【手のひらサイズの胡蝶蘭lianはどうやってつくられているの?】はたらくひとインタビュー@松村洋蘭 vol.04
仕事内容やこだわり・やりがいを聞いていくシリーズ
「胡蝶蘭はどうやってつくられているの?」
▼第3回 熟成胡蝶蘭 編はこちら
今回は第4回です。
手のひらサイズの胡蝶蘭lian(以下リ・アン)部門で活躍するみーさんにお話を伺いました。
— みーさん、よろしくお願いします。
毎日大好きな花に囲まれながら、やりがいを持って仕事をしています。
よろしくおねがいします。
松村洋蘭ではたらく経緯
— 前職はホームセンターにいたと伺いました。
ホームセンターの中でも花に携わる仕事をしていました。
主に切り花担当です。
・季節の花や枝ものを発注して売り場を作成
・ホームセンターの資材を使ったアレンジメントを販売
・アレンジメント教室を月1回ほど開催
などなど。
「こんな風にすると楽しい生活になるよ」と、ご提案する仕事でした。
— どのような経緯で松村洋蘭ではたらくことになったのですか?
ハローワークで花の会社をいくつか提示いただいた中に、松村洋蘭がありました。
前職ではユリが最も高価なお花でしたが、胡蝶蘭はユリを超えるお花。
そんなイメージがあり、胡蝶蘭に興味をもちました。
— 最初からリ・アン 部門の配属ですか?
はじめは出荷場 部門の切り花担当でした。
その後、人員異動でリ・アン 部門に異動することとなりました。
現在は2人体制で、相談しながら楽しく仕事をしています。
リ・アン 部門のお仕事
— 1日の流れを教えてください。
まず朝礼、その後1日の仕事内容の確認や相談をして、作業に入ります。
注文品をつくる
小売店・市場・通販サイトより受注した注文品をつくります。
セリにだすものをつくる
注文品を最優先に作る傍ら、セリにだすものを選んで作ります。
胡蝶蘭は生きものなので、育ち、盛りを迎えたあと、枯れていきます。
できるだけたくさんの方に胡蝶蘭の盛りの時期をお楽しみいただくために、開花の状態を見ながらセリにだします。
また、葉っぱに傷ができてしまった等のB品もセリにだします。
苗花の管理
開花具合の調整や整理、別の温室より苗が届いた時には支柱を打つなど、苗花の管理は多岐にわたります。
最後に、片づけをしながら次の日の仕事を相談して、業務終了です。
— リ・アンの様々なラッピングは、企画会議などで決めているのですか?
従業員みんなで定期的に企画会議をしています。
・この鉢かわいい
・単価がすこし高い
・サイズが大きすぎる
など、率直な感想や現実的に商品化可能かどうか等、様々な角度から意見を出し合います。
最近はWebアンケートも併用して、広くアンケートを取っています。
苦労:イベントは「段取り八分」で臨む
— 一番の繁忙期はいつですか?
母の日です。
これはもう、毎年忙しいですね。
母の日は、数百個もの注文品をほぼ毎日つくりつづけます。
普段と比べると、かなり膨大な量となります。
鉢・ピックなどのラッピング用アイテムも大量に必要です。
— 繁忙期はどんな工夫をされているのですか?
