【胡蝶蘭のプリザーブドフラワーはどうやってつくられているの?】はたらくひとインタビュー@松村洋蘭 vol.05
仕事内容やこだわり・やりがいを聞いていくシリーズ
「胡蝶蘭はどうやってつくられているの?」
▼第4回 リ・アン胡蝶蘭はこちら
今回は第5回です。
プリザーブドフラワー 部門で活躍するアミーさんにお話を伺いました。
— アミーさん、よろしくお願いします。
よろしくおねがいします。
松村洋蘭ではたらく経緯
— 松村洋蘭ではたらくことになった経緯を教えてください。
松村洋蘭ではたらく前には、銀行と生花店の2つの仕事を経験しました。
花に携わる仕事はとても楽しく、生花店には15年ほど勤めました。
比較的大きい生花店だったので、花束・アレンジメント・結婚式場の装飾・花嫁ブーケなど、花装飾全般を経験することができました。
ライフステージの変化により退職しましたが、
「やっぱり花に携わる仕事がしたい!」
と思い、花に関係する求人を探して、松村洋蘭に応募することにしました。
それから現在まで、プリザーブドフラワー 部門に8年ほどおります。
— プリザーブドフラワーには興味があったのですか?
生花店を退職した頃に、花嫁ブーケをプリザーブドフラワーにして残すことが流行りはじめました。
これをきっかけに「どうすればこんな綺麗に花を残せるんだろう?」と興味を持つようになりました。
プリザーブドフラワー 部門のお仕事
— プリザーブドフラワー 部門のお仕事について教えてください。
普段は、以下のような仕事を主にしています。
ミニ胡蝶蘭のプリザーブド加工
何百ものミニ胡蝶蘭の輪を摘み、専用液に浸して加工します。
専用液は、美しい色になるように独自に配合しています。
加工に要する期間は季節によって異なります。
個体差もありますから、ひとつひとつ見極めて微調整しています。
加工には日数がかかるため、計画的に進めます。
プリザーブド加工したミニ胡蝶蘭にひと工夫
加工したプリザーブドフラワーには、スワロフスキーをつけます。
ひとつひとつ丁寧に接着剤でつけていきます。
プリザーブドフラワーづくり
パーツづくり・組み立て・パッケージ入れをします。
ときには一気に数十個ものご注文いただくこともあります。
注文品を作り終えたら、注文品以外(近隣のショップに置かせていただく分)の製作をします。
地域の方々にも私たちの商品をお手に取っていただけたら嬉しいです。
このほか、納品の再確認や片付けなどの雑務があります。
— 動きまわる加工作業と座って手を動かす製作作業があるんですね。
プリザーブドフラワーを組み立てるところに焦点があたりがちですが、花の加工・加工液など重いモノの運搬・うつわの土台作りなど、実際は地味で大変な作業がたくさんあります。
プリザーブドフラワー 部門はわたし1人で担当しているので、大量の注文品づくりに追われながら花の加工を平行して行うときは、かなり忙しくなります。
— 他部門の方との交流はありますか?
同年代の女性が多く、話が合う方ばかりです。
これまでの職場と比べて女性の比率が高いため、久々に、こんなにたくさんの女性に囲まれていると感じます(笑)
やりがい:喜ばれる商品をつくる
— 商品は、どんな風に企画していますか?
私がいくつかのベース案を考え、社内の企画会議にて提案します。
企画会議にて採択・変更点などを話し合い、修正をして、商品化されます。
— アイデアはどこから着想を得ているのですか?
楽天市場やAmazonなどのネットモールのランキングや、花屋さんの店頭に置かれている商品を参考にしています。
イベント商品は特にトレンドが大事なので、最新情報のチェックは欠かせません。
着眼点は、値段、うつわ、デコレーションパーツ、全体の色合いなど。
お客様に魅力的だと思っていただくためにも、いろんな観点から着想を得ています。
— 情報収集は欠かさず行っているんですね。
多くの方に選ばれる商品を提案したいので、多くの人が支持している(購入している)商品の情報は大切です。
例えば母の日の商品は、メインターゲット層である20~30代女性向けのデザインにして、カラーリングには幅を持たせています。
王道のレッド系、大人なブルー、可憐なサーモンピンクなど。
カラーリングが増えると注文が煩雑になるので、製作は大変です。
しかし、男性も手に取りやすくなったらいいなという想いで、選択肢を増やしています。
実際にお客様の手に渡り、喜ばれ飾っていただけることは、なにより嬉しいです!
