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#芸人HYBRID のカンソウブン

昨日『GEININ HYBRID LIVE 昼の部』を見に行きました。開催が発表されたときにナタリーで読んで気になっていたライブ。朝起きてお抹茶さんのツイートを拝見し、調べたらまだチケットがあったので行くことにしました。

特殊なライブでしたねぇ〜

チケット申し込むときに映画館みたいに座席の列や番号を指定して買うシステムで、草月ホールは一度も行ったことがなくてどこが快適な席なのか見当がつかなかったので、真ん中あたりにしました。

!画像のあとからライブ内容を書きます!

Paraviさん主催のライブらしい
ゴリラとワニが合体するくらい強いライブという意図…?

初めての草月ホール。好きな芸人さんのおかげでまた新しい場所に来られた。すぐ横の公園の自販機には夜の部に出演される"や団"本間さん、コンビニには中嶋さんがいらっしゃった。帰りには賀屋さんを見かけた。街中にきらきらが紛れているとどきどきしちゃう。

入口でお知り合いの方にも偶然お会いしてお声をかけていただけた。不思議な広さと高さのある会場。ゆるやかな傾斜がステージへと続いている客席。チケット選びも成功して椅子は常設されている居心地の良い場所だった。

前半がトンツカタンさん×しらきさん
後半がカナメさん×キュウさんの順でした
それぞれ45分ずつ何をするか未知のライブ

開演時間になり暗くなる会場。モニターに流る映像、お抹茶さんの「メリークリスマス!」に森本さんがすかさず「流れるときには終わってるんじゃない?」と。「そっか、一足遅めのクリスマスギフト!」と聞きなじみのない言葉から始まるライブににこにこする。そして今度は聴きなじみのあるイントロが流れ始め、ステージにキラキラと光を反射させる金色の浴衣を着たトンツカタンさんが現れる。手にはキラキラした銀色の棒を握りながら、マツケンサンバを踊る3人。自然体で軽快に踊るお抹茶さん、戸惑いも薄っすら見える森本さん、あんまり大きくは踊らない櫻田さん。客席も少し様子を伺いながら見ていると、曲の良いタイミングでトンツカタンさんと同様の姿をしたしらきさんが登場し4人で歌い踊る。そして踊り切って暗転。

事前の打ち合わせでもしらきさんが
「歌 歌いたいのよね」とおっしゃっていた

不思議なスタートにざわつく内心をよそに、暗転のなかスタッフさんの手によって舞台上にはテーブルと椅子が並べられる。明転し、モニターにはファミレスの写真(不二家レストランだったのも何か好き)。テーブルの上にはストローの入ったコップ。袖からぴしっと登場し、サッとおじぎをして着席するお抹茶さんと森本さんがかっこよかったです。大学生らしきトンツカタンさんとしらきさんの4人によるコント。しらきさんから出る「草はえる」「分かりみが深い」に動じない3人。謎の"ピーキャベ"ゲームをやろうとい提案するしらきさん。ピーナッツとずっと言う担当を森本さん、良いタイミングでキャベツと言う担当を櫻田さん、しいたけと思い出した"バナナ"も言う担当のしらきさん、最後にポンカンと言う担当のお抹茶さん。なんにも意味が分からなくて面白かったです。いたって真剣なしらきさん、どうにかしようとする櫻田さん、なんか分かってそうなお抹茶さん、笑ってしまいそうになるのを隠そうとする森本さん。ずっと上手くいかずにやり直すけれど、櫻田さんが良いタイミングでキャベツと言えたことで満足するしらきさん。そしてコントも次の展開へ。森本さんの「この中で無理してるやついるだろ」の言葉。彼女の存在を隠して無理をしていた菅原さん、このあと宅配が来てしまうのに無理をしていた櫻田、ふたりの内情をあばいて一息つく森本さん。からのしらきさんの「いや、あたしだろ〜!」は面白すぎました。

ホットの玄米茶を飲む大学生

暗転して次の準備がされる舞台上。3つのテーブルが並べられ、タキシードを来てバケツを持ったトンツカタンさんが現れる。牛乳をくちに含みスタンバイ。赤いドレスを纏ったしらきさんが登場し、モニターにうつされる"あぁ~しらきWikipedia朗読会"の文字。手に持った本を丁寧に読み進めるしらきさん。合間に「本当です」や「嘘です」と補足をする。Wikipediaを読んでいるだけなのに、面白くて呼吸が出来なくなるかと思いました。櫻田さんはわりと耐えられていらっしゃったのですが、お抹茶さんはぽろぽろとこぼれていたり、森本さんは飲み直す手が止まりそうになったり。

