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「音楽」

はじめに

私は、幼少期から音楽にたくさん触れてきました。
音楽は、私の生活の一部となり、「切っても切り離せないモノ」となりました。
ピアノを習い、吹奏楽部を経て、より音楽を好きになりました。

「音楽は、自らを表現し、愛することができる。」

幼少期からの経験で、私が音楽から得たことです。
何の取り柄が無くても、音楽ひとつでこんなにも世界は明るくなるという事を知りました。

もう無理

あんなに大好きだった音楽を一時期、大嫌いになりました。
ピアノを弾いていても、単純作業のように感じられて楽しくない。
仲間と演奏しているのに、自分だけ指摘が少なくて、上手く演奏できているのか不安になる。といった、感情が徐々に行動に漏れ出るようになってきました。そんな時、当時の顧問が私にこう話してくれました。

「〇〇さんは、上手なのに音に自信が無さそうだよ。素敵な演奏ができているから、もっと自分の音に自信を持って!」

「いつも〇〇さんには、合奏中あまり注意してなくて、不安になってるよね。
でも、それはあなたが上手に譜読みできてるからだよ。大丈夫。」

こう、語りかけてくれたんです。
この言葉を聞いてすぐは、ただ慰めに声を掛けてくれただけだろうなと思いました。でも、やはり心のどこかではその言葉が嬉しくて、「大丈夫、素敵だよ」と言って貰えたことが、私の心の支えになりました。
卒業するまで、顧問は一緒に音楽を作り上げてくださり、最高の吹奏楽を作り上げることが出来た時間でした。

ピアノは、残念ながら、そのまま続かなくなってしまいました。
私の不甲斐なさと、続けられる勇気の無さが原因だったと思っています。

本当にやりたいこと

ピアノを辞めて、1年半が経った先日の話です。

また、ピアノを人前で演奏できる機会があったんです。
やはり、久しぶりに演奏するということもあって、練習している時も手の震えや緊張が止まりませんでした。
しかし、なぜか緊張はしていたけど、楽しさやワクワクも同時に沸き起こっていました。その時に私は、「あぁ、やっぱり私は音楽が好きなんだな」と思いました。

時間を置いて、再び好きだった事を始めたあの時、本当の好きがわかったような気がしました。

感情に身を委ねて

自信と勇気が無くて、私は、音楽の世界で活躍したいという思いを押し殺し、「お笑いが好きだから映像業界でいっか」と単純な思いでいました。
でも、思い返してみれば、私の人生に音楽と触れ合っていない時間は、ほんの僅かしかありません。
嫌でも、ピアノを弾いていたあの頃、自信なさげにsaxを吹いていたあの時間。その経験があったから、またこうして音楽をやりたいと思えるようになったのかもしれません。

しかし、この考え方が、「映像からの逃げ」とも思ってしまいます。
でも、誰の意見にも惑わされず、「あなたのやりたいことは何ですか?」と今聞かれたら、きっと私は、「また、舞台に立って音楽を奏でたい。」こう答えると思います。

最後に

伝えたかったこと

大切な選択をする時、私はいつも目先の楽を求めて後悔しています。
今もそうです。
でも、選択をする前に、本当にやりたかったことは何だろう。ともう一度自分の心に耳を傾けてみて下さい。過去の経験から、私の好きだったことは何だろうかと、その答えが今好きなモノで無くても良いんです。私は、こういう窮地の時にしか、本当の自分と向き合えません。本当に良く無いと思っています。

あなたのことは、あなたが1番分かっています。
だから、自分に正直に問いかけてみて下さい。
今は、何も分からなくても、過ぎて去った時間が教えてくれます。
私は何になりたくて、何者だったのか。

人生に何度か訪れる、私の輝いていた時間。
もしかしたら、その時間こそが、私の本当にやりたいことへのヒントだったのかもしれません。

それでは、また次回!

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