苦労したこと:選ばれる商品をつくる
— プリザーブドフラワーって、高級なイメージがあります。
私も最初は「小さいのに結構なお値段するのね…」なんて思っていました。
でも自分でいちから作ってみると、その印象はガラリと変わりましたね。
本当に手間がかかりますし、作業中は神経も使います。
帰宅後に手が筋肉痛になることもあるんですよ。
特にグルーガンやピンセットを扱う利き手の親指・人差し指・中指を酷使しがちです。
中指にはタコができたり…手先はプルプル・目は疲れる…意外と重労働です。
— ひとつをつくるために、かなりの労力がかかっているんですね。
ときには、パーツから手作りすることもあります。
希望どおりの素材があればよいですが、いつも見つかるとは限りません。
素材がない場合は、様々な工夫をして自分で用意しています。
工夫1: 素材を加工して作る
プリザーブドフラワー オフレの、棒をクルクルしたようなパーツは、素材を加工して作っています。
工夫2: 素材をミックスしてつくる
パールのお花のような素材は、別々のパールをミックスしてひとつのお花に見えるように加工しています。
異素材ミックスパールは、輝きが増してアクセントもつきます。
工夫3: 素材をより良く仕上げてつくる
胡蝶蘭以外のプリザーブドフラワーは、仕入れたものを使います。
仕入れてそのまま使うのではなく、花びらを広げふわっとさせるひと手間を挟むことで、花にボリュームをだしています。
— そんなアミーさんオススメのプリザーブドフラワーを教えてください。
2022年の母の日に販売した、こちらの商品がイチオシです。
実は、企画会議では却下された商品なんです(笑)
でもとにかくイチオシな商品だったので、説得して商品化までこぎつけました。
実際お客様の反響は大きかったので、とても嬉しかったですね。
ハンドメイドで丁寧に作られている、プリザーブドフラワー。
「たくさんの人に喜ばれますように」と、想いをこめてつくります。
第6回目は出荷場 部門です。
各部門で育った胡蝶蘭を皆さまにお届けする前に、最後の仕上げを施すのが出荷場 部門の仕事。
部門の中でも切り花を担当されている方にお話を伺いました。
▼第6回 出荷場 編はこちら
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胡蝶蘭のプリザーブドフラワーをお求めの際は「胡蝶蘭専門店 Lian」まで
私たちがお届けするのは、徹底した品質管理のもとつくられた花の生産から加工まで純国産のプリザーブドフラワーです。
独自加工技術で花びらとリップの色合いに変化をつけることで、より自然な雰囲気を表現しました。
触れ心地は繊細で優しく、まるで生花のような立体感のある仕上がりになっております。
胡蝶蘭のプリザーブドフラワーで、ワンランク上のギフトを
胡蝶蘭専門店 Lianは、豊富な種類・サイズ・色・価格の胡蝶蘭を取り扱う「胡蝶蘭の専門店」です。
胡蝶蘭専門店 Lianでは、松村洋蘭の胡蝶蘭を取り扱っています。
※このnoteも、胡蝶蘭専門店Lianと松村洋蘭が共同で運営しています
松村洋蘭は、
「ただ咲かせるだけではなく、いかに美しく、いかに⻑持ちさせるか」
より良い胡蝶蘭をつくりたい⼀⼼で、40年以上に渡り、確かな品質の胡蝶蘭をお届けしてまいりました。
大切な日に、大切な人に贈る、特別な胡蝶蘭。
ぜひ私たちに、胡蝶蘭を選ぶお手伝いをさせてください。