来歴《高校卒業後は福岡市内のホテルの専門学校に進学するが、芸人になりたい思いをあきらめきれず中退、最初は大阪に出て来て大阪NSCを受験したが不合格》の"不合格"で吹き出す3人。お抹茶さんがバケツから外れるくらい出してしまっていた。

モニターにうつしながら読むピン名の変歴《ピンでの芸名は"元祖チーママ"→"キャラメルチョコレート白木"→"修羅鬼シュラス子"→"修羅鬼"→"しらきちはる"→"嗚呼!しらき"→"あぁ〜しらき"》の"修羅鬼シュラス子"で3人ともまた吹き出してしまう。さらに「キャラメルチョコレート白木と修羅鬼シュラス子は嘘です」に笑ってしまった。

《若い頃は美人芸人と呼ばれていたこともあるが、お笑い芸人としての成功を追求するにあたり、女を捨てるべく、次第に容姿や体型を崩していき、現在の姿に至っている》を読んだあとに「崩そうと思って崩した訳ではありません」「女は一度も捨てたことないです」と畳み掛ける補足。

《ごみ用のポリバケツから飛び出して、一言ネタを言った後また蓋をして中に戻っていくというキャラクターのピンネタをやっていた》に対しての補足「歌舞伎町をこのポリバケツを持って歩いていたらホームレスのひとに"がんばれよ"と言われたことがあります」も強すぎる。

他にも「下ネタは苦手です」「うんこの笑いは小学生なのでやりません」などの訂正などをして本を閉じるしらきさん。そしてトンツカタンさんに向けて「口に含んでいるのは牛乳か?!」「飲み込め!」「吐き出しただろ!」「飲み込めって言ってるだろ!」と指示をする。飲み込んだ3人は本を開き、加筆の案を出す。森本さんからの"ATMから引き出したお金にうんこがついていた話し"は加筆。櫻田さんからの"内視鏡検査のために肛門周りをキレイにしなきゃいけない話し"は却下。お抹茶さんから「あのカレーの話しなんでしたっけ?」と話しを振られて、しらきさんから"当時の彼氏の社員寮に忍び込んでカレーを作った話し"。どの話しも何度も聞いたことあるのに笑っちゃう。国崎さんからだけでも色んな媒体で何回も聞いた記憶がある。いつもはあまり表情の変わらない櫻田さんがしらきさんの話しで堪えられずに笑っちゃう姿が見られるの嬉しいです。

そして暗くなり、モニターに打ち合わせ時の映像が流る。「ピーキャベって知らない?」と聞くしらきさんに「知らないです」と返すトンツカタンさんの3人。「えー、習わなかった?学校の授業で」「聞いたことないです」「そっか、知ってるもんだと思ったから、ごめんね」とのやりとり。そこで映像は止まり、《しかし調べてみるとピーキャベは"野菜の気持ち"という曲として存在していた!》、《しらきさんしか知らない、しらきさんの学校でしか習わない、とバカにしてしまったお詫びに歌います!》と文字が流れたあと明転し、譜面台の前にそれぞれピーナツとしいたけとキャベツとポンカンのイラストを頭に付けた4人が立つ。そして歌い出す。さっきのコントとほぼ同様で意味が分からなくて笑うしかなかったです。途中で食材に混じって"しらき"コールになって盛り上がって暗転。

最後は舞台のど真ん中に和太鼓が置かれ、法被を着た角刈りのトンツカタンさんが登場。ハンドマイクを持ったお抹茶さんが「今から僕の"どんなときも"の歌に合わせて、しらきさんの和太鼓をお聴きください」との説明。しらきさんもおなじみの男か女スタイルで登場し和太鼓の演奏。節をつけて歌うお抹茶さん、いたって真剣に叩くしらきさん、盆踊る櫻田さんと森本さん。何を見せられてるのか分からないけれど、なんか良いものを見ている気がして楽しかったです。曲が終わり暗転した途端にしらきさんからの「アンコールって言おうとしたのに!」との叫び。森本さんが角刈りのかつらから髪が出ている様子を見て「全然角刈りじゃないじゃないの!あの〜、ね」「(お抹茶さん小声:チェッカーズ)」「そう!チェッカーズみたい!」「お抹茶の言うままじゃないですか!」「だって私も思ったけど伝わらないと思ったから…」とのわちゃわちゃしたやりとり。本当はフルでマツケンサンバを歌いたかったけれど太鼓を叩けたことに満足のしらきさん。そして森本さんからの「記念すべき1組目が我らでしたが、このあとはこんなじゃないらしいです、もっとしっかりネタ寄りだそうです」との言葉で終わる。あっという間ではあったけれど45分よりも長く楽しんでいたような不思議で楽しい時間でした。

