聞いてもらえなかった。モヤモヤする」

正義感の強い息子は、B君に対するA君の横柄な態度やいじめを許せなかったようだ。

話を聞いてみると、A君は、かなり暴力的で、いろんな人をいじめているトラブルメーカーの暴君のようだ。
まっとうに相手にするには分が悪いクソガキのようだ。

親として次の助言をした。

・いじめを見つけてアクションをとったことは素敵なことだと思う(と、息子の行動を受けとめてほめる。)
ただし(そう、「ただし」がついてしまう)。
・自分がいじめられていた当事者ではない場合、ケンカに自ら参戦するようなもの。相手(A君)が息子(C君としておこう)にイジメのターゲットに変わるかもしれない。
その時君(C君)は相手と闘える武力・胆力があるのか?
・B君のフォローや、複数名で止めにはいる、複数名で先生を呼びに行く(一人で呼びに行くと「チクリ魔」と言われてターゲットにされることもある)なんてこともできる。

そう、大人になると色んな趣味レーションを一瞬で行って、その時一番最適な方法を選ぼうとする。

息子のように、純粋で朴訥な正義がいかに素晴らしいことか。
でもその正義によって、理不尽や横柄な相手と闘わないといけないリスクもある。


つまらないと言われてしまうかもしれないけど、大人になると、そういうありとあらゆるリスクを考えて生きていくんだよね。それが守るべきものが出来てきた証拠なのかもしれないけど。

時代が古いけど、機動戦士ガンダムの有名なシャア・アズナブルのセリフ
「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」

出来る大人・素敵な男の線引き。

そして、次に「した方がよいこと」と「なるべくしない方が良いこと」の線引きをうまくできる人になれるようにしたい。

ついつい、ヒトは何につけても物事に取り組んだことを評価しがち。

・〇〇を頑張った。
・営業電話を〇件かけた。
・一日〇時間働いた(時間をかけた) など

確かにそれは紛れもない努力の形なのかもしれない。
仕事でいえば、成果が見えにくいことや、成果が図りにくい仕事の場合に、そのプロセスを評価するのにどれだけ自分が頑張ったかのアピールに用いられるよね。

「しないよりした方がいい」という価値観の下で行われるもの。

「俺、全然昨日寝てないんだよ。一夜漬け頑張っただんだぜ!」という学生のノリで、まわりからも「すごいね!」という環境であればそれもよいかもしれない。
本当にそうかな?

若いときは急いで生きる。
自分が頑張った成果を他の人に認めて欲しい。
親に褒めてもらうのから
仲間に褒めてほしいとねがう。
SNSのフォロワーが多いことがじぶんのかちになって
過激なことをしたり、露出をしたりしてしまう。
それが自分の黒歴史になることはまだわかっていない。

いつか社会に出ると褒められることはなくなる。
ミスしたことだけ指摘を受ける厳しい減点社会。しうなったときに相手に褒められるように目立つアクションは減点なんだよ。

自分の成果をいっさい主張せず、相手をアシストするやつは本当に好かれる。そしてまわりの成果をないがしろに、自分の成功だアピールするやつもたまにいる。上司と馬が合えば出世していくアピールマンはいるけれど、まぁ周りからはひどく嫌われる(笑)

人生は長期戦。コツコツやろうぜ。
子どもたちにも伝えている。
座右の銘は「コツコツガ勝ツコツ」
↑これは筋トレ雑誌Tarzanで安田大サーカスの安田団長がいってた言葉。
気に入って私も使っている。

より効率よく無駄な労力を使わない=スマートな立ち振る舞いを。

大人になると、そんな話を聞きながら
「人間の集中力は45分も(実はもっと少ない)もたない」
「絶対に睡眠をとった方が記憶の定着にもなるし、体も持つのに」
という科学的な根拠や、これまでの失敗体験を踏まえた正論が思い描く。

みんなちがってみんないいのかもしれないけど、より効率よく無駄な労力を使わないこと。

言い換えれば、最短距離で物事を達成できるようになると、「頑張ったね」という評価から「あの人は非常にスマート」や「要領がよい」という別の素晴らしい評価を貰えるようになる。

「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)という書籍によると、ビジネスパーソン1万8000人をAIで分析して、各社の人事評価「トップ5%」の社員とその他95%の社員を比較し、5%社員に共通する習慣について解説しているんだけど、それによると

5%社員(トップビジネスマン)に対するアンケートなどによると、「結果」「目標」という言葉、「達成する」「成し遂げる」「認められる」という表現が他の社員よりも3倍以上使われていたということ。

つまり、先ほどの「〇時間やった」「〇件電話した」というプロセスは重視せずに、結果として良かったのか悪かったのかに着眼しているということが言えるよね。
どんなに頑張ったか、どれだけ時間をかけたかということではなく、その結果がついてきているのかということにフォーカスを当てているということが言える。

かえって、余計な行動が本当の「ありがた迷惑」「おせっかい」になることがあることを知る

良かれと思って行うアクションが、相手が望まないことも多い。

「そんなことお願いしてない!」
「なんでそんなこと勝手にしたの!?」

中学生の我が子の部屋を勝手に掃除する母親がいわれてしまいそうなセリフ。

してあげたい思いを、グッとこらえることも相手のため。

掃除してあげる?
自分でするのが当然?
構いすぎ?
自分がしたいエゴでは??

そっと手を胸に当てて考えてみたい。

最初に書いた「正義感がある息子が、当事者ではないけどいじめっ子を注意する」話に立ち戻って。

そう、「無駄」に努力をする必要はない。
若いとそれが判断しにくいこともある。
だから、それをなるべく教えてあげられるように親としても成長していきたい。

そして息子が持つ、大人の自分が忘れてしまった「ピュアさ」もしっかりと認めて・ほめてあげつつスマートになりたいものだね。

頑張っている「つもり」で終わらせない。
「なぜか空回り」してしまっていないか。

一生懸命やっているのに、自分が望まない方向性に向かうとき、それはもしかすると努力の多さ(足りない?)ではなくて、「努力の向き」が違っているかもしれないことを考えたい。

やるべきことを考えることも大事だけど、
やるべきではないことをしっかりと考えておきたい。
それが明確になるとこれから生きていく上でも、自分自身にもだけど、楽になるのかもしれないと思っているよ。

意識を変えて行動するのではなく、行動を変える。
すべきでないことに労力を割かないこと。

「すべきでないこと」をしっかりとやめる。

例えば、寝る前にスマホで漫画を1時間見てしまうこと。←これは本当に目にも脳にも睡眠にも悪いよね。
わかっていてもなかなかやめられないこともあるけど・・・(笑)

でも、全部が全部そうじゃなくて、「無駄なこと」も意味あるときもあることを肝に銘じつつ。

では、またね。良い一日を。

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