見出し画像

【大金盗難編】日本人全員に読んでほしい!癌になったら貯金も医療制度も役に立たない!母親の末期がんで不幸が重なりまくった自分と母の末路Part1

母親の膵臓癌が見つかってから7ヶ月が経とうとしています。

まず最初に、母に癌が見つかってから今までに起きた不幸と悪条件の数々を、笑い話だと思って読んでいただけたら幸いです。

母にステージⅡの膵臓癌が見つかったのが今年の2月初め。
自覚症状もほとんど無く、たまたま別な病気で超音波検査をしたところ見つかったのが始まりでした。
このときは、「いやあ、たまたま見つかったなんて運よかったね~」なんて言ってたんですが、

とんでもない!これが不幸の数々の始まりでした・・・

膵臓癌といえば、癌の中でも最強と言われる悪質なやつで、ステージⅡ~Ⅳだと、腫瘍の大きさや遠隔転移の有無で手術できないケースも多く、手術できなければ5年生存率が殆ど変わらないという、癌の中でラスボス級の強さを持つやつなんです。

母の場合、手術できるかどうかは、腫瘍の大きさもギリギリで、開腹してみなければ分からないということで、2月末に入院、翌日手術。
入院するときなんか、今までいいだけこき使われてきた親父から離れられるって喜んで、個室なんか取って一人旅行気分。
あとで、荷物の中見たら、大好きなタコやらイカやらの珍味が大量に買い込んでありましたら、テレビでも見ながら食べて満喫してやろうとでも思ってたんでしょうね(笑)
で、自覚症状なんてないから、手術のときも普通に元気に「怖ぇえ~」なんて言いながら手術室に入っていきました。

で、ここでも運良く、ギリギリ手術できる大きさで遠隔転移もしていなかったんで、手術可能の判断。
手術も成功して、明後日からリハビリ始めて1ヶ月後には退院、その後は抗癌剤治療ですと医者から説明。

と・・・

ここまでは何事もなく、「良かったね~」っていう話で終わるはずでした・・・

しかし、不幸の連鎖はここから怒涛のごとく襲いかかってきました。

手術後、3日目までは母も目を覚まして、リハビリも始まり歩行器で歩いていたのですが、問題は4日目。

病院から電話が入り「せん妄を起こして暴れてるんで至急来てください!」

せん妄っていうのは、よく60歳以上の3分の一の方が全身麻酔の手術後に起こしやすい意識障害で、自分がどこにいるか、なぜここにいるかと言ったことが分からなくなり暴れる症状で、71歳の母にせん妄が降臨。
看護師に殴りかかるわ、腹から出ている管は抜こうとするわ、自分が行って話を聞くと「看護師格好をした悪い連中に攫われてきた!」「食べ物にも毒が入ってる!!」と、とても治安大国日本にいるとは思えない状況。
「警察を呼んで!」「そこの窓から逃して!」
一番すごかったのが

「自衛隊を呼んで!!」

まさかの病院に武力行使を要求・・・(笑)

通常、せん妄症状は1週間程度で紙が剥がれたかのように回復するはずなんですが、母の場合、長年、鬱を患っていたせいもあって、意識障害の状態から回復することは、半年経った今でもありませんでした。

そして、このせん妄騒動が始まって10日位の間に

母のバッグから大金が盗まれました

これは、病院には大金は持ってきていけないという鉄則を守らなかった母が悪いんですが・・・
どうも入院するとき現金がないと不安だったのか、ハンドバッグの中に札束2つ。1,000円札と10,000円札が混じっていたので総額は分からないんですが、50万円か100万円以上なのか・・・病院に大金を持ち込んでいたんですよね。

手術後、せん妄を起こした際に病室をナースステーション近くに移動したのですが、その際に母のハンドバックの中を見ると大金が入っているのを目撃。
ただこのときにすぐ、回収すればよかったのですが、母がよほどお金を気にしてなのか、暴れながらもハンドバッグを離さなかったので、そのままにするしかなかったんですよね・・・
せん妄を精神科の薬で抑えることになり、少し落ち着いてきてから、ふとハンドバッグの中を見てみると、お金が消えていました。

警察に被害届を出そうとしたんですが、本人の被害届じゃないと無理。回復したらまた来てね。で終了。
母が「自衛隊呼べ」と言う気持ちが分からなくもない瞬間でした(笑)

さて、せん妄で暴れることがひどく、私が毎日行って説得しても回復する兆しもない状況。リハビリもしないし、ご飯も食べない。
そこで、病院は落ち着かせるために精神科で薬を処方し飲ませたんですが

