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温泉を支える素敵な仲間たち②

前の記事の続きになります。

神威脇にあるもの

奥尻ブルー

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この鮮やかなブルーの海の写真だけでも、奥尻島に行ってみたいと思うレベルのポテンシャル。よく見るとウニだらけです。

奥尻ワイナリー

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これだけ切り取ると、背中に海があるとは思えない、島とも思えない景色。島に自生している山葡萄を含む、さまざまな種類を栽培。

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神威脇に宿泊すれば歩いて行けるところにワイナリーがあります。
暑い日だったのでアイスを購入。美味しくいただきました!

おいしい水

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奥尻ワイナリーの奥に「奥尻の水」の工場があります。
カムイウォーターと名付けられたペットボトルは、町内で購入可能。
ただ、この地域の方が普段飲んでいる水道水がこの伏流水なので、宿泊すればいっぱい飲むことができます。私もかなり飲んでしまいましたが、水道水がおいしいって幸せなことですね。

豊かな自然

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奥尻島は「ブナの浮島」。海に囲まれた環境で自生する天然ブナ林は道内でも貴重な存在です。そして、この豊かな自然の中で生きる動物たち。道路沿いを歩いているだけで、何種類もの野鳥に出会うことができます。
道路のあちこちにウニの殻が落ちているのは道南の漁師町ではデフォの風景ですが、それはカラスがウニを食べるために道路に落としたり車に踏ませたりして殻を割るから。贅沢なカラスめ…

自然と共存する地元の人の暮らし

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この時期の奥尻島では、どの地域でも午前中は漁師さんが番屋に集まってウニの殻むき作業をします。ここでもそれが見られ、どこを歩いてもナチュラルな感じでウニの香りがしていることに気づきます。
子供達が外で遊んでいると、軽トラで走る地元のおじちゃんが手を振りながら通っていく。そんな和やかな地域です。

恵まれた温泉資源

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前の記事にも書きましたが、湯量豊富な温泉源が2つあります。
南西沖地震の際に湧出がしばらく止まったそうですが、その後再び勢いよく出たそうで、この保養所のほか隣のあわび種苗センターでも養殖用の海水の温度を一定に保つために利用されています。

神威脇の話ではありませんが、島内には地熱発電所もあります。水力発電などと合わせて電力はすべて島の中で賄っているとのことです。

温泉神社

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神威脇にある小さなこの神社、そこに住む人もそれほど気にしていなかったようですが…今回の訪問の直前に地図を見てふと気づいたのが、これが少彦名命を祀る神社だということでした。
もともとは幌内温泉に明治2年に建てられたものから分祀したようです。
少彦名命といえば医療や温泉の神様。神威脇で温泉が利用されるようになったのは昭和20年代からだと聞いていますが、幌内と神威脇の温泉を見守ってきた神社があることで、当時の人たちも温泉を大切に想っていたことが分かります。

一度行ってこの地域を歩いただけで、これだけのものが見つかりました。滞在すれば他にももっと地域の宝を見つけられるかもしれません。
わずか13世帯の地域に、「何もない」と表現されそうな地域にこれだけのものがあるんです。しかも歩いて行ける範囲に。これらを繋げて、点ではなく地域という面で外からのお客さんをお迎えすることができたら、ここはもっと面白い地域になる。絶対。

そして、島全体で考えるともっと面白くなるのは間違いない。

ということで、奥尻島日記はさらに続きます。

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