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イタリア語資格試験PLIDA対策 会話編

こんにちは。からっと暑い晴れがミラノの夏、のはずなのになぜだか今年は雨の日が続きます。日本の梅雨を思い出して少しどんよりしますが、今朝は気持ちの良い天気!

さて、今回はPLIDAの会話の対策について私の経験談を綴っていきます。
PLIDA(イタリア政府公認イタリア語資格試験)についての概要はこちらから↓



想定問題を集める


まず真っ先に行うべき作業は、そもそもどんなことを聞かれるのかということです。集める資料はサンプル問題ですね。
過去問については私がPLIDA受験の準備のために受けていたダンテ・アリギエーリ協会のプライベートレッスンで確認することができたのですが、一般にどこで手に入るのかはわかりません。ただPLIDAの公式問題集には試験と全く同じ形式の想定問題が何題か掲載されています。また、公式サイトよりサンプル問題を手に入れることも可能です。こちらが公式問題集です。全レベル揃っています。


想定問題に対して答えを準備する

まずは一度サンプル問題、過去問に取り組んでみます。
PLIDAの会話問題は大きく3セクションに分かれています。
1. 自己紹介
2. 2人での会話(話し相手は試験官か受験者)
3. 1人でスピーチ

  • 自己紹介

自己紹介は3分程度、自由に話すことができます。基本的に採点には含まれませんが、試験官の前でイタリア語を話すという慣れない環境で自分のイタリア語を口にすることができれば精神的に落ち着くことができますし、試験官への印象も上がるので、しっかり準備して臨むことをオススメします。自分が準備してきたものを話すだけで大丈夫です。(名前、出身地、学校、仕事、イタリア語を勉強している理由、居住地、趣味、など)

  • 2人での会話

このセクションでは、受験者同士、もしくは試験官と、決まったテーマについて議論をします。例えばB2レベルでは、複数の異なった意見を選択肢として提示され、話し合いをすることで最終的に意見をひとつにまとめるという問題がよく出題されます。話し合うべきポイントも提示されるので必ずそのポイントを会話中に押さえておかなくてはなりません。選択肢として提示されるのはイラストの場合も多く、それぞれのイラストを比較しながら、テーマに合うイラストは何か決めていく、という問題もあります。テーマと選択肢が提示された後、3分の準備時間が与えられ、その後3-4分話し合いを行います。

  • 1人でスピーチ

このセクションでは、受験者はひとつもしくは複数の文章、情報を読み、個人的な経験に触れながら、自分の意見と、その文章の簡潔な概要を話します。言及しなければならない事項のリストも与えられるので、必ずその事項に沿ってスピーチを進めなければなりません。最後には試験官から質問をされます。
3分の準備時間が与えられ、3-4分で話をします。準備時間にはメモを取ることができます。準備時間が終わると、渡された文章とスピーチ中に言及しなければならない事項のリストは回収されるので、必ず必要な情報のメモをとっておかなければなりません。スピーチ中自分が残したメモを見ることは可能です。

さて、一度取り組んだあとは、時間をかけて、合格できる答えを考えていきます。
1)ネタを準備して、カテゴリーごとにある程度対象を決めておきます。
2)日本語で答えを準備します。その際に5W1Hで情報を加えていきます。
3)重要キーワードだけをイタリア語にします。
4)完全にイタリア語でセリフを作ります。翻訳機の力を借りることもOK

適切な言い回しかチェックする

想定問題に対して自分なりの答えを準備したら、その表現が適切なのかチェックする必要があります。私の場合は、イタリア人の友達に見てもらったり、ダンテ・アリギエーリ協会のプライベートレッスンで添削してもらったりしていました。ネイティブの方にお願いできるといいですね。以前紹介したhello talk という言語交換アプリも使えます。

暗記する(試験前1週間)

さて、ここまでの過程で大事なのはできるだけたくさんの想定問題の答えを作っておくことです。こうした作業を通じて自然と表現が身についていきます。試験前1週間ごろからは、それまで作ってきた答えを暗記する作業をします。(テンプレート化)
会話問題は、フレーズで覚えて、その数を増やすというのが近道です。


今回は会話問題の対策をお届けしました。次回は想定問題に対する答えについてもっと詳しく解説していきたいと思います。

質問などありましたらお気軽にメッセージをお送りくださいませ!

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