まだまだ、早かった

年末には引っ越すし物が多いから少しずついらないものは捨てたりしているこの頃。

自宅、実家の部屋のどこからともなく溢れ出る思い出。響きはロマンチックだから嫌いではないけれど、鮮明に思い出すのはいい思い出か悪い思い出ばかり。

この先も含めて記憶することはピンキリなことばっかで些細なこととか小さな事は忘れていくんだろうな。

忘れてしまうのって寂しい。例え小さなこととかでも。いつかあの時の自分はこうやって考えて行動してたって記録しておきたくて、年に一、二回紙に日記を記録する(だいたい数日で終わって落書きとかメモで引き千切るから本の数がすごいw)

何よりその当時の心境によって字が荒かったり興奮してたり濃かったり短文だったりその反対もあって、手書きの良さってあるよ。時代遅れかもしれない場所だって使うかもしれないけど文通とか日記を手書きで書くのがすきだ。

変わったことも変わってないこともあるから日記とか手帳っておもしろい。

日記が続かないから何気なくレシート(ぽっけとか鞄に入ってたやつ)を紙袋に貯めてみたのは、シュールな面白さがあった。

はまってよく食べてたもの、よくいくお店とか、映画の半券、テーマパーク、美術館、博物館、水族館、プラネタリウム(ホワイトデー付近に1人で行って羞恥心を覚えた)。

たかがレシート、されどレシート。残しててもあれだから、さすがに処分した。でも、ふと思い出させてくれた、ありがとー。


そんな中、


人に関する、関わるモノは本当に。

おいおいイヤホンどんだけかってんねん、この電池使ったか使ってないかどっちやねん、至る所にライターがあって集めてゾッとする、とかの事じゃなくて

楽しかったことは淡々と整理整頓できる方だと思うけれど、苦い思い出や引きずってるものって一気に心揺さぶられる、こんな気持ちになるなら捨ててしまおうかと躊躇して分からなくなって元の場所に戻す。下手したらもっと見ないような奥底に。捨てられないの分かってるくせに。

時間がもっともっと経てば気持ちも改まってるだろうと信じてる。その頃になれば捨てても捨てなくても今より大切な思い出になるし、ぜーんぶ面白おかしく笑えるんだろう、か。

はて。


ただでさえ根暗だというのに、爽やかな気持ちで始めた大掃除ですらセンチメンタルにさせてくれよう。(実家の場合、自分の部屋に入る勇気は四年経っても、四年経ったからか心が締め付けられそうでよっぽどの理由がないと入れない)

結論、無理になら捨てなくていい、と思ってる。

とりあえず、その思い出たちを整理するにはまだ早かったみたいだ。


無念。