とにかく、前倒しして準備をすること。
母の日は、3月や4月頃から準備を開始します。
「段取り八分」の考えがなにより大切です。
工夫1:ラッピング用のアイテムは事前につくってストック
実際につくるときにタイムロスが起きないようにしています。
工夫2:シフトは事前に綿密な計算をして組む
注文品1つ作るのにかかる時間から、注文ごとにかかる時間と人員を割り出して、細かなスケジュール・シフトを組みます。
パートタイムが多く、勤務日や時間が人によって異なるため、事前に綿密な計画を組みます。
工夫3:パッケージづくりの人員を確保し、各所で連携をとる
いくつかの商品は、パッケージの工程も発生します。
注文品をつくる作業、そしてパッケージに詰める作業、どちらが滞ってもタイムロスが生まれてしまうため、必要人員の確保と連携が大切です。
— 生花ですから、作るのを前倒しにはできないんですね。
効率を考えると、繁忙期前に一気につくっておくのがベストでしょう。
しかし生花ですから、あまり早くにつくることは好ましくありません。
梱包したら、胡蝶蘭に光が届かず、水もあげられませんからね。
なので花に極力ダメージを与えず、かつ期日までにつくり終えられる最適なタイミングになるよう、調整をしています。
— 段取り八分、実践できるのすごいです。
難しいのが、立てた計画が予測通りにいくとは限らないことです。
2022年は私にとって3回目の母の日でしたが、状況は毎年変わっています。
お花の咲き具合、臨時アルバイトさんの能力、注文日、注文量など。
きっと来年や再来年は、状況がまた変わるのでしょう。
毎年変わる状況下で大量注文をさばくことには、プレッシャーを感じます。
期日に間に合わない事態は避けなばなりません。
状況を読み、予定を組んで、前倒して準備をしていくこと。
経験を積みながら、また来年も頑張ろうと思います。
— そんな中、注文をさばききれたときは、達成感を感じるでしょう。
イベントが終わり、一面の花畑のように咲いていた花を出荷し終えて、ひと区切りできた時は、何にも代えがたい達成感を感じます。
こだわり:良い花をセンス良くつくる
— ”良い花”とは、どんな花ですか?
誰が見ても「こんな値段で、こんな品質の花を、いいの?」と思う花が”良い花”です。
わたし自身、花が大好きなので、よく花を買います。
買う側としては、より良い花を買いたい気持ちはよくわかります。
なので、できるだけ良い花をお届けしたいと思っています。
— ”良い花”にするべく、なにか工夫をされていますか?
例えば、ラッピング。
ラッピングで付加価値をつけて、さらに価値を高める工夫をします。
ラッピングにも、一定のセンスが必要です。
例えば、鉢に胡蝶蘭を入れるときの胡蝶蘭の角度や向き。
葉・茎・花の向きにもよりますが、たいてい、真正面よりもななめ45度くらいが綺麗に見えるポイントです。
ほかにも、組み合わせのバランスを意識してピックを刺すなど、いかに胡蝶蘭が綺麗に見えるかを考えています。
あとは、夏にはガラスの石をつかって季節感を出したり、母の日にはかわいいデザインのラッピングをしてみたり。
上の2つの画像は、手のひらサイズの胡蝶蘭Lianの”濃いピンク”です。
同じ花色の胡蝶蘭でも、使う鉢によって印象が変わります。
良い花に対し、どんな付加価値をつけるか。
そしてその付加価値によって、ひとつひとつの胡蝶蘭にあたらしい価値がつくと思います。
松村洋蘭ではたらく、前と後
— 松村洋蘭で働いて、なにか変化はありましたか?
家のイベントに胡蝶蘭を使うことが増えました。
わたしの子供の結婚式では、胡蝶蘭を飾って会場を彩りました。
その時に切り花にした胡蝶蘭の株に水をあげて育てていたら、なんと茎が伸びて二度咲きしました!
ちなみに、上の画像のミディ胡蝶蘭 ベニールージュは、購入して約10か月経った今も、いまだに咲いています。
胡蝶蘭が身近になったな、と感じます。
ひとつひとつにこだわりを持って”良い花”をつくるみーさん。
企画会議で決まる新しいラッピングのお披露目も楽しみですね!
第5回目はプリザーブドフラワー胡蝶蘭 部門です。
繊細な作業が必要なプリザーブドフラワー。
なんと*現在はおひとりで担当されているそう…!
商品企画から製作の工夫まで、まるっとお伝えしてまいります♪
*インタビュー時点
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※このnoteも、胡蝶蘭専門店Lianと松村洋蘭が共同で運営しています
松村洋蘭は、
「ただ咲かせるだけではなく、いかに美しく、いかに⻑持ちさせるか」
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ぜひ私たちに、胡蝶蘭を選ぶお手伝いをさせてください。