少女まんが館(東京)

少女まんが館は、東京都あきる野市にある少女まんが専門の私設図書館です。4月から10月の…

少女まんが館(東京)

少女まんが館は、東京都あきる野市にある少女まんが専門の私設図書館です。4月から10月の毎土曜日午後、自宅を開放して一般公開しています。お気軽に遊びにきてください。 https://www.nerimadors.or.jp/~jomakan/

最近の記事

少女まんが館 賛助会員募集のお知らせ

……という記事を、少女まんが館ホームページに掲載いたしました。 より長く少女まんが館を続け、次の世代に伝えていくために、ずずず〜っと、真剣に考えてきたひとつの解決策です。 まずは、トライということでやってみようと。 要点を書くと、 ・4〜10月の毎土曜日午後の定開日、どなたでも入館OK、無料はそのままに。 ・会費半年分3,300円〜(税込)。送金方法はペイペイとゆうちょ銀行。 ・特典その1:臨時開館リクエスト(金、日、月曜日)ができる。 ・特典その2:宿泊リクエスト(金

    • これが見たかった、その8(『THE B.B.B.』秋里和国、『イティハーサ』水樹和佳子、『センチメンタル』川原由美子)

      では、早速本題に。 8月10日、少女まんが館にご来館くださったかたがたがに読まれたもの。タイトルにある3作品などです。 ある若い男性から「ど・ファンタジーを読みたい」というリクエストがあり、たまたま来館していたooiの娘が「『イティハーサ』どうぞ」と。 「みながこの作品を読んでくれれば、世の中が変わると思うから」というのオススメの理由だそうです。 ファンタジーというより、SF、古代SFというか。作者渾身の壮大な作品です。わたしも『イティハーサ』を読む前/読んだ後、では

      • 2024年8月2日大量寄贈、貸本と怖いまんが雑誌など1902冊(段ボール箱62個)

        さる8月2日、貴重な品々を数多く寄贈くださるMさんから再び寄贈の品々を熱海分室にて受け取りました。貴重すぎて……どきどきします。 運んでくださった郵便配達のかたがにも感謝です。 簡単なリストをつくりました。 ほんとうに、ほんとうに……どうもありがとうございます。 ますます、北西方面に足を向けて寝られません……。 大切に保存させていただきます。(ooi)

        • 『青い十字架』(牧美也子)寄贈いただきました。

          先月7月20日(土)に届いた寄贈書は段ボールひとつ。2011年から女ま館に多くの寄贈をくださるMさんから。ほんとうにどうもありがとうございます! 上記写真で見えているもののほかに、高橋真琴先生の赤本貸本多数(『サボテン少女』ほか)、松本あきら(松本零士)作品が連載されている『女学生の友』、『週刊マーガレット』のオスカルさま表紙号など全38冊でした。 中でも、『青い十字架』(牧美也子)前後編の単行本がありまして。これは、2014年夏、東北方面から来館された年配の女性が、ずっ

        少女まんが館 賛助会員募集のお知らせ

          これが見たかった、その7(少女界、池田理代子、白馬に乗った王子さま)と2CV

          しばらくご無沙汰してしまいました。 これが見たかった(読みたかった)シリーズも7回目です。 7月20日(土)は、久しぶりの来館者零でしたの(戦前女学生風)。が、寄贈書がひと箱届きました。これに関しては、また、別稿で。とにかく、貴重な品々がとどきました(どうもありがとうございます!) 『少女界』とカツベン映画 7月27日(土)に読まれたものは、『少女界』(金港堂書籍)。日本初の少女雑誌として、1902年(明治35年)創刊。ウィキ先生には、最終号1912年(大正元年)とあ

          これが見たかった、その7(少女界、池田理代子、白馬に乗った王子さま)と2CV

          これが見たかった、その6(キャンディキャンディ)

          いきなり本題へ。 7月6日、読まれたものは『キャンディキャンディ』コミックス全巻。20代の若い女性がふたりともこちらを読んでおりました。 「お母さんからあらすじは聞いていたけれど、図書館にもないし、売ってもないし。ここで読めてよかった。めっちゃおもしろかった」とのこと。 児童文学の風味満載の傑作『キャンディキャンディ』、絶版はやはり残念です。 もうおひとかたは、卒論準備のために資料探し。『なかよし』80年代を見ておられました。 7月13日に読まれたもの。 高階良子

          これが見たかった、その6(キャンディキャンディ)

          茶話会(『天人唐草』(山岸凉子)のご報告。

          さる6月22日に行われた「第十六回 小さな茶話会」の内容をご報告。 ご参加くださった10名のかたがた、どうもありがとうございました! お茶会の名のとおり、高田馬場のアトムまんじゅう、多摩の銘菓、ミルククリームせんべい(白い風船)、ポッキーなどお菓子とおせんべい各種、水羊羹、チーズケーキ、バタークッキー、あきる野の酒饅頭、きゅうりのぬかづけ……持ち寄りによるさまざまなお菓子と緑茶と黒豆茶をおともに、みなで和気あいあいと笑い声絶えぬ2時間でした。楽しかったです。感謝です。 『

          茶話会(『天人唐草』(山岸凉子)のご報告。

          少女まんが(雑誌)ファミリー 「フレンド系」と「マーガレット系」

          「少女まんがの形」記事を投稿後、すぐにとりかかったこの記事。だいぶ前に作った図と写真ですが……少女まんが雑誌のファミリーをまとめてみました。粗い手描きですいません……まずは、「フレンド系」。(図、描き直しました。『ロミオ』と『フレッシュフレンド』追加:Thanks by Ikegawa-san) 実際の雑誌で再現。 お次は「マーガレット系」。 これは……蔵書整理のときの参考になるかも。 みなさまにもなにかの参考になれば……幸甚です。 次は、『なかよし』『りぼん』『少

