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2020年4月19日
午後3時40分。洗濯物を干しにベランダに出る。「海の匂いがする」と思ったのは気のせいで、そのとき着ていた波模様の柄シャツからする日焼け止めの残り香だった。昨年の夏によく着ていたので、洗濯しても落ちなかったのだろう。
怠惰な性分なので、洗濯物を干し始めるのが日が翳り始めるこんな時間になってしまう。田舎だったらあそこの娘は、などとご近所に笑われていることだろう。こんなとき、都会はいいと思う。それと同時
つなぎ多めのハンバーグ
父母、特に母は個人主義者で、私がやりたいことをやること以外一切何も求めない。そしていつでもわがままでありなさいという。進学も、就職も、結婚も、その先のことも何一つ子どもに口出ししたことがない。
ある日私が、仕事で常に成長することを強いられるのがしんどい、といったようなことをこぼした時には、その土俵から降りちゃえば?と軽やかに言う。その土俵から降りたって十分に生きていけるし、世間の言う「立派な人」
えにくす、寅さん、鯛
今のところだが、自分には長くひとところに留まっていられない気質がある気がする。RPGの勇者っぽい気質だと思う。あるいは寅さん。居心地の良い村があったとしても、時が来るとどうしても次の村へ向かわずにはいられない。安寧に暮らしていても、ある日突然「時が来た」と感じ、そこを立ち去らねばならなくなる。「時が来た」という感覚があった瞬間に「次の村へ行きますか?」というウィンドウがポップアップする。選択肢を選
もっとみる2019/04/16の日記
今日は何だか、夏の夜に露天風呂で星空を仰いでいるような変に壮大な気持ちがして、ソワソワしてしまい、集中できなかった。とりあえず広い空の見える露天風呂に入りたくなったので、一緒に岩盤浴施設に行こうと(訳:車を出せ)同期を誘ったけど、今日は部署の飲み会だと断られてしまった。
なんで今日はこんな気分になるのだろう、としばらく考えて、ふと黄砂のせいかもと思い至る。中国黄土の広大な砂漠の成分が体内に入りこん