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パセリ・セージ・ローズマリー・タイム...

scarborough fair(スカボロー
フェア)という歌がある

この曲はとても切なく、反戦歌でもある

色んな説があり、戦いで命を落とした騎士の亡霊が旅人に恋人への想いを伝えて欲しいとお願いするが、旅人は魔除けのパセリ・セージ・ローズマリー・タイム...と念仏するだけで取り合わない、など

私なりの解釈だが

戦場で故郷へ帰還することができない(あるいは死を覚悟した)兵士が、恋人へ手紙をしたため、誰かに届けるようにお願いをしている

そこには、無理難題で不可能なお願いばかりを書き、それができたら私と貴女は永遠の恋人になれるでしょうと...

できない事を頼むことで、私のことは忘れて欲しい、という悲しい願いが詰まっている

歌詞の中、パセリ・セージ・ローズマリー・タイム、と何回も出てくる

これらハーブは魔除けの意味があり、戦場で命をかけて戦っている兵士はそれを唱えるしかできない

アートガーファンクルは恋人への想いを歌い
ポールサイモンは兵士が置かれている戦局を歌う
この歌ひとつでショートストーリーができそうな曲となっている

牧歌的でもあり、メロディは宗教的でもあり、静かに体に沁みてくる
が、和訳の程度はあれ、詩の意味をしると胸騒ぎを感じるのは私だけだろうか...

今も何処かの戦場で、愛する人へ手紙をしたためながら眠りにつく兵士がいるのだろう...

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