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始まりはいつも突然で
毎日の通学路、揺れる並木道に広がる落葉、行き交うサラリーマンの顔は死んでいて、カップルは幸せ満開で登校。校舎に入ればあぁ。今日も後ろから騒がしい声がする
「ひーーーろーーちゃーーーーん」
振り返れば如何にもスポーツが似合う子犬系男子かつ同じクラス隣の席の陸杜(りくと)。っという間に抱きつかれた
「やめろ離れろって笑分かったって笑おはよおはよ」
陸杜とは入学式に話しかけて以降ずっと一緒。勝手
僕のこと。そう、そして僕のこと。
人は間違いを繰り返すものだと思う。大きな括りで人と言ってしまったがそれでは言葉足らずなのかもしれない。付け足すとするならば、そう。僕という人は間違いを繰り返すものだ
それ自体が間違いだと気づくのは間違いをしてからで、事前にわかる方が少ないと思う。
「おっちょこちょい」そんな言葉で片付けられるのなら可愛げもあるというものだ。
ただ、これから僕が綴ろうとしていることは間違いなのかまだ分からない。そ