どれも良い写真

5分ほどして後半のカナメストーンさん×キュウさんのライブが始まる。舞台上にはサンパチマイクと、下手側から、ぴろさん、山口さん、清水さん、零士さんの順。決定権はぴろさんが握っているのに打ち合わせに遅刻してくるから弱3人でどうしようもない時間を過ごした、笑うと涙が出てしまう清水さんを年長者といじる零士さん、とトークが止まらずとにかく仲良しの4人。しかし、ぴろさん山口さん清水さんの3人だけで揃ってかけ声をあげたことに、仲間はずれにされたと怒ってしまう零士さん。山口さんの"ごめんね"をぴろさんも清水さんも真似をする。ぴろさんが清水さんの"い〜でしょ〜"を雑に零士さんに振るくだりもあった。わちゃわちゃしたあと零士さんから「いつも出来ないことをしよう、キュウは漫才コントはやらないからみんなでやろう、漫才コントはなんでも出来る、夢を叶えられるんだぞ!」との提案。

まずは清水さんの"日曜劇場みたいなドラマに出たい"という夢を叶えることに。"ドラマ半沢直樹"の香川照之さん演じる大和田役を清水さん、堺雅人さん演じる半沢役を零士さん、その妻役を演じる上戸彩さんを山口さんが担当。ぴろさんは雰囲気で演じることに。"半沢直樹"は、ほのぼのパートとシリアスパートに別れているのでまず零士さんと山口さんで夫婦のほのぼのパートをやり、そのあと清水さんが入ってシリアスなシーンをすることに。しかしカナメさんの半沢夫婦を見て、横で待機している清水さんは笑ってしまう。何度もやり直しても笑ってしまい「え、清水さんまた泣いてる?!」となる。「だめなんだよ、おもしろすぎる、なんでそんなおもしろいんだよ~」と客席からも分かるくらい笑いの涙を流す清水さんが良すぎました。ぴろさんから「うしろのパネルの裏にはけてから登場したら」と提案され、舞台奥で待機。しかし結局は笑ってしまい舞台中央に戻ってくる清水さん。それでも夢は叶ったと満足。

零士さんが「次は俺の夢やらせてもらってもいいですか、ボクシングやってたんですけどケガで諦めてしまったので、チャンピオンになりたいです」と言い切った途端に、清水さんが審判となり零士さんの右手を掴み上にあげ、山口さんが両手で零士さんの腰にチャンピオンベルトをつくり、ぴろさんが"良かったね"と声をかけ、夢は叶ったことに。

怒る零士さんを抑え、次は山口さんの夢「脳だけで生きたい」を叶えることに。山口さんが手で脳を作り、清水さんが脳の言葉を文字で伝え、ぴろさんが餌を与えてくれる存在を担当。山口さんと清水さんの脳と声のコンビネーションも、ぴろさんの餌をあげにくるタイミングも、零士さんの嘆きも、どれも良くてたくさん笑いました。脳が客席に向かって"べっぴんさん"のくだりをやったり、脳が零士さんと出会い「ごめんね(CV.清水さん)」と放ち、「いいんだよ、こんな姿になってごめんね零士、じゃないんだよ!」となったり。ずっと見てられるやりとりでした。

最後はぴろさんの夢「ダンサーになりたい」を叶えることに。どんなふうにやりたいかを伝えているときにも踊りが出始めてしまっているぴろさん、すぐに察してミュージックをやる山口さん、リズムを口ずさむ清水さん。漫才のイメージからは想像できないくらい大きく激しく踊りだすぴろさんに、「やめたほうがいいよ!なにやってんだよ!M-1ファイナリストだろ?!」と嘆く零士さん。そんな言葉も届かず踊るぴろさんと、合わせる山口さんと清水さん。ひとりツッコみ続ける零士さんへ3人が「なにしてんの?」と聞くと「大騒ぎだよ!!」と叫ぶ。「いらないよ」と言われ「わかったよ!もう知らないからな!見てるよ!何もしない!」と腕を組む零士さん。上手くダンスが決まったはずなのに、山口さんのミュージックが止まらず、なんだかふわっとしてしまう終わり方に。見てられなくなった零士さんが「なんだよこれ!!こんな時間あったら俺の夢のもっと出来ただろ!!俺には明日はないんだよ!!…いや明日はある」と言うと、聴きなじみのあるイントロが流れる。そして"明日があるさ"を4人で順番に歌っていく。清水さんの歌なんか良かったなあ。ぴろさんの下がるタイミング迷子になってしまう感じもレアな姿。歌い終わり、零士さんから「漫才の中身は何も話さなかったけど、歌の練習はみんなでしたよね」と。

