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公開10周年『アバウト・タイム』がどう考えてもデートに最適な理由

5月31日(金)より、映画『アバウト・タイム』公開10周年を記念して2週間限定リバイバル上映が行われています。

『アバウト・タイム』は不朽の名作であり、「人生最高の映画ランキング」を挙げるとすれば、上位に入るという方も多いのではないでしょうか。

機会があれば、ぜひスクリーンで観ておきたい作品のひとつです。

たまたま近くの劇場で上映されていることを知り、さっそく観に行ってきました。良い映画だとは聞いていましたが、実は一度も観たことがなかったのです。

というわけで、さっそく感想はこちらです。

【結論】アバウト・タイムは恋人とのデートに最適な映画

出典:Filmarksリバイバル上映公式X

アバウト・タイムは恋人同士のデートに最適です。

なぜなら映画を見終わったあと、「過去に戻るならいつ?」という話題で盛り上がるに決まっているからです。

彼女「やり直したい過去ってある?」

彼氏「そんなのないよ、君とこうして過ごせている今が一番幸せだからね」

彼女「ふーん、悪くない答えね」

彼氏「過去が変わって君と出会えなくなったら嫌だからさ」

彼女「…それで、この会話は何回目なの?」

彼氏「…7回目です」

どう考えても、イイ感じの雰囲気になるのは間違いないでしょう!

アバウト・タイムの作品情報

公開年(日本):2014年9月27日
監督/脚本:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン / レイチェル・マグアダムス / ビル・ナイ ほか

アバウト・タイムのあらすじ

舞台はイギリスのコーンウォール。ティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は両親と叔父、妹と暮らす若い青年。21歳の誕生日に父(ビル・ナイ)から一族の秘密を打ち明けられ、実はこの一家の男たちにはタイムトラベル能力があると知ります。半信半疑で言われたとおりに試してみると、本当に戻りたい過去に戻っていました。ティムは恋人さがしや妹のためにその力を駆使して、幸せとは何かを見つけていくのでした。

アバウト・タイムのキャスト

ドーナル・グリーソン (ティム)

出典:Wikipedia

【プロフィール】
生年月日:1983年5月12日(41歳)
国籍:アイルランド
主な作品
『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『ピーターラビット』
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『ピーターラビット/バーナバスの誘惑』


レイチェル・マクアダムス (メアリー)

出典:Wikipedia

【プロフィール】
生年月日:1978年11月17日(45歳)
国籍:カナダ
主な作品
『ミーン・ガールズ』
『君に読む物語』
『ミッドナイト・イン・パリ』
『ドクター・ストレンジ』
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』


ビル・ナイ (ティムの父)

出典:Wikipedia

【プロフィール】
生年月日:1949年12月12日(74歳)
国籍:イングランド
主な作品
『オペラ座の怪人』
『ラブ・アクチュアリー』
『ナイロビの蜂』
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ
『アンダーワールド』シリーズ
『ハリーポッターと死の秘宝 PART1』
『生きる LIVING』


リディア・ウィルソン (キャサリン:ティムの妹)

出典:映画.com

【プロフィール】
生年月日:1984年11月30日(39歳)
国籍:イギリス
主な作品
『わたしを離さないで』
『スター・トレック BEYOND』
『シェイクスピアの庭』

アバウト・タイムはタイムトラベル系のSF恋愛映画!?

「過去に戻ってやり直す」といえば、古くは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から『時をかける少女』など。最近では日本テレビのドラマ『ブラッシュアップライフ』や人気アニメ『東京リベンジャーズ』などもタイムトラベル系のストーリーでした。

これらの作品は過去に戻って「未来の大きな危機を救う」といった目的があります。その点『アバウト・タイム』には「誰かの命を救う」などといったような大きな目的はありません。

告白のタイミングをやり直したり、ちょっとしたミスを挽回したりしながら、現在をより良いものに変えていくだけです。

妹の事故を防ぐシーンもありますが、結局根本的な要因は過去を変えるのではなく、現在の行動を変えるしかないという描かれ方になっていました。

『アバウト・タイム』における「タイムトラベル」とは、あくまで物語のツールとして使われているだけです。

この映画の本質は「過去を変える必要がないほど、現在を幸せな時間と捉えて生きることが大事なのだ」ということを伝えています。

『アバウト・タイム』は父と息子と家族の物語

出典:Filmarksリバイバル上映公式X

ポスタービジュアルの印象から『アバウト・タイム』はラブストーリーだというイメージが強いかもしれません。しかし実は、秘密を共有する父と息子の物語が軸になっています。

