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るか
2020年12月25日 23:06
最近、だいぶ前に読んだ本や小説が思い出されて、心に滲みてくる。 そういった後々滲みてくる文章というのは、大抵、読後にあやふやな体感を抱きやすいように思う。活きの良い“はず”の文章が、「こんなものか」という具合に、僕の頭上を通り過ぎていく。水族館のトンネル状の水槽を通った時のように、その文章の群と確実に出会ったはずが、僕は気の抜けた実感しか掴めないのだ。 読書中も懲りずに、快感を追い求めて