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カタルーニャのクリスマス -○○○おじさん-

Feliz Navidad!!!

今日はカタルーニャ地方の面白いクリスマスの風習について。

先日サグラダファミリア周辺のクリスマスマーケットへ行ってみた。

ドイツなどのクリスマスマーケットと違い、ホットワインなどは売られていない。出店の多くは生のもみの木やクリスマス用のスワッグやクリスマス雑貨だ。サンタクロースの姿も殆ど見かけない。

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マーケットの中で気になったのは、小学校低学年レベルの工作?と疑うようなこの置物。

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西洋では当たり前だと思っていたサンタクロース。
でもどうやらここでは新しいタイプの文化らしい。

カタルーニャ州でサンタクロース的役割を果たすのはこのファニーフェイスの丸太人形。


名前は『Caga Tio(カガティオ)』。
日本語に訳すると『う〇ちおじさん』!!!

なぜ?と思ったら…排便は土壌を豊かにするものという考えから『豊作』や『豊かさ』を意味する縁起の良いものとされているからだそう。

12月8日にこの人形をお迎えし、寒くないようにと毛布をかける。
そしてお腹を空かせないようにクリスマスまでお菓子などのお供え物をする。
24日の夜の間にプレゼントを毛布の下にそっと隠す。
25日の朝にプレゼントをくれるように歌を歌いながら、棒でカガティオを叩く。(なぜ叩く必要があるのか…)
そうすると、毛布の下にプレゼントが生まれているという流れ。
その後カガティオは、暖炉の薪となるそうな。

https://www.youtube.com/watch?v=LnMsXLY4-CU

なんと興味深い風習なのでしょう…。
24日の歌の詩もかなりシュール。

♪Caga Turrron de aquell tan bueno
(トゥロンをだして、あのとってもおいしいやつ)

♪Si no tienes mas caga dinero
(もしもうないなら、お金を出して)

♪Si no tienes suficiente caga huevo
(もし、十分もってないなら、卵を出して)

♪Caga tio”
(カガティオ)

それにしても、ヨーロッパというと一括りで捉えてしまいがちだけど、全然風習などが違う。
色々調べてみたい。
そうだ、これを2021年のひとつの楽しみとしよう♪

それでは素敵なクリスマスをお過ごし下さい✨
『Bon Nadal』

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