見出し画像

これが見たかった、その8(『THE B.B.B.』秋里和国、『イティハーサ』水樹和佳子、『センチメンタル』川原由美子)

では、早速本題に。

8月10日、少女まんが館にご来館くださったかたがたがに読まれたもの。タイトルにある3作品などです。

ある若い男性から「ど・ファンタジーを読みたい」というリクエストがあり、たまたま来館していたooiの娘が「『イティハーサ』どうぞ」と。

「みながこの作品を読んでくれれば、世の中が変わると思うから」というのオススメの理由だそうです。

ファンタジーというより、SF、古代SFというか。作者渾身の壮大な作品です。わたしも『イティハーサ』を読む前/読んだ後、では歴史観が変わりました。40代のころ。2000年代ですね(『イティハーサ』最終巻の発売が1999年)。


なんとなく、近くは戦後(第二次世界大戦)、明治維新、せいぜい大和朝廷ぐらいまでの時間軸しか、わたしの歴史脳にはなかったんだけれど、この作品によって、1万年単位の尺度がリアルに迫ってきて、以後、縄文時代とか、興味が湧いてきたのだと思います。倫理観なども揺さぶられますね。

わたしからも、全力でオススメする作品のひとつです。


つぎは、若い女性が『THE B.B.B.(ばっくれ バークレー ボーイ)』、秋里和国先生の作品を全10巻読んでいかれました。顔がさらに明るくなっていた。

こちらも、個人的に超オススメ作品です。ooiは、この作品を読む前/読んだ後で(こちらも、40代のころ)、結婚観が崩壊し、恋愛、性別なんでもありはいいなぁ、乙女の夢の結婚だわ、としみじみ。ある種の無法地帯恋愛観に到達。恋愛コメディ、王道少女まんが、といえば、そうなんだけれど、世界観はアバンギャルド。1988年から1991年に『別冊少女コミック』に連載された作品です。


秋里先生は、ゲイの世界を描くことが多く、エイズの話をいちやはく作品に登場させてます(1981年)。進取の気概に満ちてる作家さんだと感じます。『青のメソポタミア』『ルネッサンス』なども、ooiは大好き。古代史観、お月さまと人種のことなど、ooiの脳みそを塗り替えてくれました。ファンタジーであり、SFであり、というあたりは『イティハーサ』と通じるかも。


また、ある女性、玄関横の本棚にある『センチメンタル』川原由美子先生のコミックスを見つけて、すぐに手に取って「これ、好きだった」と、にこっと笑ってました。

1階、い、の本棚にあります。コミックス別の作家あいうえお順に並んでおり、玄関脇から講談社コミックス、マーガレットコミックス、フラワーコミックス、花とゆめコミックスなどと並んでおります。


さて、少女まんが館には、愛蔵版の『イティハーサ』も寄贈いただいております。(最初は、『ぶ〜け』に1986年から連載、なので、ぶ〜けコミックス全15巻。こちらも寄贈いただいております)

場所は下記女ま館地図の……
1階、へ、の最下段、後列にあります。『イティハーサ』。この本棚、奥行きがあるため本を2列に置いてあり……
前列にはこのような作品群が並んでいます。この奥に『イティハーサ』がある。


実は、ooiは、川原由美子先生作品を読んでおらず(ごめんなさい、あとで読ませてもらおうと思っています)、語れないわけですが、『イティハーサ』『THE B.B.B』は、まちがいなく名作です。

昭和の少女まんがを読みたいなぁ〜なんてぼんやり思っている若いおかた、ぜひ! お読みになること、全力でオススメします。










よろしければ、サポートお願いいたします! 少女まんが館の管理運営費として活用いたします。たいへん励みになりますし、助かります。よろしくお願いいたします。(ooi)