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β(ベータ) 18


愛用のアナルビーズがやっと私の手元に戻って来た。
しかし、残念な事がひとつある。

誰かが使用した形跡があるのだ。
証拠にアナルビーズにトイレットペーパーの切れ端がついていた。
私はWWFパンダトイレットペーパーを愛用しているのですぐに分かった。

ペロッ。

「これは、エリエールだ!」

アナルビーズを台所で洗っていると、涙がこぼれ落ちてきた。

「ちきしょう。ちっきしょう」

怒りで震える手からはじかれる水滴にまで、臭いがついている気がした。

そこへ1通の手紙が届く。

「◯◯さんへ 
突然のお手紙、申し訳ございません。
アナルビーズを拾ったものです。名前は伏せさせて下さい。
ひとつ◯◯さんに、謝らなければなりません。
実は、あなたのアナルビーズがとっても魅力的なものだったから、
いけないと思いつつ、使用してしまいました。
私、家がとっても厳しくて夢を見ていたんです。
◯◯さんみたいになりたいなって。自由を謳歌する◯◯さんみたいに。
許して頂けるか分かりませんが、私(18歳の女子高生です)が
アナルビーズを使用している時のビデオをお送りします。
これからも頑張ってください◯◯さん」

手紙を読み終えるころ、私はマハトマ・ガンジーの言葉を思いだしていた。

「弱い者ほど相手を許すことができない、許すと言う事は強さの証だ」

同時に去来したアナルビーズを洗ってしまった後悔の念を振りほどき、
私は寛大な心で彼女を許す。

音速でβビデオをセットし全裸になる。
心臓が高鳴り、再生ボタンを押す指が震える。
手紙主が送ってくれたβビデオ。

そこに映っていたのは、ミシュランのキャラクターのような女性?が
短いハムみたいな腕を伸ばし、自分のアナルにビーズを入れようと
している姿だった。

私は...いや、俺は...

悪魔に魂を売った。

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