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ナポレオン狂(著 阿刀田高)

難易度17(下記17/17)で読了!

本書も第1話「ナポレオン狂」から期待値を上げてくれます。どういうオチなのかを想像しながら読んでみましたが、ハズされました。続く2話目の「来訪者」もオチはハズされどちらもその上をいくオチでした。
1、2話はブラックユーモア満載の話しですが、シュールな話しも織り込まれていてどの話しも読んでいて飽きがありませんでした。特に最後の話し「繩」は、別の意味で勘違いして読んでいく人もいるのではないでしょうか。その勘違いが著者の狙いなのかはわかりませんが、私は当初勘違いして読んでいましたので、その勘違いと話しのオチで二重にやられた印象でした。

- 老人の手習い
- 六十の手習いとは、年をとってから学問や習い事を始めること。
- 学問や習い事をするのに年齢制限などなく、たとえ晩年に始めても遅すぎるという
ことはないという意味が込められている。
- 寂寞(せきばく)
- ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。
- 闊達
- 度量が広く、小事にこだわらないさま。
- 典雅
- 正しくととのっていて上品なさま
- 突慳貪(つっけんどん)
- とげとげしくものを言ったり、乱暴なふるまいをしたりするさま。
- 昵懇(じっこん)
- 親しく打ち解けてつきあうこと
- 虚空
- 何もない空間、大空。 • 何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所
- サン・ジェルマン伯爵
- 18世紀のヨーロッパを中心に活動したと伝えられる人物である。
- 化学に限らず様々な分野の知識が豊富で、一流の音楽家でもあり、
また優れた画才をも示したことが評価されている
- 年年歳歳花相似(歳歳年年人不同)
- 年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず
- ねんねんさいさいはなあいにたり、さいさいねんねんひとおなじからず
- 花は年ごとに変わることなく咲くが、人の境遇は年ごとに変化していく。
自然が変わらないのに対して、人の世ははかなく移りやすいことのたとえ。
- 燻らす(くゆ)
- 煙を緩やかに立ちのぼらせる。くゆらせる。「タバコを―・す」
- 鼾睡(かんすい)
- いびきをかいて眠ること。いびきをかくほど熟睡すること。ぐっすり眠ること。
- 拐帯(かいたい)
- 人をだまして連れ去り、他に売ること。
- 狷介(けんかい)
- 頑固で自分の信じるところを固く守り、他人に心を開こうとしないこと
- 無智蒙昧
- 知恵や学問がなく、愚かなさま
- 恍惚
- 物事に心を奪われてうっとりするさま
- 陥穽(かんせい)
- 動物などを落ち込ませる、おとしあな。
- 人をおとしいれる策略。わな。
- 尾崎秀樹
- 文芸評論家。 ゾルゲ事件の研究や、大衆文学評論に尽くした

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