そして暗転し、壁が1枚だけ舞台上に置かれ4人が立ち明転。止まってしまったエレベーターの中でのコント。本人役ではない設定。貼り紙を見つける"芸人"ぴろさん。《お題:組体操で鏡餅を作れ》に対してどうするか話し合う4人。"用務員"零士さんのジャケットがオレンジ色だったことで鏡餅のミカンを、山口さんのジャケットの緑色はミカンの葉っぱを、なぜか同じ色したスーツを着たふたりがジャケットを脱いで白いワイシャツで並んでお餅を。異常に汗をかいているふたり。組体操が完成すると、エレベーターが動き出す。

しかしまた止まってしまう。そしてぴろさんがまた貼り紙を見つける。《写真で一言》。モニターには病室での看護師さんと患者さんの画像。「芸人さんお願いしますよ」の声に「中野twlしか立ったことない芸人なので」と返す"芸人"ぴろさん。「段差がない会場ね」とお笑いに詳しい"用務員"零士さんが補足をする。スーツの"和尚"清水さんを見て「今はお坊さんの芸人さんもいますもんね」との補足に、twl芸人さんは「あー、デデン…?」、すかさず用務員さんは「ドドんね、あと観音日和」と返す。まだ役のはっきりしていない山口さんが「僕、答えても良いですか」と手をあげる。「何をされている方なんですか?」と聞かれ「軍人です」に「ぐんじんさん?!」「栃木の?!」となるtwl芸人さんと用務員さん。違う"軍人"さんの答えでも、twl芸人さんの答えでも動かないエレベーター。残されたスーツの和尚さんに回答を託すもずっと固まったままで零士さんが「さっきから和尚さん全然 思いつかないじゃん!」と嘆く。なんとか答えて動くエレベーター。歓喜の4人、そしてまた流れる"明日があるさ"。歌い始めるも「いやもういいよ」とツッコむ零士さんで暗転。

エンディングには全組でトーク。前半組のトンツカタンさんもしらきさんも最後のコント衣装のままで登場。後半組が「なにあれ!あんなに歌っていいんだ!」「俺らも歌いたかった!」「そっちすごいお金かかってない?!」「俺ら壁1枚だけなのに!」「何かテレビみたいだった!」と口々に声をかける。「漫才が伸びちゃって本当はエレベーターのコント、私服に着替える予定だったのに」とおっしゃっていて、私服バージョンも見てみたかったな〜とも思いました。しらきさんは後半組を見て「2回目の"明日があるさ"で出ていこうかと思った」と。またぴろさんが零士さんに雑に"い〜でしょ〜"を振ったり、山口さんが感想を述べたばかりの森本さんに「森本はどう?」と振ったり、大忙しのツッコミおふたり。最終的に上手側の零士さんが「なんで両端に"大騒ぎ"が配置されてるんだよ!」に、下手側の森本さんが「すみません、5分前くらいから"締めて"のカンペ出てます!」とまとめて、零士さんが挨拶をしてライブ終演。袖にはけながら客席に手を振るお抹茶さんが素敵でした。

想像をはるかに越えるくらい笑ってしまいました。ユニットコントやユニット漫才が面白かったのはもちろん、前半も後半もそれぞれの個性の強さと仲の良さが溢れていて楽しかったです。

前半組は、しらきさんの予想できない人間の面白みに、にこにこするお抹茶さん、大笑いする櫻田さん、こらえたり驚いたりする森本さん、と他にもたくさんの表情を見られて嬉しかったです。Wikipediaだけで面白いしらきさんかっこよすぎる。

後半組は、ずっと冷静にふざける山口さん、ずっと大騒ぎの零士さん、涙を流しながらずっと笑っちゃう清水さん、きれっきれに動き踊るぴろさん、とカナメさんのおかげで見たことのないキュウさんの姿を見させていただけました。清水さんのカナメさんを見て笑いすぎて「だめだ〜、泣いちゃうんだよ~」が良すぎました。

来月は牧野ステテコさんとウエストランドさんの組み合わせらしい。見に行きたい。

満足感に包まれながら歩く帰り道。

こんな楽しいライブ、また見られますように。


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