          少女まんが(雑誌)ファミリー 「フレンド系」と「マーガレット系」

          これが見たかった、その5

          いきなり本題に。 6月8日に読まれたものは…… 『あかね雲』(里中満智子)……いい話、それ大事、ということが描かれている。昭和の少女まんがはいい。 『フォンティーヌ』(原ちえこ) 『花とゆめ』展へ行かれたという男性、懐かしくて自分が読んでいた10年ぐらいの間の『花とゆめ』を見ていかれまた。家だと落ち着いて読むことができなかったので、堪能したと。1980年前後だけ読んでいたようだ、とのこと。 好きだった作品は 『ガラスの仮面』(美内すずえ) 『ブルーソネット』(柴田昌弘)

          これが見たかった、その5

          「少女まんが」の形、1970〜2000年ぐらい

          先日寄贈書の整理をしていたら、『ギャルコミ』(1982年9月夏休み号)なるB5版の雑誌があり、さらにA4版ぶっとい『ギャルズコミックDX(デラックス)』春の号(ギャルズライフ増刊、1981年主婦の友社)があり、そういえば、本館に「GLコミックス」(girl’s life=GAlS LIFEの略ね、たぶん)なるコミックスシリーズがあったな、と思い出しました。 単にわたしの不勉強、無知なわけだけれど。1980年代、いろんな雑誌や出版社がまんがも出す、みたいな流れのひとつだったの

          「少女まんが」の形、1970〜2000年ぐらい

          これが見たかった、その4

          いきなり本題に。 5月25日に読まれたものは…… 吉野朔実『ジュリエットの卵』(読んでいてちょっとつらかった) 青池保子『ツェット』 雑誌『りぼん』 萩岩睦美『くるみの森』『銀曜日はおとぎばなし』『アラビアン花ちゃん』 花とゆめコミックス、津田雅美作品いろいろ 6月1日に読まれたものは…… 山岸凉子『青青の時代』、柴田昌弘『ブルー・ソネット』(最終回を読んでこんな結末だったかと愕然としたとのこと) 大和和紀『あさきゆめみし』、庄司陽子『生徒諸君!』、みつはしちかこ『小さな

          これが見たかった、その4

          迷子の少女まんが その1

          以下のような問い合わせがありました。 もし、おわかりのかたがいらっしゃいましたら、コメントいただけるとありがたいです。 トップ画像はイメージです〜。犬のマークのKCなかよしコミックス。 --------------以下、メールより転載-------------- タイトルも著者名も分からずで、1978年生まれの私が6~7歳の時(1984~85年)に、近所の小学校のバザー会場で一度だけ見かけてちょっと立ち読みしただけのものです。 80年代前半までの少女漫画で、芸能界も

          迷子の少女まんが その1

          これが読まれました。70年代『別マ』『りぼん』、一条ゆかり作品、『バナナフィッシュ』

          一昨日の定開日、読まれた作品群は、タイトルのように、1970年代の『別冊マーガレット』『りぼん』。中高生の頃に読んでいて、懐かしくて、という女性。うれしそうなお顔が忘れられない。 『りぼん』は1972年から踊り場の本棚に並んでいます。踊り場なので取り出しやすそうで、柱に隠れて取り出しにくい……。冒頭の写真です。 年配のある女性は、一条ゆかり作品を新旧いろいろ読んだとのこと。一番好きな作品は『有閑倶楽部』だそう。一条ゆかり先生は、根強い人気がありますね。 お若い女性は、『

          これが読まれました。70年代『別マ』『りぼん』、一条ゆかり作品、『バナナフィッシュ』

          これが読みたかった(見たかった)!その2

          よい季節となりました。 写真は、いま現在の女ま館の外観です。北側の秋川渓谷からは、「ほーほーほー」とアオバズクの鳴き声、「るりりり、るりりりり」とカジカガエルの合唱がきこえてきます。 庭にはハルジョオン、シロツメクサが咲き始め、オオデマリ満開で、やぶからしがにょきにょきと、ドクダミさまも成長激しく、野菊がおいしそうな若菜で(今日、野菊ごはんにした)、みつば、山椒の実、ふき、などもわきわきで。カラスノエンドウはしっかり実をつけて……。野草食ファンにはわくわくの毎日です。

          これが読みたかった(見たかった)!その2

          これが読みたかった! 「ママと私のラプソディー」、「星のたてごと」

          4月13日(土曜日)は女ま館の定開日。今日も多くのかたにご来館いただきました。どうもありがとうございました。 閲覧された作品……若い男性が水野英子先生の「星のたてごと」が読みたい、と。YouTubeのきたがわ翔先生の話を聞いて興味があったとのこと。紡木たく先生のマーガレットコミックス、岡崎京子先生の作品なども読んでいかれました。古典名作少女まんがが、読み継がれていく……。 年配の男性は『ひとみ』をお探し。コミックス未収録のおおの藻梨以さん「ママと私のラプソディー」が読みた

          これが読みたかった! 「ママと私のラプソディー」、「星のたてごと」

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          「春への贈もの」(中原淳一、『少女の友』1934年附録)

          「春への贈もの」(中原淳一、『少女の友』1934年附録)

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