おそらく父も何度も過去をやり直し、家族の幸せな時間をつくってきたのでしょう。

そして、21歳となった息子に一族の能力を明かし、幸せになる秘訣を継承するのでした。

個人的にこの映画で一番グッときたのは「結婚式のスピーチ」と「海辺の散歩」のシーンです。

人生で愛する人は誰なのか
人生で最も誇れることは何か
もう一度戻りたいシーンはいつか

パッと思い浮かぶ人生だったなら、幸せといえるのかもしれません。

Filmarks(フィルマークス)のリバイバル上映プロジェクトとは

Filmarksとは
Filmarks(フィルマークス)は、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービスです。作品のレビューをチェック・投稿できる機能をベースに「作品の鑑賞録」や「観たい作品のメモ・備忘録」「作品の感想や情報をシェアして楽しむコミュニケーションツール」としてご利用いただけます。

Filmarksヘルプセンターより

映画SNSアプリ「Filmarks(フィルマークス)」が主催するリバイバル上映プロジェクトは、期間限定で名作映画をリバイバル上映する企画です。

たとえば今年は、ジム・ジャームッシュ監督や新海誠監督の作品などが企画されています。

たいていの映画は動画配信サービスでいつでも観られる時代ですが、名作と呼ばれる作品はスクリーンで観る価値がありますよ!

今後の上映スケジュールはFilmarksの公式サイトをチェックしてください。

『アバウト・タイム』リバイバル上映の評判は?口コミを調査

『アバウト・タイム』のリバイバル上映にあたり、世間の反応はどうなのでしょうか?

口コミを調査しました。
ジェーン・スーさんも反応していますね。

たしかに雨の結婚式のシーンは、映画史に残る名シーンではないかと思います。また、メアリーの「私たちの人生も同じよ。いろんな天気があるわ。楽しみましょう」も印象的な名台詞です。

アバウト・タイムの名言まとめ

出典:Filmarksリバイバル上映公式X

『アバウト・タイム』は脚本がおしゃれで名言が多い映画だなと思いました。

【名言まとめ】

寝室で新しいパジャマに着替えるわ。1分たったら寝室に来てパジャマを脱がせてもいいわ。よかったら

ティムと出会った日のメアリー

人生は結局同じなんだ。年を取り同じ話を繰り返す。でも誰かと結婚してほしい。優しい人と

息子は優しい男だ。心が温かい。私は人生において誇れるものは多くはないが、心から誇れるのは彼の父親であることだ

父の結婚式でのスピーチ

雨の日で後悔してる?

いいえ、ちっとも。私たちの人生も同じよ。いろんな天気があるわ

雨の結婚式でのメアリー

私を愛してると。あれが人生最良の日で、今日は人生最悪の日だ

父の葬式での叔父デズモンド

タイムトラベルを使っても人生がやり直せるとは言ってない。悪いことだってあるさ

父からティムへ

今の僕は一日だって過去に戻らない。この日を楽しむために自分は未来から来て最後だと思って今日を生きる

何気ない毎日が特別だと気づくティム

アバウト・タイムから学ぶ「幸せになる秘訣」

ティムは父から幸せになる秘訣を教わります。

秘訣その1:毎日普通に生活すること
秘訣その2:毎日を同じようにもう一回くり返すこと

父は幸せになる秘訣を教えてくれた。

秘訣のパート1は、普通に生活すること。人と同じように1日ずつ。

パート2は、毎日を同じようにもう1回繰り返すこと。緊張や不安で気づかなかった人生の素晴らしさに2回目は気づくそうだ。

そして自らも、幸せになるコツを悟りました。

いまの自分はこの日を楽しむために未来から来て、最後だと思って今日を生きる

そうすれば、タイムトラベルを使わずとも
かけがえのない日々を幸せに感じられるのです。

まとめ

出典:NBCユニバーサル公式X

実はこの映画を予約する際、日付けを間違えてチケットを購入してしまいました。今日だと思ったら明日のチケットを予約していたのです。明日だと予定があって上映時間に間に合いません。

購入確定してからすぐに気づいたのですが、、イオンシネマの「e席リザーブ」ってPayPay払いだと変更不可なんですよね。

まさに、過去に戻ってやり直したいと思った瞬間でした。

しかし、どうしても「今日これから観たい」と思っていたので、もう一度チケットを購入しました。

さて、翌日のチケットをどうするか
誰か観たい人にでも譲ろうか

でも、一回目の上映で
幸せになる秘訣を教わったので
同じ一日を、もう一度くり返すことにしました。

おわり

今日という日を生きる
それが人生を素敵にする─。


壮絶な人生を生きた少女の物語はこちら

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