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図書館戦争(著 有川浩)

難易度20(下記)で読了

ずっと男性の作家だと勘違いして読んでいました。読んでる途中で違和感を覚え調べてみたら女性と判明して納得しました。違和感は、男性作家だとしたら女性の会話をこの精度で書けるものなのかということでした。そのぐらい女性の会話が自然に展開されています。

会話に限らず言葉には出さないけど、内に秘める気持ちを表現する手法が多用されています。この手法を多用することで、キャラクターの特徴がよりつかみやすくなっています。これは、あとがきで著者の有川先生が「キャラクターの感情に寄り添って書く」と主張されてることに繋っていると思います。

読みはじめ当初は、設定が現実離れしていて最後までついていけるか不安でしたが、階級やら団体など周りを取り巻く設定が現実的にありそうだったので読了することができました。

カミュのペストなどコロナ禍が発生する前に、まるで予期してたかのように小説に書かれていたことが話題になったことがありました。本書ももしかしたら将来、書籍の検閲などが現実に発生して武力衝突することを預言していたと紹介されるかもしれません。そんな思いを巡らせて読んでみるのもよいかもしれません。

- 旅人のコートを脱がせるのは北風ではなく太陽だ
- イソップ寓話のひとつで、物事に対して厳罰で臨む態度と、
寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられる。
- 直截(ちょくさい)
- すぐに裁断を下すこと.ずばりと言うこと.
- 哨戒
- 軍事戦術のひとつである。
敵の侵入や襲撃に備えて、周辺あるいは特定の区域を警戒することをいう。
- 熨斗(のし)
- 一般的には慶事における進物や贈答品に添える飾り
- 剣呑
- 危険を感じている様子や不安を感じている様子のこと
- 手入れが生き届いてる山には藤は蔓延らない
- 人が山を手入れすると藤は繁殖しないから
- 背嚢(はいのう)
- 軍隊で徒歩部隊の将兵が背負う袋
- 正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない
- 原則は状況によって左右されるべきではない
- 迂遠(うえん)
- まわりくどいさま
- 頓狂(とんきょう)
- だしぬけに、その場にそぐわない調子はずれの言動をすること。
- 誤謬(ごびゅう)
- まちがえること。まちがい。
- 粗忽(そこつ)
- 軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。
- 舌鋒(ぜっぽう)
- 言葉つきの鋭いこと
- 巧緻(こうち)
- 精巧で緻密なこと
- 本を燒く国ではいずれ人を燒く
- 咆哮(ほうこう)
- 猛獣などが、ほえたけること。また、その声。
- 沽券(こけん)
- 土地・山林・家屋などの売り渡しの証文。
- キャラクターの感情に寄り添って書く
- 阪急電車
- 日本の小説家・有川浩の連作短編小説集

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