薬が強すぎて、寝たきりになりました。


処方された当初は、落ち着きも取り戻してきて、少しはまともに会話できるようになってきて、ホッとしたんですが、手術した病院での入院期間が1ヶ月になろうとしていたので、リハビリができる病院へ転院してほしいとのこと。
3月下旬に、実家からも近くの病院で全然できなかったリハビリと食事を仕切り直すことになったんですが、この新しい病院に移ってから、母は24時間ほとんど寝っぱなしの状態になってしまいました。

せん妄を起こしてから、回復のためには家族からの刺激が必要と言われ、毎日のように病院に行っていたんですが、今度は少しでも起こして話しかけてくださいと言われ、やっぱり毎日のように病院通い。

しかし、ここまで寝っぱなしっていうのはおかしすぎる・・・と思い、看護師に聞いてみたところ「凄い強い薬、前の病院で処方されていて、そのままこっちでも引き継がれてます。この薬、統合失調症の患者さんとか飲む薬ですよ」

まあ・・・腹からの管も抜こうとしていたから、命の危険があったんで、確かに精神科科からの薬の処方には同意しましたが・・・そこまで強い薬飲まされてたとは・・・
すぐに、薬を徐々に減らしてもらえるよう言って(一気に止めると、かえって悪影響が出る場合があるみたいで)、そこから、目覚めるまで1ヶ月近くかかりました・・・その間、ほとんど毎日、病院通い・・・

さて、こうなってくると、母だけの問題ではなく、私にも問題が発生してきます。
私の仕事ですが、自営で事務所を借りて複数の事業を運営して仕事をしています。自分が動かなければ収入はありませんし、収入がなくても事務所経費は毎月、強制的に発生します。
しかも、運が悪いことに、昨年、仕事は順調だったので更に軌道に乗せるために、法人を設立。出資金で余剰金を使い、貯金がかなり減った状態で今年を迎えたのですが、今年に入ると、メインの事業をおこなってる業界が、Google先生の大幅アルゴリズム改変で大幅検索順位変動。大手が上位に表示されやすくなり、小さいところは事務所縮小、廃業する業者も続出。うちも順位変動は少なかったとはいえ、業界再編が進み売上も今年に入って苦戦を強いられ、貯金を使うことが増えてきました。

そこに来て、母のせん妄と寝たきり状態で毎日、病院に行かなくてはならなくなり、結果、どうなったかというと、

収入の道が絶たれました

大げさに書いてしまいましたが、全く0になったわけではないです。
ただ、母が意識障害を起こしていた3月4月は売上のかき入れ時だったんですが、仕事にならず、大幅な収入ダウン。
それでも、趣味のキャンプ貯金とか、株とかの投資切り崩して、いずれは母も回復するだろう、回復したら全部返してもらうぞ!と冗談半分で、とりあえずは生活くらいならしばらくは、少ない売上と貯金切り崩して、なんとか・・・いよいよになったらバイトでもするさ、という状況だったんですが・・・
この病院に入って1ヶ月、5月に入って、主治医から呼び出され、説明されたのが・・・

癌が再発してます。余命1ヶ月です。


・・・・
絶句しました。
寝たまんまで、リハビリも進まず、ご飯も大した食べてはいないとはいえ、見た目は元気そうな母です。
手術も運良くできて、本当だったらとっくに退院して家に帰って抗癌剤治療してたはずの母です。

なのに、余命1ヶ月?
一瞬、医者の頭がおかしいんだ、と思いました。

医者の話だと、血液検査をしたところ、腫瘍マーカーの値が1万単位の尋常じゃない数字になっていて、この数字だと確実に癌が再発している数値で、余命は1ヶ月か・・・それ以上保つのか・・・そちらにしても1ヶ月単位の話です。とのこと。

だけどね。そんな血液検査だけで余命なんて言うな!!って、だんだん腹立ってきたんですよね。
医者の説明聞いた後、お袋の顔見てたら、なんだか悲しいやら悔しいやらで涙出てきやがるんですよ。
そうしたら、看護師長さんが来てくれて「先生、ああいう風に言ってますけど、セカンドオピニオン受けてみたらどうです?大きな声では言えないですけど・・・」

そうです。
納得行くわけありません。セカンドオピニオンです!
もう一度、手術した大病院に戻して、再検査してもらおう!
こんなの誤診に決まってる!!
と、5月中旬にもう一度、手術した病院に転院することになりました。

続きは長くなったのでまた次回・・・↓


追記
タイトルに「大金盗難編」と入れました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?