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お稲荷さん=キツネではない!? 意外と知らないお稲荷さんの話

いつも小野照崎神社にお参りをいただきありがとうございます😊

今年の干支は「寅」ですね。

一年を十二支に当てはめて12年でひと回り。
24歳・36歳・48歳など、その年の干支にあたることを節目と捉えた「年男」なんていう表現があったりしますが、日本では、古来より時間や方位を十二支に当てて数えてきました。

草木も眠る丑三つ時、丑寅は鬼門の方角などの表現があったり、安産祈願は戌の日に…というような信仰は今も続いています。

この十二支による暦法ですが、お稲荷さんの愛称で親しまれる、稲荷神社にも深いつながりがあります。


◆「初午」は、稲荷神社の特別なお祭りの日

みなさん「初午はつうま」という表現をご存じでしょうか。

その昔、日付も同じく十二支に当てはめて、子・丑・寅…と続いて亥で一巡するとまた子に戻る、というような形で数えていましたが、2月の最初に来る午の日が「初午」です。

この12日に1度くる午の日は、暦によって毎年変化しますが、令和4年は2月10日、旧暦で数えると3月6日が初午にあたる日となります。

この2月のはじめてのうまの日は、稲荷神社の総本山である「伏見稲荷大社」のある稲荷山に、神様が降臨なさった日とされ、全国各地の稲荷神社では五穀豊穣や商売繁盛などを祝う「初午祭」が行われます。

お稲荷さんと親しまれるこの神様は、農耕を司る神様であり、約8万社ある神社のうち、実に3万社が稲荷神社と、多くの日本人にとって、身近な神社でもあります。

当社の境内にも、古く地元の人々に愛されているお稲荷さん「織姫・稲荷神社」があります。

その歴史は長く、当社が入谷の地に遷する以前からの地主神で、入谷田んぼ一帯の護り神としてお祀りをされてきました。

当社ではこちらのお社の例祭日を“旧暦の午の日”と定めており、令和4年は3月18日に斎行されます。

今月の例祭斎行に合わせ、ご縁も深いこのお社のご紹介をさせていただきます…✨


◆稲荷神社「例祭」特別御朱印

毎年、当社では旧暦の午の日に稲荷神社と庚申塚の例祭が斎行されます。
今年令和4年は3月18日(日)です。

一年に一度の例祭にあたり、心よりの奉祝を捧げ、この期間だけの特別な御朱印を奉製いたしました。

この稲荷神社は、江戸時代の地誌である『江戸砂子』にも「この稲荷霊験深く」との記述が残る古いお社で、戦後に合祀された織姫神社と重ねて恋愛、技芸や仕事のご縁を結ぶ「むすびの神様」としても深い信仰があります。


◆稲荷神社の御由緒


この稲荷神社は、もともとは長左衛門という庄屋がお守りしていたお稲荷さんでした。
長左衛門稲荷ちょうざえもんいなり」とも呼ばれ、入谷田んぼ一帯の護り神として地元の人々に愛されていました🌾

このお稲荷さんの神使である「狐の尾の先が照る」から小野「照崎」神社という名前になったという…冗談のような言い伝え(実際は上野照崎の地に祀られていた為)ですが、こんな言い伝えもあったほどに、多くの住民に親しまれていたようです❕

また、当社の正参道には鳥居が2つありますが、その一つの神額には「稲荷神社」。正鳥居の隣の稲荷神社を尊重して建てられたもので、言うならば「稲荷神社専用の鳥居」なのです。

そしてご参拝の際には、神使像の狐の造形に注目してみてください!

神様を守るため雄々しく睨みを利かせているキツネさんが多いなか、こうした柔らかな印象を受ける造詣の神使像は珍しいのだそうです。

そして神使像の目線の先にも注目してみてください👀

実は、目線の先には小野照崎神社の御本殿が…! キツネさんは振り返って御本殿を見守っているのです😊

戦後になると、織姫神社が合祀され、現在では、恋愛・技芸や仕事のご縁を結ぶ「むすびの神様」としても深い信仰があります…💗


◆織姫・稲荷神社の初午祭


多くの日本人にとって、もっとも身近な神社は”お稲荷さん”こと、稲荷神社なのかもしれません。というのも日本にある神社は約8万社、そのうちの実に3万社が稲荷神社だと言われています。

その年はじめてのうまの日には、全国各地の稲荷神社では五穀豊穣や商売繁盛などを祝う「初午祭」が行われます。

その昔、日付を十二支に当てはめて、子・丑・寅…と続いて亥で一巡するとまた子に戻る。このような形で日付を数えていましたが、2月の最初に来る午の日が「初午」です。
暦によって毎年変化しますが、令和4年は、2月10日が初午にあたる日でした。

当社では例祭日を“旧暦の午の日”と定めています。
新暦の初午はまだまだ寒さが厳しい頃ですが、旧暦の二月初午は、3月中旬ごろ。

様々な花の芽吹きと共に、春を感じられる季節に祭礼を行います…😊


◆お稲荷さんとキツネ

キツネのイメージが強いお稲荷さん。

稲荷神社を訪れた人が必ず目にするのは、境内に鎮座するキツネです。
それ故に「”お稲荷さん”はキツネの神様なのでは」と考えている人も多いのではないでしょうか。

実際に、”お稲荷さん”=キツネというイメージは広く定着していて、稲荷神社の賽銭箱にキツネの好物である油揚げを入れてしまう人もいるほどです。

しかし、"お稲荷さん"はキツネではありません。

"お稲荷さん"とキツネは、神と神使しんしの関係です。

神使とはその名のとおり神の使いのことで、眷属けんぞくとも呼ばれ、御祭神は宇迦之御魂神うかのみたまのかみという御神名の神様です。

詳しくは、國學院大學の平藤先生にご講演頂いた際の動画や記事にまとまっていますのでこちらも是非ご覧ください📚

"お稲荷さん"は鳥である など目からうろこのお稲荷さんのお話が盛り沢山です😊

当社が上野照崎の場所より遷祀される以前から、入谷田んぼと呼ばれる田園地帯であったこの地の護り神として長くお祀りされてきた「お稲荷さん」。

現在も稲荷神社は入谷田んぼの豊穣を成し、この地を護り続けてきた地縁の神様として尊崇を受け、氏子17町会と奉賛団体である拾五ヶ町睦会を中心に例祭が斎行されているのです✨

例祭は、神職と神社の役員、入谷の町の役員が氏子を代表して祭礼を行いますが、外でのお祭りとなりますので、どなたでも後方にてご参列いただくことが可能です。

どうぞお参り頂き、この機会に多くの方がご縁を戴かれ、益々のご多幸に預かられますこと 心よりお祈り申し上げます…✨

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