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愛と存在のお話。

小さい頃好きだったアニメが終わってしまう時、別に大きくなってから全然観ていなかったはずなのに、すごく名残惜しい気持ちになった。
昔ファンだったアイドルが解散する時、もう追いかけていなかったはずなのに、涙が出てしまった。
そういう経験ありませんか?

続いていて欲しい、存在していて欲しいっていう感情、なんかすごく愛だなと思ったのです。

昔大好きだったけど今読まなくなった漫画、最近は忙しくて見られていないアニメ。今は見ていなくても、ずっと続いていて欲しいと思っています。
最近会っていない高校の友達や昔お世話になった先生。今直接会っていないけど、元気に幸せに生きていて欲しいです。
かつて自分を支えてくれた本たち。今すぐ読めなくても良いけど、今もちゃんと書店で手に入れることができて、どこかで他の誰かを支え続けていてくれたら嬉しいです。

そんな風に、大好きで大切な人やものは、例え常に頭の中になくても、手の届く距離にある、ということが自分を支えているんだなと思います。
手に入れたり、鑑賞したり、会ったりすることで幸せをもらっているけど、それ以上に"存在している"、"生きている"、"帰る場所がある"、ということ自体が私を支えてくれていると思います。

小さい頃ずっと好きだった漫画やアニメは、嫌いになることはないし、ただ続いていてくれればそれで良いのです。たまに見かけた時に、昔を思い出してまた頑張ろうと思わせてくれるから。
かつての友人や家族も、たった今直接自分の人生に関わっていなくても、間違いなく過去のどこかの時点で自分を作ってくれた大切な人たち。見える所じゃなくていいから、ただ幸せでいて欲しいし、生きてさえいてくれれば帰る場所があると思わせてくれるし、私も生きよう、と思えます。


でも、こういう"存在していて欲しい"っていう気持ちは、失った時に初めて気づくことが多くて、自分ですら大切であることに気がつけないことばかり。なかなか目に見えない気持ちだなとも感じます。ちゃんとそれに気づいて、愛を伝えられるようになりたいなぁと思いました。

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